都市部で扱いやすいSUVを探していて「EX30の最小回転半径」と検索したあなたは、おそらく“本当に小回りが利くEVなのか”“XC40と比べてどれほど違うのか”といった疑問を抱えているはずです。
ボルボEX30は最小回転半径5.4mという優秀な数値を持ち、狭い道や立体駐車場でもストレスを感じにくいモデルとして注目されています。しかし、この数値だけではイメージしづらい場面も多いでしょう。
そこで本記事では、XC40の最小回転半径と比較してどう違うのか、さらにはクロスカントリー仕様の最小回転半径は変わるのかといった細かな疑問にも触れながら、街乗りでの扱いやすさを徹底的に解説していきます。
もちろん、最小回転半径だけがEX30の魅力ではありません。ボルボで一番小さいサイズはどのモデルかという視点でEX30の立ち位置を確認し、EX30のサイズ比較でわかる街乗り適性も深掘りしていきます。
加えて、タイヤサイズが取り回しに与える影響や、最低地上高と車両重量が走りへ及ぼす要素も把握することで、“運転して初めてわかるリアルな乗り味”がより鮮明に見えてくるはずです。
この一記事でEX30の取り回し性能と総合力が立体的に理解できるはずです。続きを読めば、あなたの疑問がクリアになるだけでなく、EX30の魅力をさらに実感できるでしょう。
・EX30の最小回転半径5.4mが、街中や駐車場でどれくらい小回りに効いてくるのか
・XC40やクロスカントリー仕様と比べて、最小回転半径やサイズ感
・タイヤサイズ・最低地上高・車両重量・バッテリー容量
・EX30の価格感や中古車の選び方、ボルボの一番小さいガソリン車との違い
EX30の最小回転半径から見る取り回し性能

・最小回転半径5.4mの実力
・XC40の最小回転半径と比較してどう違う?
・クロスカントリー仕様の最小回転半径は変わる?
・ボルボで一番小さいサイズはどのモデル?
・EX30のサイズ比較でわかる街乗り適性
・タイヤサイズが取り回しに与える影響
最小回転半径5.4mの実力
最小回転半径5.4mという数値は、ボルボEX30が都市部で扱いやすい理由を示す重要な指標です。
一般的に回転半径が小さい車は、狭い道での切り返しや駐車スペースへの出し入れが容易になります。特に都心のように、道幅や駐車スペースが限られている地域では運転のしやすさに直結するため、多くのユーザーにとって魅力的なポイントと言えます。
実際、取り回しやすさを求めるユーザーはSUVよりコンパクトカーを選びがちでしたが、このモデルであればSUVのメリットを維持しながら操作性を確保できます。
ここで注目したいのは、5.4mという数値がコンパクトSUVとしてトップクラスの小回り性能だという点です。例えば同じクラスのEVやガソリンSUVでは、5.5〜5.7m程度が一般的で、EX30の数値は一歩抜きん出ています。
もちろん、5.4mだからといって常にスイスイ回れるわけではありませんが、日常の運転がこれまでよりラクになる場面は確実に増えます。
例えば、商業施設の立体駐車場ではスロープが急でカーブも狭いため、大きめのSUVで苦労した経験がある人は少なくありません。ところがEX30なら、車幅を気にしながらでもスムーズに旋回でき、切り返しの手間が減ります。
さらに、後輪駆動(RR)レイアウトを採用していることも小回り性能に貢献。前輪周りのスペースに余裕があり、タイヤの切れ角を大きく取れる設計が活かされています。
一方で、注意点もあります。5.4mという数値はあくまでカタログ上の基準であり、実際にはタイヤサイズ・路面状況・ハンドル操作の仕方などによって体感が変わる可能性があります。
さらに、19〜20インチの大径タイヤを装着するグレードではタイヤの接地面が広くなるため、軽快な“キビキビ感”は小径タイヤの車種よりわずかに抑えられるケースもあります。
いずれにしても、EX30の最小回転半径5.4mは、都市部での利便性を高める要素として非常に優秀です。SUVでありながら扱いやすい1台を探している人には、大きなメリットとなるポイントだといえるでしょう。
XC40の最小回転半径と比較してどう違う?

