今注目を集めている中国製EV「BYDドルフィン」。
新興ブランドながら、国内外で高い評価を得ているこのモデルに対して、「実際のところどうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
とくに「BYDドルフィンの口コミ」で検索してこの記事にたどり着いたあなたは、走行性能や静粛性、航続距離、さらには価格や補助金といったリアルな情報を求めているはずです。
本記事では、ロングレンジと標準モデルの違いをはじめ、試乗から見えた走行性能と静粛性、そして「実際の航続距離はどれくらい?」という疑問にも、具体的なデータをもとにわかりやすく解説していきます。
加えて、内装や装備の質感、快適性の評価、電費の優秀さについても実走行レビューを交えてお届けします。
さらに、みんカラで語られるリアルな声や、気になる乗り出し価格と支払いシミュレーション、値引き交渉の余地、補助金の申請方法、中古車市場の動きまで幅広くカバー。リースとローンの違い、購入時の注意点まで、これから購入を検討している方に必要な情報を丁寧にまとめています。
・ロングレンジと標準モデルの性能・装備の違い
・実際の航続距離や電費に関するリアルな数値
・購入時の価格、補助金、支払い方法などの費用面
・ユーザーの口コミや試乗レビューから使用感
BYDドルフィンの口コミから読み解く魅力とは

・ロングレンジと標準モデルの違い
・試乗から見えた走行性能と静粛性
・実際の航続距離はどれくらい?
・内装・装備の質感や快適性の評価
・ドルフィンの電費は優秀なのか?
・みんカラで語られるリアルな声
ロングレンジと標準モデルの違い
BYDドルフィンには「ロングレンジ」と「標準モデル」の2つのグレードが用意されています。見た目は似ていますが、性能や装備には明確な違いがあります。この違いを知っておくことで、自分の用途や予算に合ったモデルを選びやすくなるでしょう。
まず、バッテリー容量とモーター出力に大きな差があります。標準モデルは44.9kWhのバッテリーと95PS(70kW)のモーターを搭載しているのに対し、ロングレンジは58.56kWhのバッテリーと204PS(150kW)の高出力モーターを備えています。
この差により、加速性能や航続距離はロングレンジが大きく上回ります。特に0-100km/h加速では標準モデルが約12.3秒、ロングレンジは7.3秒と、走行性能の差が明確です。
また、サスペンション構造も異なります。標準モデルはリアにトーションビーム式サスペンションを採用しており、ロングレンジはマルチリンク式です。
マルチリンク式はより滑らかな乗り心地と安定したハンドリングを可能にするため、乗り心地にこだわる人にはロングレンジが向いています。
装備面では、ロングレンジには固定式グラストップが装備されており、外観は2トーンカラー仕上げでややプレミアム感があります。一方、標準モデルはモノトーン塗装で、グラストップは非搭載です。さらに、価格差も注目すべきポイントです。
「BYDドルフィン ロングレンジ」と「標準モデル」の違い
項目 | 標準モデル | ロングレンジ |
---|---|---|
バッテリー容量 | 44.9kWh | 58.56kWh |
モーター出力 | 95PS(70kW) | 204PS(150kW) |
0-100km/h加速 | 約12.3秒 | 約7.3秒 |
航続距離(参考値) | 短め(詳細数値は車両カタログ参照) | 長め(標準モデルより100km程度長い) |
サスペンション構造 | リア:トーションビーム式 | リア:マルチリンク式 |
乗り心地・ハンドリング | 日常使い向け、やや固め | 滑らかで安定した乗り心地 |
ルーフデザイン | 標準ルーフ(グラストップ非搭載) | 固定式グラストップ搭載 |
ボディカラー | モノトーン仕上げ | 2トーンカラー仕上げ |
価格(税込) | 363万円 | 407万円 |
プレミアム感 | シンプルで実用的 | 装備充実・プレミアム感あり |
推奨ユーザー層 | コストパフォーマンス重視の日常使いユーザー | 走行性能・快適性にこだわるユーザー |
ロングレンジは407万円、標準モデルは363万円と約44万円の差がありますが、装備と性能を考えると納得の差といえるでしょう。
このように、ロングレンジと標準モデルの違いは、単なる航続距離の長短だけではなく、パワートレイン、サスペンション、内外装の装備など多岐にわたります。
