テスラの購入を検討している方の中には、「結局どのモデルが自分に合っていて、価格はいくらなのか?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな疑問を持つ方に向けて「テスラの価格一覧」を軸に、モデル別の特徴と価格帯の違いをわかりやすくまとめました。
テスラ車の種類と価格帯の違いをはじめ、モデル3の実質価格と購入時の注意点、さらにはSUVタイプのテスラはいくらで買えるのか、一番安いモデルはどれなのかまで徹底解説します。
モデルYの横幅とサイズ感についても紹介しており、駐車や取り回しが気になる方にも役立つ情報です。
なぜ日本でテスラは伸び悩むのかといった背景も触れながら、中古のテスラを購入する際のポイントや、全体の車種一覧で見る価格帯の幅まで一気に理解できる内容となっています。価格だけでなく、購入前に知っておくべきリアルな情報を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
・テスラ車種ごとの新車・中古価格の相場
・モデル3やモデルYなど人気モデルの価格と特徴
・テスラの価格変動(2022年と現在)の違い
・テスラが高級車に分類される理由
テスラの価格一覧から見る最新モデルの選び方

・テスラ車の種類と価格帯の違い
・モデル3の実質価格と購入時の注意点
・SUVタイプのテスラはいくらで買える?
・一番安いテスラはどのモデル?
・モデルYの横幅とサイズ感
・新車と中古で価格はどれくらい違う?
テスラ車の種類と価格帯の違い
テスラ車はモデルごとに性能や用途が大きく異なり、それに伴って価格帯にも明確な差があります。
まずラインアップには、セダン型の「モデル3」と「モデルS」、SUVタイプの「モデルY」と「モデルX」があります。中でも「モデル3」は最も安価で購入しやすいエントリーモデルとして人気を集めており、新車価格はおおよそ540万円からスタートします。
一方、フラッグシップである「モデルS」は高級セダンとして位置づけられており、1000万円を超える価格帯で販売されています。
このように、テスラの価格帯は大きく2つのグループに分かれます。ひとつは「モデル3」「モデルY」などの比較的購入しやすい実用モデル、もうひとつは「モデルS」「モデルX」などの高性能・高級志向のモデルです。
テスラ主要モデルの価格帯・車種タイプ・特徴
モデル名 | 車種タイプ | 新車価格帯(目安) | 主な特徴 | 購入しやすさ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
モデル3 | セダン | 約540万円〜 | エントリーモデル、航続距離も十分 | ◎ | コスパ重視層に人気 |
モデルY | SUV | 約700万〜800万円台 | 実用的なSUV、モデル3ベース | ○ | ファミリー層に好評 |
モデルS | 高級セダン | 約1,000万円超 | ハイパフォーマンス、航続距離トップクラス | △ | プレミア志向向け |
モデルX | 高級SUV | 約1,200万円超 | ファルコンウィング、7人乗り可能 | △ | 高級志向・大人数向け |
比較ポイント
- 価格グループ:
- 手が届きやすい:モデル3/モデルY
- 高級・高性能志向:モデルS/モデルX
- 価格差の理由:
- 単なる車体サイズでなく、航続距離・インテリア・先進機能の有無などが大きく影響。
- 購入時の注意点:
- 維持費や**リセールバリュー(再販価格)**まで視野に入れると、トータルコストの見極めが重要です。
また、走行性能や航続距離、インテリアの仕様などもグレードにより差があるため、価格の違いは単なる大きさだけにとどまりません。
例えば「モデルY」はSUVでありながら実質700万〜800万円台での購入が可能ですが、「モデルX」は1,200万円を超えることもあります。これを踏まえると、自分が求める用途に合ったモデルを見極めることが何より大切です。
