テスラの四輪駆動(四駆)モデルに興味を持つ方にとって、「テスラ四駆」の検索結果には多くの情報が並びますが、どの情報が本当に参考になるのか迷うことも多いのではないでしょうか。
本記事では、テスラが誇るAWDシステムの仕組みから、四輪駆動のメリットとデメリット、そして2WDとの違いまで、テスラの駆動方式を総合的に解説します。特に「テスラは四駆なの?」という疑問をお持ちの方には、モデル別の違いを踏まえてわかりやすく整理しています。
また、「世界一安全な車」と言われる理由や、テスラが高性能EVとして評価される背景も取り上げ、安全性と走行性能の両立についても検証します。
さらに、雪道や悪路での走行性能についてもAWDならではの視点で解説し、日常利用だけでなく厳しい環境での使用にも対応できるかどうかをご紹介。
モデルごとの違いにも注目です。コンパクトSUVとして注目されるモデルY、四駆セダンの代表格であるモデル3の型式や装備、ファミリーに支持されるモデルXの特徴まで徹底解説します。
・テスラのAWDシステムの特徴と仕組み
・四駆と2WDの違いやそれぞれのメリット・デメリット
・四駆モデルの特徴や価格帯が比較できる
・テスラ四駆の安全性や雪道・悪路での走行性能
テスラ四駆の魅力と特徴を徹底解説

・テスラのAWDシステムとは?
・四輪駆動のメリットとデメリット
・テスラは四駆なの?2WDとの違い
・世界一安全な車と言われる理由
・高性能EVとしての魅力は何か?
・雪道や悪路での走行性能を検証
テスラのAWDシステムとは?
テスラのAWD(All-Wheel Drive)システムとは、前後の車軸にそれぞれ独立したモーターを搭載し、前輪と後輪の駆動力を自動的に制御する仕組みを指します。
ガソリン車におけるAWDとは異なり、テスラのAWDは電子的な制御で瞬時にトルクを分配できる点が最大の特徴です。これにより、滑りやすい路面でもしっかりと路面をグリップし、ドライバーが意図した通りのラインを走行できます。
テスラAWDとガソリンAWDの比較表
項目 | テスラのAWDシステム | 一般的なガソリン車のAWDシステム |
---|---|---|
駆動方式 | 前後に独立モーターを搭載したデュアルモーター構成 | 前後輪をドライブシャフト+ディファレンシャルギアで接続 |
トルク配分制御 | 電子制御によりミリ秒単位で前後に最適トルクを配分 | 機械式または電子制御で前後トルク配分(レスポンスはテスラに劣る) |
スリップ時の対応 | 即時に補正動作を行い瞬時にグリップ回復 | センサー感知後にクラッチやブレーキで補正(やや遅れる) |
機械的構造 | ドライブシャフトやトランスファーケースが不要 | ドライブシャフト、トランスファーケースなど機械構成が複雑 |
車体設計の自由度 | シャフト不要によりキャビン・荷室スペースの最適化が可能 | 機械構造の制約によりパッケージングが難しい |
モーター数(モデルにより異なる) | デュアルモーターまたはトライモーター(3基) | エンジン+単一のAWDシステムが主流 |
代表モデル(AWD) | モデル3ロングレンジ、モデルYパフォーマンス、モデルS Plaid、モデルX Plaid など | スバルAWD、アウディクワトロ、トヨタ4WDなど |
メリット | 高速レスポンス、安全性・静粛性・広い車内空間の確保 | オフロードや悪路走行には実績あり(機械的耐久性) |
特に注目すべきは、テスラのAWDが物理的なドライブシャフトやディファレンシャルギアを必要としない点です。
これにより車体の設計に柔軟性が生まれ、キャビンや荷室空間の拡張が可能になります。また、駆動用モーターのレスポンスが非常に速いため、スリップを感知した瞬間に補正動作が行われ、優れた安定性を発揮します。
さらに、モデルによっては3モーター(トライモーター)構成もあり、たとえば「モデルX Plaid」ではフロントに1基、リアに2基のモーターを搭載しています。これにより前後だけでなく左右のトルク配分まで制御できるため、走行性能が飛躍的に向上します。