走行性能や快適性を求めるならロングレンジが適していますし、日常使いを重視するならコストパフォーマンスの高い標準モデルも十分に選択肢となるでしょう。
試乗から見えた走行性能と静粛性
BYDドルフィンは中国メーカーの電気自動車という先入観を良い意味で裏切ってくれる、完成度の高い走行性能と静粛性を備えた一台です。実際に試乗してみると、その滑らかな加速や快適な乗り心地に驚く人も多いでしょう。
特に印象的なのが、アクセル操作に対する反応のリニアさです。
電気自動車は構造的にトルクの立ち上がりが早いため加速感に優れる傾向がありますが、ドルフィンはその出力制御がとても自然で、都市部の低速走行でも扱いやすく、ストレスを感じにくい設計になっています。
スタンダードモデルでも必要十分な加速力があり、ロングレンジではさらにパワフルな走りが可能です。
また、車内の静粛性も高く評価されています。BEVならではのエンジン音のない静けさに加え、車体の遮音性やサスペンションのチューニングも優れており、段差を乗り越えたときのショックやノイズが非常に抑えられています。
特にロングレンジモデルではサスペンションがマルチリンク式であるため、振動の収まりが良く、後席の乗員も快適に過ごせます。
さらに、ブレーキのフィーリングも自然で、回生ブレーキと機械ブレーキの切り替えが違和感なく行われている点も好印象でした。以前のモデルで指摘されがちだったブレーキ時の“段付き”も改善されており、総じて「クルマとしての完成度」が高まっていることが感じられます。
このように、BYDドルフィンは単なる“安価な中国製EV”という枠を超え、きちんとした走行性能と静粛性を持つ「乗って満足できるクルマ」に仕上がっています。初めてEVに乗る方はもちろん、乗り心地に敏感な人にもおすすめできるモデルと言えます。
実際の航続距離はどれくらい?
BYDドルフィンの公称一充電走行距離は、WLTCモードでスタンダードが約400km、ロングレンジが約476kmとされています。ただし、実際の使用環境ではこの数値を下回る場合がほとんどです。
その理由は、走行条件や気温、空調使用の有無によってバッテリーの消費効率が大きく左右されるためです。
例えば、ロングレンジモデルを使って横浜から鹿児島まで約4338kmを走破したテストでは、1回の充電で約270~360kmほどの走行が可能でした。この間、充電回数はわずか4回で済み、30分の急速充電で40kWh近いエネルギーを安定的に受け入れていました。
これは高電圧・高電流に対応した充電システムと、温度管理に優れたバッテリー構造によるものです。
BYDドルフィンのスタンダードモデルとロングレンジモデルの航続距離や特徴
項目 | スタンダードモデル | ロングレンジモデル |
---|---|---|
公称一充電走行距離(WLTC) | 約400km | 約476km |
実際の航続距離目安 | 約250km前後 | 約300km前後 |
走行条件例 | 最大295km走行記録あり | 横浜~鹿児島4338km走破時1回270~360km走行可能 |
充電回数(長距離テスト) | - | 4回 |
急速充電性能 | - | 30分で約40kWhの安定充電可能 |
電費(平均) | 約120Wh/km(8.3km/kWh) | - |
バッテリー残量0%時の挙動 | 電池切れで完全停止する仕様 | 同左 |
充電計画の注意点 | バッファがほぼないため早めの充電推奨 | 同左 |
適したユーザー層 | 日常使いや短距離利用に最適 | 長距離や快適走行を重視する人向け |
一方、スタンダードモデルでも最大295kmの走行を記録したケースがあり、電費は平均120Wh/km(8.3km/kWh)と、かなり優秀な数値をマークしています。
ロングドライブや遠出を頻繁に行わないユーザーにとっては、スタンダードモデルでも十分実用的な航続距離を確保できるでしょう。
ただし注意点として、BYD車はバッテリー残量が0%になると、本当に電池切れで動かなくなるという仕様です。そのため、残量が少なくなってきたら早めに充電スポットを探すなど、慎重な計画が必要です。
バッファがほぼない設計になっている点は、他メーカーのBEVと大きく異なります。
こうした特徴を踏まえると、実際の航続距離はロングレンジで300km前後、スタンダードで250km前後を見込んでおくと良いでしょう。日常使いにおいては十分な数字であり、ドライブ先の充電インフラさえ確認できれば、安心して利用できる車種だといえます。
