近未来的なデザインと先進技術で注目を集めたヒュンダイのIONIQ 5。そのユニークな存在感から「アイオニック5の中古」の購入を検討している方も増えてきました。
しかし、実際に選ぶとなると、中古車としてのヒョンデ アイオニック5の特徴や、グレードによる装備の違い、さらには航続距離や走行性能の実力まで、知っておくべき情報は盛りだくさんです。
また、補助金制度の適用条件や注意点、中古EVならではのリスクとメリットについても確認が必要です。過去に話題となった炎上や販売中止の真相についても気になるところでしょう。
この記事では、「いくらで買える?最新の中古価格相場」から「買取相場とリセールバリューの傾向」、さらに「Nグレードの魅力と価格帯の違い」や「ホイールなどパーツ単体での中古需要」まで総まとめをします。
もちろん、サイズや室内空間の実用性、アイオニック6との比較で見える選択ポイントにも触れています。購入後に後悔しないためにも、ぜひ本記事を通して、あなたに最適な一台を見つけるためのヒントを得てください。
・ヒュンダイIONIQ 5の基本スペックと特徴
・中古市場での価格帯や選び方のポイント
・グレードや装備による価格差と実用性の違い
・補助金やリセールバリューなどの購入時の注意点
アイオニック5!中古の購入前に知るべきこと

・ヒュンダイのIONIQ 5とはどんな車?
・中古車としてのヒョンデ アイオニック5の特徴
・価格に影響するグレードや装備の違い
・航続距離や走行性能の実力
・補助金制度の適用条件と注意点
・話題になった炎上・販売中止の真相
ヒュンダイのIONIQ 5とはどんな車?
IONIQ 5(アイオニック ファイブ)は、韓国の自動車メーカー・ヒュンダイが展開するEV(電気自動車)専用ブランド「IONIQ」から登場したモデルです。
特に注目されているのが、その近未来的なデザインと高い実用性の両立です。エクステリアは直線的なラインを基調とし、デイライトやリアランプにはピクセルを模したLEDが採用されています。この大胆なスタイルが、他のEVとは一線を画しています。
内装にも大きな特徴があります。フラットなフロア構造を活かして広々とした室内空間を実現しており、前後スライド可能なセンターコンソールや、引き出し式のグローブボックスなど、利便性を考えた装備が随所に配置されています。
デジタルインパネと大型インフォテインメント画面が連結されたインパネ構成は、まるでタブレット端末を並べたような印象を与えます。
また、IONIQ 5はヒュンダイのEV専用プラットフォーム「E-GMP」を採用した初のモデルでもあります。このため、高速充電性能や長距離走行性能にも優れており、わずか18分で80%まで急速充電が可能な800Vシステムを搭載しています。
さらに、車から家電へ電力を供給できる「V2L(Vehicle to Load)」機能もあり、キャンプや災害時などの非常時にも活躍します。
つまり、IONIQ 5は単なる移動手段ではなく、「新しいライフスタイルを提案するEV」と言える存在です。
中古車としてのヒョンデ アイオニック5の特徴
中古車市場におけるヒョンデ アイオニック5の魅力は、新車時の斬新さと高機能性をそのまま継承しながら、価格面で手頃感が出てきている点にあります。
アイオニック5は登場当初から、国産EVとは異なるデザイン性と装備内容で注目を集めてきましたが、近年では中古車としての選択肢も増え、実用的なEVとして関心を集めています。
一方で、流通量が限られているため、中古車でもまだ希少性が高いという特徴があります。特に、2022年式のラウンジグレードなどは走行距離が1万km未満の低走行車が中心で、状態の良い個体が多く見られます。
また、ヒョンデは日本市場に本格参入して間もないため、ディーラーや販売店経由ではなく、個人売買やフリマサイト経由で流通するケースも目立ちます。
さらに、アイオニック5はEV特有のバッテリー性能や保証内容も中古車選びにおける重要なポイントです。例えば、8年または16万kmまでのバッテリー保証が適用される個体であれば、購入後も安心して乗ることができます。