こうした高度なAWD制御が、テスラ車における四駆の完成度を支えているのです。
つまり、テスラのAWDは単なる四輪駆動ではなく、高精度な電子制御技術により走行性能と安全性の両立を可能にした、次世代の駆動システムといえるでしょう。
四輪駆動のメリットとデメリット

四輪駆動(4WDまたはAWD)には、走行性能や安定性の面で多くのメリットがあります。とくにEVとの相性が良く、テスラのような電動モーターを駆使したシステムでは、その恩恵がより強く感じられます。しかしながら、メリットばかりではないため、慎重に検討することも大切です。
まず四輪駆動の最大の利点は、どのような路面でも高い走行安定性を発揮する点です。雨天時や雪道、あるいは山間部の未舗装道路などでも、タイヤ4本すべてが駆動力を持つことでスリップやスタックのリスクを低減できます。これは日常使いでも大きな安心感を与えてくれるでしょう。
また、発進時のトラクション性能が格段に高くなるのも魅力です。2WDでは空転してしまうようなシーンでも、4WDであれば確実に力を地面に伝えられるため、特に高出力のEV車とは相性が良いとされています。
四輪駆動(4WD/AWD)のメリット・デメリット一覧表
分類 | 内容 | EV(例:テスラ)との相性 |
---|---|---|
✅ メリット | ||
走行安定性 | 滑りやすい路面(雨・雪・砂利道など)でも安定走行が可能 | 高精度なトルク配分により、即時制御が可能 |
トラクション性能 | 発進・加速時に空転を防ぎ、高出力車でも安定した加速が可能 | モーターのレスポンスが速く、滑りやすい状況に強い |
安全性 | タイヤ4本すべてが駆動することで、スタックやスピンのリスクを軽減 | 電子制御によってきめ細かく安定性を維持 |
走行性能 | コーナリング時や登坂時に力を分散してスムーズな走行が可能 | 3モーター構成などにより左右のトルク配分まで制御可能 |
❌ デメリット | ||
購入価格 | 2WDと比較して構造が複雑・部品が多いため価格が高め | テスラでもAWDグレードは数十万円高い傾向 |
重量増加 | 駆動部品が追加されるため、車重が増えやすく電費が悪化 | モーター×2〜3基により航続距離が短くなる傾向 |
メンテナンス | 一部部品は消耗しやすく、定期的な点検や保守コストが必要 | テスラは機械部品が少ないがモーター故障時の修理費は高額 |
使用シーン | 日常の市街地走行ではAWDの恩恵を感じにくい場面もある | 都市部中心ならRWD(後輪駆動)でも十分 |
✅まとめ:こんな人にAWDはおすすめ
- 雪道・山道・雨天走行が多い人
- 高出力なEV車をしっかりコントロールしたい人
- 安定性を最優先にしたい人
- モデルXやSのような高性能EVをフルに楽しみたい人
一方で、デメリットも存在します。
まず挙げられるのが「車両価格が高くなる」ことです。
2WDと比べてモーターや制御機構が増えるぶん、製造コストが上がるため、購入時の負担が重くなります。さらに、4WDは車重が増えるため電費(エネルギー効率)がやや劣り、航続距離も短くなる傾向があります。
このように、四輪駆動には確かな利点がありますが、利用シーンや予算、航続距離とのバランスを踏まえて選択することが重要です。単純に「安全だから」「高性能だから」という理由だけで選ぶのではなく、実際の使用環境に合わせて検討しましょう。
テスラは四駆なの?2WDとの違い

テスラのすべての車種が四駆(AWD)というわけではありません。実際には、2WD(後輪駆動・RWD)モデルとAWDモデルの両方が用意されており、グレードによって駆動方式が異なります。そのため、「テスラ=四駆」という認識はやや誤解を含んでいます。