内装・装備の質感や快適性の評価

BYDドルフィンの内装は、一見して「新興メーカーのEV」とは思えないほどの質感の高さと、遊び心のあるデザインが魅力です。コストパフォーマンスの高さを感じさせながらも、インテリアの仕上がりはむしろ一部の欧州車にも引けを取らない印象を与えます。
たとえば、シートやステアリングに使われているビーガンレザーは触り心地が柔らかく、高級感があります。前席には電動調整機能も備わっており、長時間のドライブでも疲れにくい設計です。
ドアハンドルにはイルカの胸ひれをモチーフにした独自の形状が採用されており、デザインへのこだわりも随所に見られます。
センターコンソールのスイッチ類はスライド操作式というユニークな機構で、初見ではやや戸惑うかもしれませんが、慣れれば直感的に操作できる点は面白い工夫です。
12.8インチのセンターディスプレイは高精細で、縦向き表示も可能なためナビ画面の視認性も良好。アラウンドビューカメラの画質も非常に高く、駐車や狭路での走行時に重宝します。
また、室内空間はCセグメントとしては非常に広く、後席の足元空間もゆったりしています。
ホイールベース2700mmの恩恵であり、大人4人でも快適に乗車可能です。後席にはエアコン吹き出し口がないにもかかわらず、フロントからの風がきちんと届くよう工夫されており、細かな設計配慮も見逃せません。
一方で、ダッシュボード上の樹脂素材にややテカリが見られるなど、細部には価格相応の部分もあります。また、デザインにクセがあり、好みが分かれる可能性もあるでしょう。それでも、全体として見ると価格以上の内装・装備が揃っており、快適性にも優れている点は特筆に値します。
電動車というだけでなく、「実用車として満足できる内装」を求める方にもおすすめできる1台です。
ドルフィンの電費は優秀なのか?
BYDドルフィンの電費性能については、多くのユーザーやメディアから「優秀」と評価されています。実際の走行データを見ると、スタンダードモデルで129Wh/km(おおよそ7.8km/kWh)という数字が出ており、これは同クラスのコンパクトEVと比べても非常に良好な数値です。
ロングレンジモデルでも平均して130〜135Wh/km前後と安定しており、サイズや重量、出力性能を考慮すれば十分に優れた数値だといえるでしょう。
このような電費の良さを支えるのは、BYD独自の「ブレードバッテリー」の存在です。熱安定性に優れたリン酸鉄系バッテリーを採用することで、エネルギー効率を高めながら安全性にも配慮しています。
BYDドルフィンの電費性能と関連特徴
項目 | 内容 |
---|---|
スタンダードモデル電費 | 約129Wh/km(約7.8km/kWh)とクラス上位の優秀な数値 |
ロングレンジモデル電費 | 平均130〜135Wh/km前後で安定した電費性能 |
バッテリー技術 | 独自のリン酸鉄系「ブレードバッテリー」を採用し安全性と効率を両立 |
車両設計 | EV専用設計で空力性能とモーター制御を最適化 |
回生ブレーキの活用 | ストップ&ゴーが多い都市部での電力消費を効率的に抑制 |
実電費への影響要因 | 外気温やエアコン使用でカタログ値との差が生じることがある |
冬季の航続距離変動 | 寒冷地ではバッテリー温度管理が難しく航続距離が減少しやすい |
バッテリー残量0%時の仕様 | 0%になると完全停止する仕様で他社よりバッファがほぼない |
充電管理の重要性 | こまめな充電が安心で、残量管理を徹底する必要がある |
適したユーザー層 | 市街地や近距離移動中心のユーザーに特に経済的な選択肢 |
加えて、車両全体がEV専用設計となっており、空力性能やモーター制御の最適化も進んでいます。都市部でのストップ&ゴーが多い環境においても、回生ブレーキの効率的な活用により無駄な電力消費を抑えることができます。
ただし、外気温の変化やエアコンの使用状況によっては、カタログ値と実電費に差が生じることもあります。特に冬場の寒冷地では、バッテリーの温度管理が難しくなり、航続距離が大きく下がる傾向があります。
したがって、季節や用途に応じた充電計画を立てることが重要です。
また、BYD車の特性として「0%=完全停止」という仕様があるため、電費だけでなくバッテリー残量の管理にも注意が必要です。他社のEVではバッファを設けてあることが一般的ですが、ドルフィンは残量0%で本当に動かなくなるため、こまめな充電が安心です。