価格だけに目を向けず、車両の特性や維持費、将来的なリセールバリューまで含めて検討することが後悔しない選び方につながります。
モデル3の実質価格と購入時の注意点

テスラ「モデル3」は、ブランド内で最も手頃な価格帯に位置するモデルですが、実質的な購入価格はオプションや補助金の有無によって大きく変動します。
基本価格は約540万円からですが、オートパイロット機能やプレミアムインテリアなどを追加すると、最終的には600万円を超えることも少なくありません。
しかし、日本では国や自治体からの電気自動車購入補助金が用意されており、それを適用することで50万~70万円ほどの割引が見込めます。これにより実質的な支払額は大きく下がるため、事前に対象条件をしっかり確認することが大切です。
テスラ モデル3の購入に関する要素
項目 | 内容 |
---|---|
基本価格 | 約540万円〜 |
フルオプション時価格 | 約600万円以上(オートパイロット、プレミアム内装など含む) |
補助金適用後価格 | 約470万〜490万円(国・自治体補助金:50万〜70万円前後) |
補助金の注意点 | 台数制限・期限あり、申請条件の確認が必要 |
グレード別違い | ・RWD(後輪駆動) ・ロングレンジAWD(長距離向き) ・パフォーマンス(加速重視) |
選び方のポイント | 通勤距離、充電環境、乗り心地、加速性能などを総合的に考慮 |
中古車との比較 | 中古でも価格は高め(年式が新しければ新車と大差ないことも) |
新車 vs 中古 | ・新車:最新装備+保証ありで安心感 ・中古:納期早くコスパ高いが装備差に注意 |
✅ 補足アドバイス
- モデル3の補助金対象可否は都道府県によって異なるため、事前に自治体HPで確認するのがおすすめです。
- また、中古車でも補助金対象になる場合がありますが、登録条件や走行距離制限に注意が必要です。
ただし、補助金の申請には期限や台数制限があるため、タイミングを逃すと適用されないケースもあります。
また、モデル3には「RWD(後輪駆動)」「ロングレンジAWD(全輪駆動)」「パフォーマンス」といった複数のグレードが存在し、それぞれ航続距離や加速性能に違いがあります。
購入時には、通勤距離や充電環境などを考慮し、最もライフスタイルに合った仕様を選ぶ必要があります。
さらに注意すべき点として、中古車との価格差も小さくないことが挙げられます。初年度登録から数年しか経っていない中古モデルが、状態によっては新車と大差ない価格で販売されていることもあります。
新車の安心感を取るか、中古のコストパフォーマンスを選ぶかも慎重に見極めましょう。
SUVタイプのテスラはいくらで買える?
テスラが展開するSUVタイプには、「モデルY」と「モデルX」の2種類があります。それぞれサイズ感や価格帯、装備レベルに大きな違いがあり、購入者のニーズによって選択が分かれます。
「モデルY」はミドルサイズSUVで、都市部でも取り回しやすい設計が魅力です。価格はおよそ600万円〜800万円台で、グレードやオプションによって変動します。
特に「ロングレンジAWD」は走行距離や快適性のバランスが良く、ファミリーユースにも人気です。また、モデルYは比較的リーズナブルでありながら、先進の運転支援機能やOTAによるソフトウェア更新が受けられる点も評価されています。
一方で「モデルX」はラグジュアリーSUVとして、サイズも価格も最上級クラスに位置します。価格は1,200万円前後からで、モデルYよりも車格が高く、独特のファルコンウィングドアなど個性的な装備を備えています。
さらに、7人乗りのシート構成も選べるため、大人数での移動が多い家庭にも適しています。
ただし、モデルXはその大きさゆえに都市部では取り回しがやや困難であり、駐車スペースの確保が課題になることもあります。このような違いを理解した上で、自分にとって必要な機能や予算と照らし合わせながら最適なSUVを選ぶことが重要です。
一番安いテスラはどのモデル?