AWDモデルは主に「ロングレンジ」や「パフォーマンス」といった上位グレードに採用されています。一方、エントリーグレードには後輪駆動(RWD)が設定されていることが多く、モデル3やモデルYのスタンダードレンジなどがその代表です。
AWDと2WDの最も大きな違いは、走行性能と安定性です。
AWDはすべてのタイヤで駆動力を得られるため、発進時や悪路での走行で明らかな違いが出ます。また、高速域での安定性も高く、長距離ドライブや雨天時には安心感が違います。とくにトルクの立ち上がりが速いEVにとって、AWDの恩恵は大きいといえます。
しかし、AWDは重量が増すことで車両価格が上がり、航続距離も若干短くなる傾向があります。加えて、車両自体が高価になりがちなので、日常利用が中心であれば2WDでも十分という考え方もあります。
つまり、テスラは「全車四駆」ではありません。購入する際は、自身の走行環境や用途に応じて、2WDかAWDかを慎重に選ぶことが大切です。
世界一安全な車と言われる理由
テスラが「世界一安全な車」と言われる理由は、複数の側面から裏付けられています。
単にエアバッグの数が多いといった理由ではなく、車体設計、衝突安全性、運転支援システム、さらにはソフトウェアによる継続的なアップデートまで、安全に関するあらゆる要素が統合的に設計されているからです。
まず物理的な安全性において、テスラの車両はバッテリーパックを車体の床に搭載する構造を採用しています。これにより重心が低く、横転しにくいという特性を持ちます。さらに、フロントにはエンジンがないため、衝突時のクラッシャブルゾーンが広く確保され、乗員への衝撃を効率的に吸収できるのです。
次に、アクティブセーフティにおいてもテスラは先進的です。
360度カメラや高精度のセンサーによって、前後左右の車両や歩行者を常時監視しており、衝突被害軽減ブレーキ、レーンキープアシスト、オートレーンチェンジなどの機能が標準装備されています。
これらの技術は、ドライバーの操作を補完し、危険を未然に防ぐ役割を果たします。
さらに、他の自動車メーカーと異なる点として、テスラは「ソフトウェアアップデート」によって安全性能を進化させ続ける車です。購入後も機能が更新されるため、常に最新の安全対策が施された状態を維持できます。
これらの点から、テスラが「世界一安全な車」と称されるのは単なる宣伝文句ではなく、技術と実績に基づいた評価であることが分かります。安全性を重視する方にとって、テスラは非常に有力な選択肢となるでしょう。
高性能EVとしての魅力は何か?

テスラが高性能EVとして支持されている理由は、単なる加速性能や航続距離の長さだけにとどまりません。その真価は、ハードとソフトが高度に統合された“クルマの再定義”ともいえる設計思想にあります。
たとえば、多くのモデルが0-100km/h加速を3~5秒台でこなす俊敏さを持ちつつ、毎日の街乗りにも無理なく対応できる扱いやすさを両立しています。
これを実現しているのが、独自開発の電動パワートレインと制御システムです。テスラはバッテリー、モーター、インバーターを自社で設計・製造しており、各ユニットが最適化されているため、エネルギー効率が極めて高いという強みがあります。
その結果、テスラのEVは1回の充電で500km〜700kmという長距離を走行でき、通勤からレジャーまで幅広いシーンで安心して使えます。
さらに、注目すべきはソフトウェアの進化性です。
テスラはスマートフォンのように、車両ソフトウェアを無線でアップデートする「OTA(Over the Air)」を採用しています。これにより、購入後も安全機能や運転支援機能が強化され、車両自体が進化していくという驚きの体験を提供しているのです。
加えて、洗練されたミニマルなインテリアや巨大なタッチスクリーンも、従来の自動車とは一線を画すポイントです。余計な物理スイッチを廃した設計が直感的な操作を可能にし、ユーザーエクスペリエンスの高さを支えています。