実際、販売プラットフォームによってはAIS検定済みの車両が出品されており、品質も一定の信頼が置けます。
このように考えると、ヒョンデ アイオニック5の中古車は、デザイン・性能・装備のバランスが取れたEVでありながら、予算に応じた選び方が可能な点が大きな魅力です。
価格に影響するグレードや装備の違い
アイオニック5の中古車価格は、グレードや装備内容によって大きく異なります。これは新車価格にも共通する傾向ですが、中古車市場ではより顕著に表れます。
中でも「ラウンジ」や「N」などの上位グレードは、標準装備の内容が非常に充実しているため、価格も高めに設定されがちです。
例えば、ラウンジグレードでは、ガラスルーフやオットマン付きシート、本革シート、前席ベンチレーション・ヒーターといった装備が標準で搭載されています。このような快適装備が揃った車両は、中古でも根強い人気があり、価格が落ちにくい傾向にあります。
逆に、ベースグレードなどの装備が少ないモデルは、比較的安価で流通しているものの、利便性や快適性に物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
また、シフトセレクターやグローブボックスの構造など、内装のユニークさも中古価格に影響を与える要素の一つです。他と被らない個性的な仕様に価値を見出す層が存在するため、そうしたこだわりが価格にも反映されるのです。
このため、中古車選びの際には「予算」と「欲しい装備」のバランスを意識することが重要です。表面的な価格だけで判断せず、グレードごとの違いを理解することで、より満足度の高い買い物が可能になります。
航続距離や走行性能の実力
電気自動車としてのアイオニック5は、航続距離と走行性能の両面で高い実力を持っています。
まず航続距離に関しては、バッテリー容量が72.6kWhまたは84.0kWhのモデルにより異なりますが、一般的に500km前後の走行が可能とされています。これにより、日常使いだけでなく中長距離の移動にも十分対応できます。
走行性能においても注目すべき点があります。例えば、「N」グレードでは最高出力650馬力を発揮し、0-100km/h加速はわずか3秒台。スポーツカー並みの加速性能を持ちながら、安定したコーナリングと高い剛性を備えています。
一方、一般向けのラウンジグレードでも、電動モーターの滑らかな加速と静粛性によって、快適なドライブが可能です。
さらに、E-GMPプラットフォームにより低重心かつ前後重量バランスに優れ、安定した走行を実現しています。このため、初心者でも安心して運転できると同時に、運転好きの方にも満足感を与える仕様と言えるでしょう。
ただし、冬場やバッテリーの劣化により航続距離が落ちる可能性はあります。購入前には車両のバッテリー状態や保証内容を確認することが大切です。中古車でも電池性能のチェックは必須事項です。
補助金制度の適用条件と注意点
アイオニック5の購入を検討する際、補助金制度の有無は重要なポイントとなります。特に新車購入時には、国や地方自治体が設けているEV向けの補助金を活用することで、実質的な負担を大幅に軽減できます。
しかし、中古車となると話は変わってきます。というのも、多くの補助金制度は「初度登録車両」に対してのみ適用されるため、既に登録済の中古車に対しては対象外となる場合がほとんどだからです。
ただし、例外も存在します。自治体によっては「中古EVでも条件を満たせば助成対象」となるケースがあり、これは主に低年式・低走行・個人向けの支援策として設定されていることが多いです。
例えば東京都では、一定の走行距離や年式内であれば、中古EVに対しても数十万円の補助金が出る制度が導入されています。こうした情報は都道府県や市区町村の公式サイトで確認可能です。
注意しなければならないのは、補助金の申請手続きが煩雑であり、かつ申請時期や受付枠に限りがある点です。予算に達し次第終了となることも多く、購入後に「もう締め切っていた」とならないよう、事前にスケジュールを確認しておく必要があります。