テスラの中で最も安価に購入できるモデルは「モデル3」です。
この車種はエントリークラスとして設計されており、新車価格はおよそ540万円からスタートします。
補助金を利用すれば、実質的には500万円を切る価格で購入できる可能性もあるため、初めてテスラを検討する人にとって最も現実的な選択肢といえるでしょう。
「モデル3」はコストパフォーマンスに優れた車両でありながら、航続距離や充電性能、加速力においても他社EVに引けを取らない性能を誇ります。たとえば、ベースグレードであっても400km以上の航続距離があり、日常使用においては十分な性能を発揮します。
高速道路でもスムーズな走行が可能で、長距離移動にも適しています。
もちろん、価格が安いからといってすべての機能が削られているわけではありません。運転支援システム「オートパイロット」の基本機能は標準搭載されており、スマートフォンアプリによる操作も可能です。
これらはテスラならではの魅力であり、低価格モデルであっても満足度の高い体験が期待できます。
ただし、オプション装備を加えると価格は一気に上昇するため、どこまで必要かを見極めることが大切です。初期費用を抑えたい人は、補助金の適用状況やローンプランも合わせて検討しておくとよいでしょう。
モデルYの横幅とサイズ感
テスラのモデルYは、SUVでありながらも日常の使いやすさを重視した設計が特徴です。
サイズ感において注目すべきはその「横幅」であり、モデルYの全幅は約1,920mmあります。
このサイズは一般的な日本の立体駐車場の制限(おおよそ1,850mm以下)をわずかに超えているため、購入を検討している方はまず自宅の駐車スペースや近隣の月極駐車場の寸法を確認することが欠かせません。
ただ、これは決して扱いにくいサイズというわけではありません。横幅に対して最小回転半径は比較的コンパクトであり、実際に運転してみると意外なほどスムーズに取り回せるという声も多く聞かれます。
また、座席の横幅や車内空間に余裕があることで、乗員全員が快適に過ごせるという利点もあります。
このようなサイズ感は、ファミリー層にとっても大きな魅力です。
テスラ モデルYのサイズ感・実用性・注意点
項目 | 内容 |
---|---|
全幅(横幅) | 約1,920mm(日本の一般的な立体駐車場制限:1,850mmをやや超える) |
最小回転半径 | 比較的コンパクトで取り回しやすい(運転のしやすさに定評あり) |
駐車時の注意点 | 月極・自宅駐車場の幅制限を事前に要確認 |
車内空間の広さ | 横幅・足元・荷室すべてにゆとりがあり、快適性が高い |
ファミリー向け機能性 | ・大きめのベビーカーも収納可能 ・後部座席も余裕あり ・チャイルドシート設置も容易 |
荷室容量と積載性 | アウトドア用品・スーツケース・キャンプ道具なども十分に積める |
都市部での注意点 | ・細い道や狭い住宅街では運転に注意が必要 ・一部機械式駐車場では非対応の可能性も |
おすすめの確認方法 | 試乗時に実際の生活圏(自宅周辺やよく使う駐車場)を走ってサイズ感を確かめるのがおすすめ |
総評 | 大きすぎず、小さすぎず。SUVの快適性と都市生活での実用性をバランスよく両立した一台 |
✅ ワンポイントアドバイス
- モデルYのSUVらしさとミドルサイズの扱いやすさは、特にお子様のいる家庭やアウトドア志向の方におすすめです。
- 「横幅1,920mm」という数字にとらわれすぎず、実際の運転感覚を確認することが重要です。
後部座席の足元スペースや荷室容量が十分に確保されており、大きなベビーカーやアウトドア用品なども問題なく積み込めます。特にキャンプや長距離ドライブを楽しむユーザーにとっては、この余裕ある空間が高い満足度につながっています。
それでも、都市部での駐車事情や住宅街の道幅など、日本ならではの環境には配慮が必要です。試乗時には普段よく利用する道を走ってみると、サイズ感が自分に合っているかを確かめる良い機会になります。
モデルYはそのバランス感覚こそが魅力であり、大きすぎず小さすぎず、実用性と快適性を兼ね備えた一台といえるでしょう。
新車と中古で価格はどれくらい違う?

テスラ車を購入する際に多くの人が迷うのが、新車にするか中古にするかという点です。特にモデル3やモデルYなどは、中古市場にも比較的多く出回っており、その価格差が気になるところです。
一般的に、新車と中古車では100万~200万円程度の差が生じることが多いとされています。
たとえば、新車のモデル3スタンダードレンジが約540万円で販売されているのに対し、初年度登録から2年程度経過した中古車は、400万円台で見つかることがあります。
もちろん、走行距離や装備内容、バッテリーの劣化状況などによって価格は上下しますが、短期間の使用でも一定の値下がりが見込めるのは事実です。