総合的に見ると、ドルフィンの電費はクラス上位といえる水準にあり、特に市街地や近距離移動を中心に使うユーザーにとっては、経済性の高い選択肢といえるでしょう。
みんカラで語られるリアルな声
ユーザーの本音が集まる場として知られる「みんカラ」では、BYDドルフィンに関するさまざまなリアルな口コミが投稿されています。
その中には、試乗レビューや納車直後の感想、長期使用後の評価など、多様な視点からの意見が含まれており、購入を検討している人にとっては非常に参考になる情報源といえます。
まず多くのユーザーが高く評価しているのは、乗り心地の良さと加速のスムーズさです。特にロングレンジモデルでは、アクセルを踏んだ瞬間の反応が非常に良く、ストレスを感じない加速性能に満足しているという声が目立ちます。
また、静粛性についても「高級車のような静けさ」という表現が使われるほどで、EVの利点をしっかりと感じられるという評価が多く見られました。
一方で、ネガティブな意見としては「アラウンドビューモニターの画質が粗い」「日本語のナビ音声に違和感がある」といった細かな装備面への指摘もあります。
こうした点は機能そのものに不満があるというよりも、他社と比べたときの完成度に差を感じるというニュアンスが多く、今後のアップデートや改善に期待が寄せられています。
さらに、みんカラでは「中華EVに対する偏見がなくなった」との感想も一定数見られ、実際に体験することでブランドイメージが変化した人が多いことが伺えます。これはBYDが「クルマとしての基本性能」をしっかりと押さえた車づくりをしている証拠でもあります。
このように、みんカラではポジティブな意見と同時に、ユーザーのリアルな不満や気づきも記録されています。その両方を確認することで、自分の使用スタイルに合ったモデルかどうかをより具体的に判断できるようになるでしょう。
BYDドルフィンの口コミで注目される購入事情

・乗り出し価格と支払いシミュレーション
・値引き交渉の余地はあるのか
・補助金の有無と申請の流れ
・中古車市場での評価と価格帯
・リースやローンとどちらがお得?
・購入時に確認すべきポイント
乗り出し価格と支払いシミュレーション
BYDドルフィンの乗り出し価格は、グレードによって大きく異なります。標準モデルで約363万円、ロングレンジモデルでは約407万円となっており、この価格帯は国産のコンパクトSUVやCセグメント車と競合する水準です。
ただし、EV補助金を活用することで実質的な支払額を抑えることも可能です。
具体的なシミュレーションとして、標準モデルを頭金なし、5年ローンで購入する場合を考えてみましょう。金利2.5%、ボーナス払いなしで計算すると、月々の支払いはおおよそ63,000〜65,000円程度になります。
一方で、カーリースを利用する場合は月額46,000円台からというプランもあり、こちらの方が負担を抑えながら乗れるケースもあります。
さらに、自治体によっては最大65万円前後の補助金が適用される可能性があるため、購入前に地域の支援制度をチェックすることが重要です。補助金がフルに受けられると、乗り出し価格は300万円を切ることもあり、かなり手の届きやすい価格帯になる場合もあります。
ただし、注意点として登録費用や諸経費、オプション装備などが含まれると、最終的な支払額はさらに上昇します。特にロングレンジモデルでは装備が充実している反面、オプション選択によっては420万円を超えることもあるため、事前の見積もり確認が欠かせません。
このように、BYDドルフィンの乗り出し価格は補助金や購入方法によって大きく変動します。リース・ローン・一括払いなど、自分のライフスタイルや予算に合わせた選択肢を検討することが、納得のいく購入につながるでしょう。
値引き交渉の余地はあるのか
BYDドルフィンは、比較的新しいメーカーでありながら、価格競争力の高いモデルとして市場に登場しました。そのため「値引きはあるのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
結論から言えば、国産車のような大幅な値引きは難しいですが、条件次第ではある程度の交渉余地は存在します。
まず、現時点ではBYDの販売体制が整いつつある段階にあり、ディーラーによって対応が異なるのが実情です。特に地方店舗では値引きよりも「下取り価格の上乗せ」や「オプションサービスの追加」で実質的な値引きが提示されるケースがあります。