また、補助金対象となるためには、対象車両の登録前に申請が必要な場合もあるため、中古車販売業者との連携も重要です。
つまり、補助金を活用するためには、事前の情報収集とタイミングの見極めがカギとなります。中古車でも諦めずに、最新情報をチェックしながら上手に活用しましょう。
話題になった炎上・販売中止の真相
アイオニック5に関してインターネット上で「炎上」や「販売中止」といったキーワードが検索されている背景には、実際の出来事と誤解が入り混じっています。ここでは、そうした情報を整理し、冷静に理解することが重要です。
まず「炎上」と言われるケースについてですが、過去に海外メディアでアイオニック5のバッテリーに関する一部不具合が取り上げられたことがありました。特に寒冷地での航続距離低下や急速充電時の制御トラブルがSNSなどで広まり、それが一部で誤解を招いたようです。
ただし、これらはソフトウェアのアップデートや保証対応によって改善されており、日本国内で大規模なリコールや事故報告は確認されていません。
次に「販売中止」という噂についてですが、これは日本市場における流通量が極端に少ないことが原因と考えられます。現在、ヒョンデはオンライン中心の販売網を採用しており、ディーラー展開が限定的です。
そのため、一般消費者には「見かけない=もう売っていない」という印象を与えてしまうことがあります。
また、アイオニック6や新型KONA Electricの登場によって、メーカーの販売戦略が移行したことも関係しているかもしれません。いずれにしても、正式な販売終了アナウンスはなく、流通量は少ないものの、中古市場ではアイオニック5が引き続き取引されています。
つまり、ネット上の話題は事実の一部を強調した情報であることも多く、信頼できる情報源から判断することが大切です。
アイオニック5の中古の相場と選び方

・いくらで買える?最新の中古価格相場
・買取相場とリセールバリューの傾向
・Nグレードの魅力と価格帯の違い
・ホイールなどパーツ単体での中古需要
・サイズや室内空間の実用性
・アイオニック6との比較で見える選択ポイント
いくらで買える?最新の中古価格相場
現在の中古市場におけるアイオニック5の価格帯は、年式やグレード、走行距離によって大きく異なります。
直近の情報では、2022年式・走行距離1万km未満の「ラウンジ」グレードが378万円〜389万円程度で販売されている例が確認されています。これは、新車価格が550万円を超えるモデルであることを考慮すると、比較的リーズナブルな価格設定と言えるでしょう。
一方で、走行距離が2万km以上となると、価格は300万円前後まで下がる傾向があります。特にベースグレードや装備が限定的なモデルは、300万円を切る価格帯でも見つかることがあります。
ただし、これは保証内容や装備の違いによるものなので、単に価格だけで判断せず、内容を確認することが大切です。
【2025年 中古車市場におけるアイオニック5価格帯一覧】
年式/走行距離 | グレード名(代表例) | 駆動方式 | 中古価格帯(税込) | 主な特徴・注意点 |
---|---|---|---|---|
2022年式/1万km未満 | ラウンジ(高グレード) | 2WDまたはAWD | 約378万〜389万円 | 新車時約550万円→値落ち幅小さめ、状態良好個体が中心 |
2022〜2023年式/2万km前後 | ビジョン/スタンダード系 | 2WD | 約300万〜340万円 | 装備簡素で価格も抑えめ、充電性能は同等。保証範囲を要確認 |
2022年式/2万km以上 | ベースグレード | 2WD | 280万〜300万円未満 | 保証なし・装備簡素な車両も多く“安い理由”の確認が必要 |
2023年式/AWD仕様 | ラウンジAWD/特別仕様車 | AWD | 400万〜450万円台 | 中古でも人気・希少性あり。冬季走行用途や長距離移動重視層におすすめ |