しかし、注意すべき点もあります。テスラはソフトウェア更新により車両性能が常に進化しているため、旧型車は最新機能が非対応な場合もあります。
たとえば、オートパイロットのバージョンやヒートポンプの有無など、見た目にはわかりにくい仕様差が購入後の満足度に影響することもあるのです。
さらに、中古市場に流通する車両には輸入業者を通じた並行輸入車も混ざっており、保証やサービス面で不安が残るケースもあります。テスラ公式認定中古車であれば一定の保証が付くため安心ですが、その分価格はやや高めに設定されています。
結果として、価格だけで判断するのではなく、自分にとって必要な機能やリスク許容度を踏まえて検討することが大切です。
コストを抑えたいなら中古、安心を優先するなら新車、という選び方が一般的ではありますが、それぞれにメリットと注意点があるため、比較検討の際はじっくり時間をかけるのがおすすめです。
テスラの価格一覧!2022年からの推移と今後の動向

・2022年と現在の価格一覧比較
・テスラは高級車?価格から見る立ち位置
・なぜ日本でテスラは伸び悩むのか
・中古のテスラを購入する際のポイント
・車種一覧で見る価格帯の幅
2022年と現在の価格一覧比較
テスラの車両価格は年ごとに変動があり、特に2022年から2025年にかけては価格の見直しが相次ぎました。これは為替相場の変動、原材料費の上昇、世界的なインフレ傾向、そしてテスラ自身の販売戦略の変化が影響しています。
2022年のモデル3スタンダードレンジはおおよそ500万円前後で販売されていましたが、2023年に入ると一時的に値上げされ、550万円を超える場面もありました。
その後、テスラは「価格競争力」を強調し始め、2024年には再び値下げが行われた結果、2025年現在では再び540万円程度まで戻っています。これにより、買い控えていたユーザーの購入意欲が再び高まっているという傾向があります。
一方、モデルYについても同様に価格変動が見られました。
2022年当時は約620万円からのスタートでしたが、現在ではグレードによっては600万円を切るラインナップも登場しています。価格調整によってテスラはより多くのユーザー層にリーチできるようになったと言えます。
ただし、こうした価格変動には注意も必要です。
テスラ車 価格推移・比較表(モデル3・モデルY)
年度 | モデル3 スタンダードレンジ価格(目安) | モデルY 価格(目安) | 主な変動要因 |
---|---|---|---|
2022年 | 約500万円 | 約620万円 | 為替相場の変動、原材料費高騰、インフレ圧力 |
2023年 | 約550万円超 | 約640万円前後 | 世界的な物価上昇・需給ギャップによる一時的な値上げ |
2024年 | 約540万円台に値下げ | 一部グレードが600万円を下回る | 価格競争力の強化を目的とした値下げ |
2025年 | 約540万円前後で安定 | 約590万〜620万円 | 為替安定化・原価低下・販売層拡大戦略 |
📝 注意点と検討ポイント
項目 | 内容 |
---|---|
価格変動の理由 | 為替、原材料費、戦略的調整(競合対策・普及促進など) |
メリット | 値下げにより購入しやすくなり、補助金と合わせれば割安感が強い |
デメリット | 値下げ後の購入は、リセールバリューの低下リスクあり |
装備の確認 | 値下げによる装備簡略化の有無は要チェック |
購入タイミング | 市場動向、補助金制度、モデルチェンジ時期なども総合的に判断することが重要 |
✅ ワンポイントアドバイス
- 「価格が下がった=今すぐ買い」ではなく、仕様変更・装備グレード・下取り相場もセットで確認しましょう。
- 補助金制度や自動車取得税の優遇は年度ごとに変化があるため、常に最新情報を確認するのが賢い選び方です。
値下げ後に購入したユーザーが短期間で下取りに出した場合、リセールバリューが急落してしまうリスクもあるからです。また、価格が安くなった分、装備内容が簡略化されていないかも確認しておきたいポイントとなります。
このように、2022年と現在の価格を比較すると、テスラは常に柔軟な価格戦略を展開していることがわかります。購入時には「今が買い時か」を慎重に見極める必要がありますが、同時に補助金制度や税制優遇の動向も把握しておくと、よりお得に手に入れることが可能になります。
テスラは高級車?価格から見る立ち位置

「テスラは高級車なのか?」という問いに対しては、人によって意見が分かれるかもしれません。
価格だけを見れば、たとえばモデル3のスタンダードレンジでさえ500万円を超えており、一般的な国産車と比べると明らかに高額です。加えてモデルSやモデルXは1,000万円〜1,500万円という価格帯で、これはまさに高級車の領域といえます。