テスラの魅力は「走る家電」としての機能性と、自動車としての本質的な性能の両立にあると言えるでしょう。
雪道や悪路での走行性能を検証
雪道や悪路での走行性能は、電気自動車の実用性を左右する重要なポイントです。
テスラはこの点においても優れた評価を得ており、特に四輪駆動(AWD)モデルではその強みが際立ちます。なぜなら、EV特有の即応性の高いトルク制御と、各タイヤへの駆動配分をミリ秒単位で調整できる制御能力があるからです。
EVは発進時から最大トルクを発生させるため、スリップしやすい雪道では慎重な制御が求められます。
そこで役立つのが、テスラのAWD制御です。路面の滑りを検知すると瞬時にトルク配分を調整し、スムーズな発進と安定した走行を可能にします。これにより、アイスバーンや積雪路でも高い安心感が得られるのです。
さらに、テスラは走行支援機能も豊富です。
トラクションコントロールやESC(横滑り防止装置)、回生ブレーキといった電子制御技術が総動員されており、ドライバーが意識せずとも車両が最適な状態を維持してくれます。
加えて、HEPAフィルター付きのキャビン空調やシートヒーター、ステアリングヒーターなど、寒冷地での快適性を支える装備も抜かりありません。
ただし、EV全般にいえる注意点としては、低温環境下でのバッテリー性能の低下があります。テスラはバッテリーマネジメントシステムを搭載しており、温度管理により性能低下を抑制していますが、それでも航続距離には多少の影響が出る場合があります。
したがって、冬場に遠出する際はスーパーチャージャーの位置を事前に確認しておくと安心です。
テスラ四駆のモデルと価格を比較

・モデルYはどんな四駆SUVなのか
・モデル3四駆の型式や装備を解説
・ファミリーに人気のモデルXの特徴
・サイバートラックや話題のミニ四駆も登場
・価格帯から見るテスラ四駆の選び方
・主要モデルの価額一覧と比較
モデルYはどんな四駆SUVなのか
テスラ モデルYは、電動SUVとしての機能性とパフォーマンスを高次元で融合させたモデルです。
外観はシンプルで洗練されたフォルムを持ち、ミッドサイズSUVとしては比較的コンパクトながらも、室内空間や収納性は非常に優れています。デュアルモーターAWD(四輪駆動)モデルを選べば、さらに走行性能と安心感が増します。
その魅力の一つは、最大635km(国土交通省審査値)という航続距離にあります。
この数値はAWDのロングレンジグレードにおいて達成されたもので、都市部だけでなく長距離移動でも十分に対応できるスペックです。0-100km/h加速も4.8秒と非常に俊敏で、日常の運転がストレスフリーになります。
モデルYはAWDモデルであっても電動車ならではの静粛性と滑らかな走行が特徴で、遮音ガラスや最新サスペンションによって高級SUVにも引けを取らない快適性を提供しています。
リアシートは電動でフラットに倒せるため、最大2,130Lのラゲッジ容量を活用でき、アウトドアや旅行でも頼もしい存在です。
また、安全面でもテスラの中核を担う一台として、先進的な運転支援機能を標準装備しています。オートパイロットやブラインドスポットモニタリング、緊急ブレーキなどの機能がドライバーをサポートし、長距離運転時の疲労を軽減してくれます。
一方で、AWDモデルはRWDモデルよりも価格が高くなり、車重が増すぶん若干の電費悪化もあります。それでも、多用途性と高性能、安全性を重視するなら、モデルYのAWDは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
モデル3四駆の型式や装備を解説

モデル3の四駆モデルは「デュアルモーターAWD」仕様で展開されており、その中でも「ロングレンジ」や「パフォーマンス」グレードが用意されています。
型式としては、たとえば「ZAA-3L23」などが該当しますが、これは年式や仕様によって異なるため、購入時には詳細確認が必要です。現行モデルの最新型は2024年7月にマイナーチェンジが実施され、装備やデザインがさらにアップグレードされました。