2024年式/走行距離少 | Nライン(高性能グレード) | AWD | 情報少ないが450万円以上〜 | 中古市場での流通が極端に少なく、プレミア価格も。即売傾向あり |
また、AWD(四輪駆動)仕様や「N」グレードなど、特別仕様車に関しては中古でも値崩れしにくく、400万円台での取引が多くなっています。中古市場に出回る台数がまだ少ないため、相場は安定しておらず、人気が集中する個体は即売される傾向があります。
このように、アイオニック5は装備内容や走行距離の差が価格に大きく反映されるため、自分が何を重視するかを明確にしておくと選びやすくなります。
欲しいグレードや装備が決まっているなら、相場を定期的にチェックし、タイミングよく行動するのが賢明です。
買取相場とリセールバリューの傾向
アイオニック5の買取相場は、EV市場の拡大とともに注目される存在となっており、今後のリセールバリューを見据えて購入を検討している人も少なくありません。
現在、アイオニック5の買取価格は、年式や状態によりますが、2022年式・走行距離1万km未満の高グレードであれば、320万〜340万円程度の査定がつくケースが見られます。
これは、国産EVに比べて流通量が少なく、希少性が高いことが影響しています。特にラウンジグレードやAWDモデルは人気があり、価格が安定しています。一方で、装備が限定的なモデルや走行距離が多い車両は、査定額が大きく下がる傾向があります。
注意すべき点として、EVの査定にはバッテリー状態が大きく影響するという点があります。航続距離の劣化や充電性能の低下が見られる場合、評価が下がる可能性があります。そのため、バッテリーの健全性を保つような使い方や、点検記録の保管は買取時に有利に働きます。
また、日本国内での再販市場がまだ成熟していないため、輸出需要も絡んで査定価格が上下することがあります。こうした市場の流れを把握しておくことで、適切なタイミングで手放す判断がしやすくなるでしょう。
つまり、アイオニック5は中古でも十分な価値を維持しやすいモデルですが、日々の管理と情報収集がその価値を支える要素になります。
Nグレードの魅力と価格帯の違い
アイオニック5にはさまざまなグレードが存在しますが、中でも注目されているのが「Nグレード」です。このモデルは、ヒュンダイの高性能部門「Nブランド」によって開発されており、走行性能とスポーティなデザインが大きな魅力となっています。
通常のグレードとは明確に差別化されており、単なるEVという枠を超えたドライビング体験が得られることから、走りを楽しみたいユーザーからの支持も厚くなっています。
このように言うと、価格も相当高額に感じられるかもしれませんが、実際には新車時で700万円前後、中古市場では条件により550万円前後で取引されている例もあります。
標準グレードに比べて高額ですが、装備やパフォーマンスを考慮すれば、妥当と考えるユーザーも少なくありません。
また、外観デザインにもNらしさが随所に反映されており、エアロパーツや専用ホイール、スポーティなシートなど、内外装共に特別感があります。そのため、中古市場でもリセールバリューが落ちにくく、希少性のある1台として人気が高い傾向です。
ただし、注意すべき点もあります。パワー性能に比例してタイヤやブレーキの消耗が早いこと、車重があるためタイヤ交換費用も高額になりやすいことは見落とせません。つまり、維持費や補修費も視野に入れて検討することが重要です。
ホイールなどパーツ単体での中古需要
アイオニック5はその近未来的なデザインと高性能EVという特性から、純正パーツやオプション装備に対しても高い注目が集まっています。特にホイールについては、デザイン性と空力性能が重視されており、中古市場でもパーツ単体での流通が活発です。
車両本体を買い替えなくても、足元の印象を変えることができるため、カスタム用途として人気があります。
この需要の背景には、新車購入時にオプション設定された高性能ホイールの価格が非常に高額である点があります。