XC40と比較することで、EX30の小回り性能がどれほど優れているかがより明確になります。
XC40の最小回転半径は5.7m前後で、EX30よりも約30cm広い数値です。一見すると大きな差ではないように感じますが、実際の運転ではこの“数十センチ”が大きな違いとなります。
特に都市部の狭い交差点や、駐車場の細いレーンでその差を実感する場面が増えるでしょう。
なぜEX30のほうが小回りが利くのか、その理由は主に車体サイズと設計思想にあります。
XC40は全長4,425mm、全幅1,875mmと、EX30より一回り大きいボディを持ちます。そのため、タイヤの切れ角にも制限が生まれやすく、旋回半径に影響します。
一方、EX30は全長4,235mmと短く、後輪駆動レイアウトを採用しているため、フロント周辺のスペースを効率的に使用できます。これにより、ハンドルを大きく切れる設計となっており、5.4mという値を実現しています。
ただし、XC40が劣っているというわけではありません。XC40は車幅が広く、高速安定性や積載性に優れているため、用途によってはEX30より適しているケースもあります。つまり、どちらが優れているかは使用目的によって変わるということです。
都市部中心でコンパクトな操作性を重視したいのであればEX30、車内空間や重厚感を求めるならXC40が候補に入るでしょう。
また、EX30はバッテリー容量69kWhや最新のGoogle搭載インフォテインメントを備えている一方、XC40は長年の改良が加えられた“完成度の高さ”が強みです。
このように比較すると、両者の違いは単なる数値以上に、設計目的そのものが異なる点に気づきます。
こうした要素を踏まえると、最小回転半径というポイントに関してはEX30のほうが優位ですが、車全体のバランスでは用途や重視ポイントによって最適な選択が変わります。
性能だけではなく、自分のライフスタイルと照らし合わせて選ぶことが大切です。
クロスカントリー仕様の最小回転半径は変わる?
クロスカントリー仕様のEX30は外装パーツや最低地上高の違いにより、標準モデルとは一部の操作感が異なります。ただし、最小回転半径については標準モデルと同じ5.4mとなっており、“小回り性能は変わらない”という点が特徴です。
これはクロスカントリー向けの改良が主にデザイン・悪路走破性・タイヤの選択肢に関するものであり、フロント周りの構造に大きな変更が加えられていないためです。
とはいえ、体感としての取り回しではわずかな差を感じる場面もあります。例えばクロスカントリー仕様ではタイヤが若干ワイド化したり、サスペンションの設定が変わることがあります。
これによって、旋回中の“軽さ”が標準モデルより控えめになるケースがあります。あくまで数値上の最小回転半径は同じですが、実際には足回りの違いがフィーリングに影響する可能性があるということです。
さらに、最低地上高が175mmに設定されている点にも注目できます。最低地上高が上がれば重心がわずかに上がるため、高速道路でのロール感や小さな旋回時の挙動に変化が出る場合があります。
ただし、EX30の車重やシャシー剛性は高く、この変化が日常走行に大きく影響することは少ないでしょう。
クロスカントリー仕様は悪路を走る機会があるユーザーに適した装備が特徴です。
最低地上高が高いメリットは、段差や未舗装路でボディを擦りにくくなることですが、一方で乗り心地がやや硬めになる可能性があります。この点は選ぶ際に注意しておきたいポイントです。
いずれにしても、最小回転半径という面では標準仕様とクロスカントリー仕様に差がないため、街乗りのしやすさは共通して高いレベルを維持しています。
そのうえでアウトドア性能を優先したいならクロスカントリー、都市中心で軽快さを重視したいなら標準モデルが選択肢になるでしょう。
ボルボで一番小さいサイズはどのモデル?