装備面では、四駆モデルならではの走行安定性を高めるための制御ソフトと専用モーター構成が導入されており、0-100km/h加速は最速で4.4秒、航続距離は最大706km(WLTCモード)と実用性とスポーツ性能を兼ね備えています。
これに加えて、15.4インチのセンタータッチスクリーンや8インチのリアスクリーンも搭載され、操作性とエンタメ性も充実しています。
モデル3 AWD(ロングレンジ/パフォーマンス) 主要スペック・装備表(2024年最新)
項目 | 内容 |
---|---|
モデル名 | モデル3 ロングレンジ AWD / モデル3 パフォーマンス AWD |
駆動方式 | デュアルモーターAWD(前後独立モーター) |
型式例(参考) | ZAA-3L23(年式や仕様により異なる) |
マイナーチェンジ時期 | 2024年7月(デザイン・装備の大幅アップグレード) |
0-100km/h加速性能 | 約4.4秒(パフォーマンス) / 約4.8秒(ロングレンジ) |
航続距離(WLTCモード) | 最大706km(ロングレンジ基準) |
ホイール/タイヤ | 18〜20インチホイール(グレードによりデザイン・素材が異なる) |
インフォテイメント | 15.4インチ センタースクリーン + 8インチ リアスクリーン |
快適装備 | プレミアム素材インテリア、全席ヒーター、ベンチレーテッドシート、アンビエントライト、静音アコースティックガラスなど |
安全装備 | 衝突被害軽減ブレーキ、車線維持支援、360度カメラ、センサー群による周囲検知 |
自動運転系機能 | オートパイロット標準搭載 オートパーキング・オートレーンチェンジ FSD(フルセルフドライビング)はオプション対応 |
特徴まとめ | ✅ 雪道や高速道路も安心のAWD走行性能 ✅ 長距離ドライブにも対応する航続距離 ✅ 快適性・静音性・装備もプレミアム級 |
モデル3 AWDはこんな人におすすめ
- 雨や雪の多い地域で安定した走行性能を求める方
- EVでもスポーツカー並の加速を楽しみたい方
- 高速道路メインでの通勤・出張・旅行が多い方
- 快適で静かなプレミアムインテリアを重視する方
また、安全装備としては、衝突被害軽減ブレーキやレーンアシスト、360度カメラに対応するセンサー群が車両全体をカバー。
加えて、オートレーンチェンジやオートパーキングなどのオートパイロット系機能も用意されており、オプションでフルセルフドライビング(FSD)へのアップグレードも可能です。
インテリアにはプレミアム素材が使用され、ベンチレーテッドシートやアンビエントライト、アコースティックガラスによる高い静音性が特徴です。後部座席も快適で、全席ヒーター付きという点も寒冷地ユーザーにはうれしいポイントでしょう。
性能・装備・快適性をトータルで評価すると、モデル3の四駆仕様は価格以上の満足感を提供してくれる一台だといえます。走行性能を重視しつつ、実用性や快適性も求めるユーザーにとって、非常にバランスの取れたEVとなっています。
ファミリーに人気のモデルXの特徴

モデルXは、テスラが展開するSUVラインナップの中でも、特にファミリーユースを意識した設計がなされたプレミアム電気自動車です。その特徴をひとことで言えば、パフォーマンス・快適性・実用性のすべてを兼ね備えた多用途モデルと言えます。
まず注目すべきは、最大6〜7人が乗車可能な広いキャビンです。2列または3列シートの構成が選べるため、家族構成や利用シーンに合わせた柔軟な使い方が可能です。3列目にも十分な足元空間があり、子どもだけでなく大人も無理なく乗車できます。
また、2列目シートは独立式でリクライニングができるなど、ロングドライブでも疲れにくい設計となっています。
さらに、ファミリー層にとって嬉しいポイントが「ファルコンウィングドア」の存在です。