一方で、従来の高級車メーカー(メルセデス・BMW・アウディなど)と比較すると、テスラには少し異なる魅力があります。
それは「ソフトウェアに強い」という独自性です。OTA(Over The Air)で自動的にアップデートが適用され、新機能が追加されたり、性能が改善されたりするのは、従来の自動車にはなかった革新的な要素です。
また、内装についても意見が分かれるところです。
テスラの車内は非常にミニマルで、タッチスクリーン一体型の操作系に賛否があります。高級車らしい重厚感や素材の質感を重視する人にとっては「シンプルすぎる」と感じるかもしれません。
逆に、未来的でスマートなインテリアを好むユーザーにとっては、洗練された高級感があると受け取られています。
このように考えると、テスラは「価格帯としては高級車」「体験としてはテック系プレミアムカー」と表現するのが最も近い印象です。
ブランドの価値や環境への配慮、そして先進技術への信頼感を含めて評価される車であり、単純な装備や豪華さで判断する従来の“高級車”とは一線を画す存在です。
そのため、価格だけでは語れない魅力があることも忘れてはいけません。あなたが重視するのが走行性能か、デザインか、あるいは先進性なのかによって、テスラの“高級感”の捉え方も変わってくるはずです。
なぜ日本でテスラは伸び悩むのか
世界的には電気自動車市場をけん引しているテスラですが、日本国内では期待されたほどシェアを伸ばせていないという現状があります。その要因は一つに限られず、複数の要素が絡み合っています。
まず挙げられるのが、日本特有の住宅事情です。戸建てよりも集合住宅が多い都市部では、自宅に充電設備を設置することが難しく、テスラの魅力である「自宅充電の手軽さ」を享受しにくい状況にあります。
また、日本の駐車場サイズも問題です。たとえばモデルYの全幅は1,920mmを超え、一般的な機械式駐車場には対応していないケースが多いのです。この点が、マンション住まいの購入希望者にとっては大きなハードルとなっています。
さらに、日本の道路幅自体が欧米に比べて狭いため、テスラのサイズ感に不安を覚える人も少なくありません。
もうひとつ見逃せないのが「ブランド力」の浸透度です。
日本では長年、トヨタやホンダ、日産といった国内メーカーへの信頼感が根強く、輸入車に対して慎重な姿勢を取る消費者が多い傾向にあります。特に高額なEVとなると、故障時のサポート体制や修理対応への不安もつきまといます。
インフラ面でも、スーパーチャージャーの設置拠点がまだ限定的であり、遠出や地方への移動には慎重になる必要があります。加えて、補助金制度や税制面での周知が不十分なため、テスラのコストパフォーマンスが正しく伝わっていない可能性も否めません。
こうした複数の要素が組み合わさり、日本でのテスラ普及にブレーキをかけているのが現状です。
ただ、ここ数年で充電環境は整いつつあり、テスラ自身も価格やサービス面で日本市場に対応する動きを強めています。今後、環境整備とともに再評価される可能性は十分にあるでしょう。
中古のテスラを購入する際のポイント

中古車市場でテスラを選ぶ際には、新車とは異なる視点が必要です。
見た目が綺麗で価格が手ごろでも、実際の使用状況やソフトウェアの更新状態によって車両価値は大きく変わってきます。特に注視すべきなのが「バッテリーの劣化具合」です。
電気自動車はエンジンが存在しないため、バッテリーが生命線となります。残存容量がどの程度か、過去に急速充電を多用していなかったか、などは信頼できる業者を通してきちんと確認する必要があります。
もう一つの重要なポイントは、オートパイロット機能のバージョンです。
中古車によっては、初期型の「AP1」や「AP2」などが搭載されており、最新モデルと比べて機能面に差が出ることがあります。これは試乗だけでは気づきにくいため、購入前にVINコードから仕様を確認するのが望ましいです。
さらに注意したいのが、グローバル展開しているテスラだからこその落とし穴、つまり「並行輸入車」の存在です。これは海外から個人または業者が輸入したモデルで、日本国内の正規サポート対象外となる場合があります。
言語設定やナビの地図表示に問題があるだけでなく、故障時の保証対応も受けられないことがあるため、購入には慎重な判断が求められます。
最後に、公式の認定中古車と一般の中古車で迷う方も多いでしょう。
確かに価格は認定車の方が高めですが、ソフトウェア更新や一定の保証、整備済みという安心感があります。総合的に見ると、信頼性の高い中古テスラを探すには、価格だけでなく車歴やアフターサービスも含めたバランスで選ぶことが大切です。
車種一覧で見る価格帯の幅
テスラの車種ラインナップは現在、モデル3・モデルY・モデルS・モデルXの4種類に大別されます。