現行ラインナップの中で最も小さいモデルはEX30です。全長4,235mm、全幅1,835mmというサイズはボルボのSUVとしては最小で、従来のエントリーSUVであるXC40よりも明らかにコンパクトな設計となっています。
これにより、都市部での扱いやすさが大幅に向上し、初めて輸入車やEVの購入を検討するユーザーにも選びやすい大きさになっています。
ここで重要なのは、「最小サイズであっても実用性が犠牲になっていない」という点です。ホイールベースは2,650mmと十分な長さが確保されており、後席や荷室スペースの広さをしっかり維持しています。
つまり、小型化によって取り回しは良くなりつつも、車内の快適性は大きく損なわれていません。このバランスの良さがEX30の大きな魅力です。
また、ボルボの他のモデルを見ると、XC40やC40はより大きく、全長や車重も増えています。ガソリンモデルではXC40が最も小さい車種として扱われますが、EVラインナップまで含めるとEX30が最小となります。
| 項目 | EX30 |
|---|---|
| ボルボ現行ラインナップ内での位置づけ | 現行ラインナップ中で最も小さいモデル |
| ボディサイズ | 全長 4,235mm / 全幅 1,835mm |
| サイズの特徴 | ボルボSUVとして最小サイズ/従来のエントリーSUV「XC40」よりコンパクト |
| 取り回し性 | 都市部で扱いやすく、初めての輸入車・EVとしても選びやすい大きさ |
| ホイールベース | 2,650mm(実用性を確保できる十分な長さ) |
| 室内・荷室の実用性 | 後席・荷室スペースをしっかり確保し、実用性は犠牲になっていない |
| 他モデルとの比較 | XC40・C40はEX30より大きく、全長/車重も増加 |
| ガソリンモデルでの最小車種 | XC40(ただしEVラインナップまで含めるとEX30が最小) |
| 立体駐車場への配慮 | 全高1,550mm制限の多い都市部立駐に合わせた設計がなされている点がメリット |
| 注意点(デメリット) | 全幅1,835mmのため、細い道では車幅の広さを感じる場合がある |
| モデルの性格 | ボルボの安全性・デザイン性・EV性能をコンパクトに凝縮したモデル |
| ターゲットユーザー像 | 小ささと上質さを両立させたい都市部ユーザー・初めての輸入EVを検討する人に最適 |
特に都市部の立体駐車場は全高1550mmまでしか対応していないケースが多く、EX30はこの制限に合わせた設計が行われている点も大きなメリットです。
もちろん、小型化には注意点もあります。車幅は1,835mmあるため、細い道では幅の広さを感じる場合もあります。コンパクトカーのようなスリムさを求めるユーザーは、その点を理解したうえで選ぶ必要があるでしょう。
それでも、EX30はボルボの安全性・デザイン性・EV性能をコンパクトにまとめたモデルという位置づけが明確です。小ささと上質さを両立したいユーザーにとって、最も理想的な選択肢といえるでしょう。
EX30のサイズ比較でわかる街乗り適性
EX30の街乗り適性を理解するためには、まずサイズ感を丁寧に確認する必要があります。
全長4,235mm・全幅1,835mm・全高1,550mmというコンパクトSUVとしては控えめなサイズは、日本の道路事情にしっかり合うよう調整されている点が特徴的です。
特に全高1,550mmという数値は、都心部でよく見られる「機械式駐車場の高さ制限」に対応するために設定されたものです。この配慮は、都市圏で車を使うユーザーにとって大きなメリットと言えます。
さらにホイールベースが2,650mmと長めに設計されていることで、車内スペースがしっかり確保され、後席の足元に窮屈さを感じにくいのも魅力のひとつです。
一般的にコンパクトSUVは後席が狭くなりがちですが、EX30は全長の短さを感じさせないパッケージングにより、家族利用でもストレスが少ないつくりになっています。この点は街乗りだけでなく日常の利便性にも直結します。
もちろん、小さいとはいえ車幅1,835mmは日本の一般的なコンパクトカーよりも広めです。そのため、細い住宅街でのすれ違いや狭い駐車場の入出庫が苦手な人は、慣れるまで注意が必要です。
一方で広めの車幅は高速道路での安定感に寄与し、静粛性にもプラスに働くため、街乗りと長距離移動の両方でバランスの良い走行フィールが得られます。
また、最小回転半径5.4mという取り回しの良さが加わることで、サイズのデメリットを最小限に抑えられる設計になっています。