また、決算期や在庫状況によっては一時的なキャンペーンが実施されることもあり、このタイミングを狙えば数万円単位の値引きに応じてもらえる可能性もあります。
さらに、リース契約や法人購入の場合には、交渉がしやすくなる傾向があります。特に法人向けには導入キャンペーンや複数台契約によるボリュームディスカウントが適用されるケースもあるため、個人よりも価格面で有利になることがあります。
ただし、BYDはもともとの価格設定がかなり攻めており、「装備内容と比較したコストパフォーマンスの高さ」で勝負している車です。
このため、販売側も「これ以上の値下げは難しい」というスタンスを取る場合が多く、大幅な値引き交渉は期待しすぎない方が良いでしょう。
購入を検討している場合は、直接店舗へ足を運び、見積もりの比較を行ったうえで、「他社EVとの比較検討をしている」と伝えることで、柔軟な提案が受けられるかもしれません。
価格以上の価値を感じられる車であるだけに、冷静かつ現実的な交渉が求められます。
補助金の有無と申請の流れ
BYDドルフィンを検討している方にとって、国や自治体の補助金制度は大きな魅力の一つです。
電気自動車(EV)は環境性能の高さから、国の「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金(CEV補助金)」の対象となっており、BYDドルフィンもこの制度に適用されています。
具体的には、車両のスペックや安全装備、V2H対応の有無などの条件を満たしていれば、最大で約65万円前後の補助金を受け取ることが可能です。
申請の流れとしては、まず車両購入後にディーラーや販売店から「CEV補助金の申請サポート」が行われます。必要書類には、車検証のコピーや本人確認書類、領収書などがあり、事前に揃えておくとスムーズです。
次に、環境省もしくは次世代自動車振興センターの公式サイトを通じて、専用フォームから申請を行います。その後、申請内容に不備がなければ審査が行われ、2〜3か月ほどで補助金が振り込まれる流れになります。
一方で注意すべき点もあります。たとえば、補助金には年度ごとの予算上限があり、申請タイミングが遅れると受付が終了してしまうことがあります。さらに、自治体によっては独自のEV導入支援制度を設けているケースもあり、国の補助金と併用可能な地域も存在します。
これにより、合計で80万円を超える補助が受けられる場合もあるため、お住まいの地域の制度は必ず確認しておきましょう。
また、補助金には「一定期間の保有義務」が設定されていることが多く、たとえば4年間は転売できないなどの条件があります。もし保有期間中に売却や廃車をすると補助金を返還する必要がある場合もあるため、利用には慎重さが求められます。
これらを理解した上で、申請を進めることが大切です。
中古車市場での評価と価格帯

BYDドルフィンは2023年に日本市場へ導入されたばかりということもあり、中古車の流通量はまだ限定的です。しかし、早期に登録された個体が徐々に市場に出回り始めており、現時点では特にリースアップ車や試乗車落ちの車両が中心となっています。
価格帯としては、新車価格よりも10〜20%程度割安な設定が多く、スタンダードグレードであれば300万円前後からの個体が見つかることもあります。
中古車市場での評価を見ると、まだ評価が定まっていない段階ではあるものの、「状態の良さ」や「電費性能の安定性」に対しては一定の信頼が得られているようです。
特に、EVはエンジン車に比べて部品の摩耗が少ないことから、低走行の中古EVは新車に近いコンディションを保ちやすいという特徴があります。BYDのドルフィンもその例外ではなく、バッテリーの劣化が少ない個体であれば、お得に手に入れる選択肢として注目されています。
一方で注意したいのは、「バッテリー残存容量」や「メーカー保証の有無」です。EVの中古購入では、航続距離に影響するバッテリーの状態が非常に重要であり、これが不明確な場合は将来的な維持費や充電頻度に影響するリスクがあります。
また、BYDは新興メーカーであることから、保証期間やサポート体制に対して不安を感じる声もあり、販売店の信頼性やメンテナンス環境の確認も欠かせません。
中古でドルフィンを購入する際は、価格だけでなく保証内容、バッテリー状態、ディーラーサポートの有無を総合的に判断することが求められます。状態の良い個体を選べば、新車と変わらぬ満足度を得られる可能性も高いでしょう。
リースやローンとどちらがお得?