これらのモデルは性能や装備だけでなく、価格帯にも明確な違いがあります。そのため、どのモデルが自分に最適かを見極めるには、単に「高い・安い」ではなく、価格と価値のバランスに注目することが重要です。
最もエントリーモデルとして位置付けられているのがモデル3です。
スタンダードレンジの新車価格はおよそ540万円からスタートし、補助金を活用すれば実質500万円以下になることもあります。
次に位置するのがSUVタイプのモデルYで、約600万円台からラインナップされており、実用性や荷室の広さを重視する方に人気があります。
テスラの現行主要4車種(モデル3・Y・S・X)の比較表
テスラ車種ラインナップ 比較表(2025年版)
モデル | タイプ | 新車価格帯(目安) | 航続距離(目安) | 主な特徴 | 向いているユーザー |
---|---|---|---|---|---|
モデル3 | セダン | 約540万〜600万円 | 約500km前後 | 手頃な価格、コンパクト、補助金活用で実質負担軽減可能 | 通勤・街乗り中心、初めてのEVに |
モデルY | SUV | 約600万〜700万円台 | 約530〜560km | 室内広め、荷物積載◎、SUVとして実用性が高い | ファミリー層、アウトドアユーザー |
モデルS | 高級セダン | 約1,000万〜1,300万円 | 約650〜700km以上 | 高級感、加速力◎、ロングレンジ、フルスペックテクノロジー | ロングドライブ・快適性重視層 |
モデルX | 高級SUV | 約1,200万〜1,400万円 | 約560〜600km | ファルコンウィング、7人乗り可、先進装備満載 | 大人数移動、ハイエンド志向 |
✅ 選び方のポイントまとめ
使用目的 | 推奨モデル | 理由 |
---|---|---|
通勤・都市部メイン | モデル3 | コンパクトで価格も抑えめ、取り回し◎ |
荷物や人を多く乗せたい | モデルY | 荷室広く、ファミリーユースにも対応可能 |
高速長距離移動を重視 | モデルS | 航続距離が最長クラス、快適性と静粛性に優れる |
プレミアム志向・多人数 | モデルX | 高級感・先進技術・居住性すべて備えたフラッグシップSUV |
📝 備考
- 航続距離はグレードや気温・運転状況によって変動します。
- 補助金の有無、下取りや税制優遇を考慮すると実質価格はさらに変動します。
- 高価格帯モデル(S/X)はリセールバリューも高水準。
一方、モデルSとモデルXは完全な高級EVに分類され、価格帯は1,000万円を優に超えます。
モデルSはスポーティなセダン、モデルXはウィングドアを備えた大型SUVで、どちらもフルスペックのオートパイロットや高性能モーターが搭載されており、テクノロジーを体感したい人には魅力的な選択肢です。
価格帯だけを見ると、エントリーモデルとフラッグシップモデルで2倍以上の差がありますが、その分装備・航続距離・充電性能・インテリアの質感など、あらゆる面で差別化が図られています。
たとえばモデル3の航続距離は約500km前後ですが、モデルSは700km近くを記録することもあります。
車種一覧と価格帯を比較する際には、自分の使用目的にどれだけ合っているかがポイントになります。
通勤や近距離の移動が中心ならモデル3、アウトドアやファミリー使用が多ければモデルY、圧倒的な性能と快適性を求めるならモデルS・Xという選び方が理にかなっています。
それぞれの車種がどんなユーザー層に向いているかを理解したうえで選ぶことで、価格以上の満足度を得ることができるでしょう。
まとめ:テスラの価格一覧

・テスラの現行ラインナップはモデル3・Y・S・Xの4種類
・モデル3の新車価格は約540万円からスタート
・モデルYはSUVタイプで価格は約599万円から
・モデルSとモデルXは1000万円を超える高価格帯
・日本仕様は右ハンドルで国内対応が進んでいる
・モデル3とYは補助金対象で実質価格を下げられる
・モデル3のRWDは最安グレードでコストパフォーマンスが高い
・モデルYはボディサイズが大きく、横幅は1921mm
・中古価格は新車より100万円以上安い事例も多い
・2022年と比較して価格が下がっているモデルがある
・テスラはアメリカ生産モデルと中国生産モデルがある
・中古車市場では中国製モデルが安く出回っている傾向
・高級車としての印象があるがモデル3はミドルレンジ価格帯
・SUVモデルはYとXで価格や機能に大きな差がある
・車両価格の他に充電設備や維持費も事前に把握する必要がある
・テスラの販売台数の推移と変化・最新動向まとめ【2025年版】
・テスラ車の値段と維持費のリアル、安く買うコツと補助金活用術
・テスラサイバートラックの値段はいくら?日本販売予定&日本円換算
・テスラはどこの国?創業ストーリーと人気モデルと生産拠点を紹介