これは前述のサイズと組み合わさることで、「コンパクトだが居住性が高く、小回りが利く」という街乗りに最適なキャラクターにつながっています。
このように考えると、EX30は都市生活に寄り添ったデザインを徹底しており、日本市場で評価されている理由がよくわかります。
タイヤサイズが取り回しに与える影響

タイヤサイズは車の取り回し性能に直接関わる大切な要素です。
EX30では245/40R20という大径かつワイドなサイズが採用されており、走行安定性とデザイン性を両立させています。しかし、ワイドタイヤは接地面が広いため、俊敏なハンドリングが求められる場面では少し重さを感じるケースがあります。
特に狭い路地や駐車場で切り返しをする際には、タイヤの幅広さがハンドル操作の感覚に影響を与える可能性があります。
また、大径タイヤは段差のいなし方が安定している一方で、最小回転半径そのものには直接影響を与えません。しかしフィーリング面では「大きなタイヤ=軽快感がやや弱まる」という印象を持つ人もいるでしょう。
この点で、街乗り中心のユーザーは19インチの設定の方が取り回しやすく感じることがあります。
ここで気を付けたいのは、ワイドタイヤは路面とのグリップ力が高く、急な旋回でも安心感があるというメリットです。雨の日や滑りやすい路面での安定性は細いタイヤよりも高く、高性能EVであるEX30のトルクをしっかり路面に伝える役割も果たします。
取り回し面だけを重視すれば不利に感じる場合もありますが、総合的な走行性能を考えると理にかなったタイヤ設定といえます。
また、スタッドレスタイヤを選ぶ際にも注意が必要です。ワイドタイヤは選択肢が限られる場合があり、価格も高くなる傾向があります。維持費という視点では細いタイヤに比べて負担が増えるため、年間トータルでのコストも考えて選ぶことが大切です。
こうした点を踏まえると、タイヤサイズは取り回しのフィーリングに影響を与えつつも、安心感や走行性能と引き換えにした選択だと理解できます。
あなたが街乗り中心で軽快さを優先したいのか、それとも高速や悪路も含めて総合性能を重視するのかによって、最適な選択が変わってくるでしょう。
EX30の最小回転半径と走行性能・装備の総合評価

・最低地上高と車両重量が走りに与える要素
・バッテリー容量と航続距離から見る実用性
・後部座席と荷室スペースの使いやすさ
・ボルボ EX30の価格とコストパフォーマンス
・中古車市場でEX30を選ぶポイント
・ボルボ一番小さいガソリン車との違い
最低地上高と車両重量が走りに与える要素
EX30の最低地上高は175mmで、都市部からアウトドアまで幅広いシーンを想定した設定になっています。
最低地上高が高すぎると乗り降りが大変になったり、重心が上がってロールが増えたりすることがあります。しかし175mm程度であればSUVの利便性と安定性のバランスが取れており、段差や未舗装路でもストレスを感じにくい高さといえます。
加えて、車両重量が約1,880kgと比較的重めであることも走りに影響を与える大きなポイントです。重い車は安定感が高まり、低速域でもフラつきにくくなります。
その一方で、加速やブレーキに負荷がかかりやすく、エネルギー消費も増える傾向があります。ただしEX30は強力なモーター(315kW/543Nm)を搭載しているため、重量によるもたつきを感じる場面は少ないでしょう。
また、重量による影響は最小回転半径には直接反映されませんが、旋回時の“重さ”として体感されるケースがあります。
例えば狭い駐車場で切り返す際、軽自動車のような軽快な動きではないものの、安定感を保ちながらしっかり旋回できます。この安定感は車重と構造によってもたらされるものです。
ここで注意したいのは、最低地上高が上がることで高速道路のレーンチェンジ時にロールが増える可能性がある点です。ただしEX30はグローバルで評価されてきたボルボの安全基準を満たしており、車体剛性・サスペンション設定・重心バランスが優れています。
そのため過度な不安を感じることは少ないはずです。
つまり、最低地上高175mmと車両重量1,880kgは、街乗りだけでなくアウトドアや長距離移動も無理なくこなすためのバランス設計といえます。快適さと実用性を両立したSUVらしいキャラクターが、この数値からも読み取れるでしょう。
バッテリー容量と航続距離から見る実用性

バッテリー容量69kWhを搭載するEX30は、航続距離が実用レベルであることが大きな魅力です。
WLTCモードでは約480km前後(グレードにより変動)、EPA換算では400km台前半とされています。この数値はコンパクトEVの中ではトップクラスに入り、日常使いはもちろん、週末のレジャーでも十分な余裕があります。