BYDドルフィンの購入方法を検討するうえで、多くの方が悩むのが「リース」と「ローン」のどちらが得なのかという点です。
結論から言えば、使用目的やライフスタイルによって最適な選択肢は異なりますが、短期的なコストと利便性を重視するならリース、長期的な資産形成を考えるならローンという傾向があります。
まず、カーリースは「毎月一定額を支払って車を使う」サービスです。税金、保険、メンテナンス費用が含まれているケースが多いため、突発的な出費を抑えやすいというメリットがあります。
ドルフィンの場合、月額4〜5万円台のリースプランが提供されており、頭金不要で新車に乗れるため、初期コストを抑えたい方に向いています。さらに、契約終了後に別の新型車へ乗り換えられる点も、EV市場の進化スピードを踏まえると合理的な選択となるでしょう。
一方、ローン購入では支払った金額が自分の資産となるため、長期間乗る予定であれば経済的には有利です。ローン期間が終了すれば以降の出費は抑えられ、自由なカスタマイズや走行距離の制限もありません。
ただし、購入時に諸費用がかかり、ローン金利による総支払額も高くなる場合があるため、事前に試算しておくことが重要です。
最近では、サブスク型リースや残価設定ローンといった選択肢も増えており、それぞれの違いを把握することが大切です。たとえば残価設定ローンは、一定期間後に車を返却するか買い取るかを選べる仕組みで、リースとローンの中間的なスタイルといえます。
このように、BYDドルフィンの購入では、利用期間、予算、ライフプランに合わせてリースとローンを比較検討することが、最も満足度の高い買い方につながります。
購入時に確認すべきポイント
BYDドルフィンを購入する際には、価格や装備だけでなく、いくつかの重要なチェックポイントがあります。特に初めてEVを検討する人にとっては、事前の情報収集が購入後の満足度に直結します。ここでは、購入前に見落としがちなポイントについて詳しくご紹介します。
まず最初に確認したいのが「充電環境」です。自宅に200Vの充電設備が設置可能か、また近隣に急速充電ステーションがあるかを把握しておくことが不可欠です。
BYDドルフィンはCHAdeMO規格の急速充電に対応していますが、都市部や地方ではインフラ整備状況に差があるため、使用頻度に応じた環境確認が求められます。
次に、補助金の適用条件も購入前に必ず確認しておくべきです。前述の通り、国のCEV補助金や自治体独自の支援制度は大きな割引となるため、申請条件や期間、必要書類を把握しておくことが重要になります。
また、「維持費」も事前に把握しておくと安心です。EVはガソリン車と比べて税金や点検コストが抑えられる傾向にありますが、バッテリーの劣化やタイヤの消耗など、特有のメンテナンスもあります。
特にドルフィンのように重量がある車両では、タイヤの摩耗が早まるケースもあるため、年間の整備コストも計算に入れておきましょう。
さらに、BYDというブランドに対する信頼性や、購入後のサポート体制も見逃せません。国内での正規ディーラーの数はまだ限定的なため、万が一のトラブル時にすぐ対応できる距離にサービス拠点があるかは要確認です。
販売店の評判やアフターサービス内容も、口コミなどを通じて確認しておくと安心です。
このように、BYDドルフィンを安心して購入するには、車両本体の魅力だけでなく、充電インフラ、補助制度、維持費、アフターサポートなど多角的な視点から検討することが欠かせません。計画的に進めれば、長く快適にEVライフを楽しめる一台となるでしょう。
まとめ:BYDドルフィンの口コミについて

・ロングレンジは高出力モーターと大容量バッテリーを搭載
・標準モデルはコストパフォーマンス重視の構成
・ロングレンジはマルチリンク式サスペンションで乗り心地が滑らか
・標準モデルはトーションビーム式で日常使用に十分な性能
・走行性能はリニアでストレスの少ない加速特性
・車内の静粛性が高く、快適なドライブが可能
・航続距離は実使用でロングレンジ約300km、標準モデル約250km
・電費は約130Wh/kmと同クラスのEVと比較しても優秀
・アクセルやブレーキの操作感が自然で扱いやすい
・内装の質感が高く、独自デザインも好評
・12.8インチの高精細ディスプレイや先進装備を搭載
・みんカラでは静粛性や加速性能に満足との声が多い
・値引きは限定的だが、交渉次第でオプション追加などの対応もあり得る
・CEV補助金や自治体支援により実質価格を抑えられる
・購入時は充電環境、補助金条件、アフターサポート体制の確認が重要
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