このユニークな後部ドアは、縦に跳ね上がるように開閉するため、狭い駐車場でもスムーズに乗り降りが可能です。小さな子どもをチャイルドシートに乗せたり降ろしたりする際も非常に便利で、日常の使い勝手を高めています。
安全面でもモデルXは信頼がおけます。
360度のカメラ、複数のセンサー、アクティブセーフティ機能が標準装備されており、ドライバーの操作を高度にサポートします。特にオートパイロット機能は、高速道路などでの運転負荷を軽減し、家族旅行の際にも安心してドライブを楽しめる要素の一つです。
加えて、2,614Lのラゲッジスペースと2,300kgの牽引能力は、アウトドア用品やベビーカーの収納も余裕を持ってこなせます。電動SUVとしての快適性と機能性を高いレベルで融合させたモデルXは、ファミリー層から高い支持を得ている理由がはっきりと見えてくるはずです。
サイバートラックや話題のミニ四駆も登場
テスラのラインナップの中でも、異彩を放っているのが「サイバートラック」です。
斬新なデザインと圧倒的な耐久性を誇るこのモデルは、従来のピックアップトラックの常識を覆す存在として世界中から注目を集めています。シャープな直線で構成された外観は「サイバーパンクの世界から飛び出してきた」と表現されるほど未来的で、一度見たら忘れられない印象を残します。
サイバートラックは、ステンレス鋼製のボディを採用しており、ハンマーで叩いても傷つかないほどの強靭さが特徴です。
さらに、トライモーターAWDを搭載した最上級モデルは、0-100km/h加速を2.9秒で達成するという驚異的な性能も備えています。荷台スペースや牽引能力も高く、アウトドアや作業用途でも圧倒的な機能性を発揮します。
一方で、ユニークな展開として登場したのが「ミニ四駆版テスラ」です。
これは文字通り、テスラ車のデザインを模した小型の電動模型で、子どもから大人まで幅広い層が楽しめるホビー商品として注目されています。モーター駆動で走行し、実車さながらの外観とディテールを再現している点が特徴です。
このように、テスラは実車だけでなく、ブランドイメージを活かしたプロダクト展開にも力を入れており、幅広いファン層を獲得しています。サイバートラックは日本での発売が待たれる存在であり、ミニ四駆などのグッズ展開もファンとの距離を縮める要素の一つです。
革新的な車両と遊び心のある製品を同時に展開する姿勢が、テスラのブランド価値をさらに高めているといえるでしょう。
価格帯から見るテスラ四駆の選び方

テスラの四駆モデルは、その性能や装備内容に応じて価格帯が幅広く設定されています。初めてテスラを検討する方にとって、「どの四駆モデルを選ぶべきか?」というのは非常に悩ましいポイントでしょう。ここでは、用途や予算に応じた選び方を紹介します。
まず、比較的手頃な価格で四駆の恩恵を受けたい方には、「モデル3 ロングレンジAWD」がおすすめです。約620〜720万円の価格帯でありながら、700km近い航続距離とスムーズな加速性能を両立しており、コストパフォーマンスに優れています。街乗りや通勤用途にも最適です。
次に、ファミリーユースやアウトドアに強い車を求めている場合は、「モデルY ロングレンジAWD」が有力な選択肢となります。価格は約650万円〜700万円ほどで、2,130Lを超える収納力と5人乗りの快適な室内空間が魅力です。
テスラ四駆モデル 比較一覧表(2024年時点)
モデル名 | 駆動方式 | 価格帯(税込) | 航続距離(WLTC) | 乗車定員 | 主な特徴 | おすすめ用途 |
---|---|---|---|---|---|---|
モデル3 ロングレンジ AWD | デュアルモーターAWD | 約620〜720万円 | 約706km | 5人 | スムーズな加速と長距離対応。コスパ重視でAWDが選べるエントリーモデル | 通勤・街乗り・初EV購入 |