例えば、専用デザインの19インチまたは20インチホイールは、単品で購入すると10万円以上することもあり、中古で状態の良いものが出れば即売される傾向にあります。
さらに、EV特有の重量に対応するため、タイヤとホイールのマッチングも重要です。
そのため、純正品をあえて選ぶユーザーも多く、安心感と安全性を求めて中古ホイールを探す人が後を絶ちません。また、万が一の傷や事故で交換が必要になった場合でも、中古パーツであれば費用を抑えられるという利点もあります。
ただし、購入時には状態の確認が重要です。バランスのズレや歪み、腐食などは安全面に大きく影響するため、信頼できる販売元からの購入が望まれます。つまり、見た目だけでなく品質管理にも注意を払うことで、安全にパーツ交換を楽しむことが可能になります。
サイズや室内空間の実用性
アイオニック5の魅力は、見た目の先進性だけではありません。実際の使い勝手においても、サイズや室内空間の面で高い評価を受けています。
全長4635mm、全幅1890mmというサイズは、ミドルサイズSUVに分類される大きさでありながら、ホイールベースはなんと3000mmと、Dセグメント級の広さを誇ります。これは、EVならではの設計自由度による恩恵です。
前述の通り、エンジンやトランスミッションが不要なため、室内スペースを最大限に活用できる点が特徴です。実際、後部座席の足元は非常に広く、大人が足を組んでも余裕のある空間が確保されています。
【アイオニック5 サイズ・室内空間・使い勝手 一覧表】
項目 | 数値・仕様 | 特徴・補足説明 |
---|---|---|
全長 | 4,635mm | ミドルサイズSUV相当で、日本でも扱いやすい全長 |
全幅 | 1,890mm | ややワイド。都市部や立体駐車場では注意が必要 |
全高 | 約1,605mm | SUVとしては低めのフォルムで、安定感がある |
ホイールベース | 3,000mm | Dセグメント級。後席の足元空間が非常に広く、EV特有の設計自由度が活かされている |
室内の快適装備 | パワーシート(オットマン付)、リクライニング機能など | 長距離ドライブや同乗者への配慮が行き届いた設計 |
後席スペースの広さ | 足元・膝元ともに広大 | 大人が足を組んでもゆとりあり。ファミリーユースに最適 |
収納アイデア | 引き出し式グローブボックス、スライド式センターコンソール等 | 他車種にない収納方式。日常使いに便利で個性的 |
荷室容量(参考値) | 約531L(2列シート時) | フロントにもラゲッジ(フランク)あり |
取り回しの注意点 | 車幅と最小回転半径(5.9m)に慣れが必要 | 都市部の狭い道路や駐車場では最初やや取り扱いにコツが必要 |
総合評価 | ◎:居住性とデザインを両立したEVならではのパッケージ設計 | 空間効率・快適性・収納力のバランスが非常に優秀 |
また、助手席と運転席にはオットマン付きのパワーシートを採用しており、長距離ドライブでも疲れにくい工夫が施されています。
収納面でも優れており、前後スライド式のセンターコンソールや引き出しタイプのグローブボックスなど、ユニークで実用的な工夫が多数盛り込まれています。これにより、家族での利用や日常の買い物、アウトドアなど、幅広い用途に対応できるのです。
ただし、全幅が1890mmあるため、狭い駐車場や住宅街では取り回しに注意が必要です。とくに日本の都市部では、車幅感覚をつかむまで少し慣れが必要かもしれません。それでも、広さと快適性を重視するなら、このサイズは大きな魅力となるはずです。
アイオニック6との比較で見える選択ポイント

同じヒョンデのEVシリーズとして「アイオニック5」と「アイオニック6」はしばしば比較されます。どちらも近未来的なデザインと先進技術を備えているものの、コンセプトや使い方には明確な違いがあります。ここでは、その選び分けのポイントを整理しておきましょう。
まず、ボディタイプが異なります。アイオニック5はSUV型で視界が広く、乗り降りのしやすさが特徴です。