モデルY ロングレンジ AWD | デュアルモーターAWD | 約650〜700万円 | 約600km前後 | 5人 | 大容量収納(最大2,158L)と室内空間。アウトドアやファミリー向けに最適 | ファミリーユース・旅行・週末用 |
モデルX AWD | デュアルモーターAWD | 約1,400万円〜 | 約580km前後 | 6〜7人 | ファルコンウィングドア、広い室内、高級装備。多人数や高級志向の人に好相性 | 大家族・高級SUV志向 |
モデルX Plaid | トライモーターAWD | 約1,600万円〜 | 約536km | 6〜7人 | 3モーターによる爆発的加速と最上級の内装。ユニークなEVフラッグシップSUV | 最上級SUVを求める人向け |
モデルS Plaid | トライモーターAWD | 約1,500万円〜 | 約560km | 5人 | 0-100km/h加速が2秒台。高性能+プレミアム装備のスポーツEVセダン | 高速移動・プレミアム志向 |
✅ 選び方のポイントまとめ
- コスパ重視×街乗り中心 → モデル3 ロングレンジAWD
- 積載力と実用性重視 → モデルY ロングレンジAWD
- 多人数×快適性×高級感 → モデルX
- 最高性能を体感したい → モデルX Plaid / モデルS Plaid
スーパーチャージャーで15分の充電でも267km走れるため、週末の長距離ドライブでも安心して利用できます。
さらに高級路線や多人数乗車を重視するなら、「モデルX」のデュアルモーターAWDやPlaidモデルが該当します。価格は1,400万円を超える水準になりますが、6〜7人乗りの広さと高性能モーター、ユニークなドア構造など、他車にはない装備が多数揃っています。
予算に制限がなく、最先端の走行性能を体感したい方には、「モデルS Plaid」も視野に入るでしょう。こちらは1,500万円を超えるモデルですが、トライモーターAWDによる圧倒的な加速力とラグジュアリーな装備が特徴です。
このように、テスラの四駆モデルはエントリーからフラッグシップまで多彩な選択肢があります。自分がどのような使い方をしたいのか、どこまでの性能を求めるのかを整理したうえで、最適なグレードを選ぶことがポイントです。
主要モデルの価額一覧と比較

テスラの四駆ラインナップには複数のモデルが存在し、それぞれ価格帯や装備が異なります。
価格面での比較を行うことは、購入を検討する際の第一歩と言えるでしょう。ここでは代表的なモデルを比較しやすく整理し、ユーザーのニーズに合った選択をしやすいように解説していきます。
まず、エントリーモデルとして人気の「モデル3 ロングレンジAWD」は、現在の新車価格で621万円から購入可能です。この価格で700km近い航続距離と先進的な装備が揃っており、コストパフォーマンスの高さが魅力となっています。
同じモデルのパフォーマンスグレードは725万円で、加速力や専用チューニングが加わる点が特徴です。
続いて、「モデルY ロングレンジAWD」は647万円からスタートし、パフォーマンスグレードが697万円となります。さらに特別仕様車の「Launch Series」は683万円と、デザインや装備に独自の魅力を持っています。収納スペースが広いため、家族用途や旅行にも適しています。
より高級なSUVを希望する場合、「モデルX デュアルモーターAWD」は1,416万円から、「Plaid」グレードは1,636万円に達します。このクラスではファルコンウィングドアや広いキャビン、圧倒的な加速力が魅力です。6人乗り・7人乗りにも対応しており、多人数での移動にも適しています。
テスラ四駆モデル 価格比較・装備一覧表(2024年7月時点)
モデル名 | グレード名 | 駆動方式 | 価格(税込) | 航続距離(WLTC) | 主な特徴・装備ポイント |
---|---|---|---|---|---|
モデル3 | ロングレンジAWD | デュアルモーターAWD | 約621万円 | 約706km | コスパ最強。先進装備+長距離走行向け。エントリーAWDとしておすすめ。 |
モデル3 | パフォーマンスAWD | デュアルモーターAWD | 約725万円 | 約629km | 0-100km/h 約4.4秒。専用チューン・スポーティな足回り・外観が魅力。 |
モデルY | ロングレンジAWD | デュアルモーターAWD | 約647万円 | 約600km前後 | 大容量収納と広い室内。ファミリーカーやアウトドア利用に好相性。 |
モデルY | Launch Series | デュアルモーターAWD | 約683万円 | 約600km前後 | 専用ホイール・内装など特別装備搭載。数量限定モデル。 |
モデルY | パフォーマンスAWD | デュアルモーターAWD | 約697万円 | 約560km前後 | 高出力・加速性能重視のユーザー向け。専用サスやブレーキ装備。 |
モデルX | デュアルモーターAWD | デュアルモーターAWD | 約1,416万円 | 約580km | ファルコンウィングドア・6〜7人乗り・高級SUV装備多数。 |
モデルX | Plaid AWD | トライモーターAWD | 約1,636万円 | 約536km | 爆速(0-100km/h 約2.6秒)。性能×快適性を極めたフラッグシップSUV。 |
モデルS | ロングレンジAWD | デュアルモーターAWD | 約1,266万円 | 約560km | プレミアムEVセダン。長距離移動・静音・快適性の高さが魅力。 |
モデルS | Plaid AWD | トライモーターAWD | 約1,566万円 | 約560km | 圧巻の加速(0-100km/h 約2.1秒)。内装・装備も最上級のセダンモデル。 |
✅ 価格帯別おすすめポイント
価格帯 | 該当モデル | おすすめユーザー層 |
---|---|---|
600〜700万円台 | モデル3/モデルY ロングレンジ・パフォーマンス系 | 初EV・ファミリー層・実用性重視・走行性能も欲しい人 |
1,200万円以上 | モデルS/X ロングレンジ・Plaid | 高級志向・多人数移動・長距離ドライブ・加速性能も重要視する層 |
セダンタイプでの最上級モデル「モデルS」も四駆構成があり、価格は1,266万円(ロングレンジ)からスタートします。Plaidモデルでは1,566万円と高額ながら、ラグジュアリーEVとしての価値は非常に高いです。
価格帯ごとの違いを整理すると、600〜700万円台は実用性重視のユーザーに、1,200万円以上は快適性とパフォーマンスを求める層に適しています。予算と用途に応じて、最適な一台を見極めることが、満足度の高い購入につながります。
まとめ:テスラの四駆について
・テスラの四駆は独立モーター制御により高精度なトルク配分が可能
・AWDはドライブシャフト不要で車内空間を広く取れる設計
・トライモーター搭載モデルでは左右トルク配分も制御可能
・四駆は滑りやすい路面でも安定した走行ができる
・テスラ四駆モデルは価格が高く、電費は2WDより劣る傾向
・テスラ車は2WDモデルもあり、全車四駆というわけではない
・雨や雪道などの悪路に強いのがAWDモデルの強み
・テスラのAWDは加速性能と安定性を両立している
・テスラは重心の低い構造で横転リスクを大幅に抑えている
・衝突安全性が高く、クラッシャブルゾーンも広く設計されている
・オートパイロットなど運転支援機能が標準装備
・OTAアップデートで常に安全性能が向上する仕組みを持つ
・モデルYは実用性が高くSUVとして人気の四駆モデル
・モデル3の四駆は航続距離と価格のバランスが良い
・高価格帯ではモデルXやモデルSのAWDがプレミアム層に支持される
・テスラの販売台数の推移と変化・最新動向まとめ【2025年版】
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