一方でアイオニック6はセダン型のフォルムを採用しており、空力性能を重視した設計となっています。このため、燃費や航続距離の数値では6がやや有利になるケースがあります。
また、室内空間にも違いが見られます。アイオニック5はホイールベースの長さを活かし、後席の広さとシートアレンジの柔軟性で高評価を得ています。対するアイオニック6は、より運転の楽しさや空間の一体感を重視しており、スポーティな感覚を好むユーザーに向いています。
【アイオニック5 vs アイオニック6 比較表】
比較項目 | アイオニック5(IONIQ 5) | アイオニック6(IONIQ 6) | 補足・選び方のヒント |
---|---|---|---|
ボディタイプ | SUV型(クロスオーバー) | セダン型(エアロダイナミックデザイン) | 視界・乗降性を重視するなら5/運動性能や流線美を求めるなら6 |
全長 × 全幅 × 全高 | 約4,635×1,890×1,605mm | 約4,855×1,880×1,495mm | 6はより低く長く、空力性能に優れる |
ホイールベース | 3,000mm | 2,950mm | 5の方が後席スペースに余裕あり |
航続距離(77.4kWh) | 最大約577km(RWD) | 最大約614km(RWD) | 6の方が空気抵抗が小さいため効率良く航続距離が延びる |
室内空間 | ゆとりある後席、スライド式センターコンソールなど多機能 | 包まれるようなコクピット設計、前席中心の空間作り | 家族向き・多用途なら5/運転好き・ソロ利用メインなら6 |
走行特性 | 快適・安定志向、高いアイポイント | 低重心・スポーティな走りが特徴 | 操作感・静粛性はどちらも高水準 |
価格帯(新車) | 約540〜640万円(上級グレードは700万円前後) | 約520〜620万円程度(グレードによる) | 同等装備であれば6の方がやや価格を抑えやすい傾向 |
中古車流通量 | 多い(先行投入モデルのため選択肢が広い) | やや少なめ(流通開始から間もない) | 中古車で選びたい人には5が有利 |
おすすめ用途 | ファミリーカー、通勤・買い物、アウトドアなど広範囲に対応 | ソロドライブ、ロングクルーズ、高速道路中心の用途に適応 | 利用シーンに応じて選択すると満足度が高い |
価格帯に関しては、装備内容やバッテリー容量によっても差がありますが、同等のグレードであれば5の方がやや高めに設定されている傾向があります。中古市場においても、アイオニック5の方が先行投入されている分、選択肢が豊富です。
つまり、室内の快適性と多用途性を求めるならアイオニック5、運転性能や航続距離を重視するならアイオニック6というように、用途に応じて選ぶと満足度が高まります。どちらを選ぶにしても、自分のライフスタイルとの相性を見極めることが大切です。
まとめ:アイオニック5の中古購入について

・IONIQ 5はヒュンダイの電気自動車専用ブランドから登場した先進的なSUV
・特徴的なデザインと広々とした室内空間が支持されている
・800V急速充電やV2L機能など最新技術を搭載している
・中古市場ではまだ流通台数が少なく希少性がある
・低走行・高年式モデルは高品質なものが多い
・中古車でも8年または16万kmのバッテリー保証付きがある
・中古価格はグレードや装備内容によって大きく変動する
・上位グレード「ラウンジ」や「N」は高価格帯で人気が高い
・バッテリー状態や装備の充実度が買取査定に直結する
・補助金は新車が中心だが一部自治体で中古EVにも適用される場合がある
・「販売中止」「炎上」は誤解による噂で、現在も中古流通は継続中
・パーツ単体の需要も高く、特にホイールなどは流通が活発
・ミドルサイズながらDセグメント並の室内空間を確保している
・SUV型のIONIQ 5とセダン型のIONIQ 6は用途で選び方が分かれる
・走りを重視するならNグレード、快適性重視ならラウンジが適している
・アイオニック5Nの評価と補助金情報まとめ|ポルシェEV比較
・アイオニック5の炎上映像が示す電気自動車の危険性・EVの構造的課題