一充電あたりの航続距離が伸びたことで、街乗りメインのユーザーは数日に一度の充電でも問題なく生活できます。これは充電の面倒さを大きく減らす要素であり、初めてEVを検討するユーザーにとって大きな安心感につながります。
また、急速充電は最大150kW級に対応していますが、EX30のシステム電圧(392V)では実際には100kW前後になるとされています。それでも30分前後で大幅に充電が進むため、休憩がてらの充電で長距離移動もしやすい仕様です。
ただし、冬季や高速道路走行では航続距離が減る点には注意が必要です。
これはEV全般に言える特徴で、気温の低下や高速巡航による空気抵抗増加が原因となります。したがって、季節ごとに航続距離が変わることを理解したうえで利用する必要があります。
また、69kWhという容量は重量増にもつながりますが、EX30は車体バランスとサスペンション設定によって走行安定性を確保しています。大容量バッテリー搭載車にありがちな“重たさ”を感じさせない設計が特徴です。
さらに、自宅充電を利用するユーザーにとっては、69kWhは「大きすぎず、小さすぎず」という絶妙な容量ともいえます。毎晩の普通充電でも満充電に必要な電力量が現実的な範囲に収まり、電気料金の節約もしやすくなるためです。
こうした点を踏まえると、バッテリー容量と航続距離のバランスは非常に良く、日常利用からレジャーまで幅広いライフスタイルに対応しやすいEVであることがわかります。初めてEVを導入する人にも扱いやすい、実用性の高いモデルと言えるでしょう。
後部座席と荷室スペースの使いやすさ
EX30の後部座席と荷室は、コンパクトSUVとしては驚くほど実用性が高く、日常生活でも使い勝手の良さを強く感じられるつくりになっています。
まず、後部座席はホイールベース2,650mmという長めの寸法によって足元のゆとりが確保されており、座った瞬間に圧迫感の少なさがわかります。コンパクトSUVは後席が狭くなりがちですが、EX30は大人がしっかり座れるスペースを確保している点が特徴的です。
また、全面ガラスルーフが採用された仕様では頭上の開放感が大きく、乗車中の閉塞感を軽減してくれます。
一方、荷室容量は318Lとクラス相応の数値ですが、フラットな荷室設計により荷物を安定した状態で積み込めるところが魅力です。
段差の少ない開口部は、重い荷物を運ぶ際の負担を減らし、日常の買い物だけでなく旅行カバンを載せる場面でも扱いやすさを感じられます。
後席を倒した際には約900Lの大容量を確保でき、大きめのアウトドア用品も載せられるため、アクティブなライフスタイルにも十分対応できます。
また、サブトランクの存在が地味ながら便利で、充電ケーブルや小物をまとめて収納できる点はEVならではの快適装備といえるでしょう。散らかりやすい荷室をスッキリ保てるため、車内の整理整頓が苦手な方でも扱いやすいつくりになっています。
ただ、荷室容量の絶対値だけを見ると大容量SUVには及ばないため、家族4人でキャンプに頻繁に行くようなケースでは工夫が必要です。
それでも「コンパクトSUVとしてのバランス」に優れており、街乗りと日常利用を想定したサイズとしては非常に使い勝手の良いパッケージといえるでしょう。
ボルボ EX30の価格とコストパフォーマンス

ボルボEX30の価格設定は、プレミアムブランドのEVとしては比較的手の届きやすい点が大きな魅力です。
日本市場における価格は約479万〜649万円の幅で展開されており、これまでのボルボEVであるC40 Recharge や XC40 Recharge と比較すると明らかに低い価格帯に設定されています。
ここで注目したいのは、この価格で得られる性能と装備のレベルです。
EX30は、Google搭載の最新インフォテインメント、12.3インチセンターディスプレイ、先進安全技術一式、静粛性の高い電動パワートレインなどを標準装備しています。
これらは上位モデルと同等クラスの装備内容であり、価格だけ見ると非常に魅力的なパッケージです。さらに、政府のEV補助金(最大46万円)を利用すれば実質価格が大幅に下がるため、総支払額を抑えながらプレミアムEVを所有できるという強みがあります。
もちろんコスト面の注意点もあります。例えば、純正タイヤのサイズが大きいため交換費用が高めになりやすいこと、電動車特有のメンテナンス項目が増える可能性があることなどです。
しかし、ガソリン代が不要であることや、メンテナンス頻度が少ないEVの特性を踏まえると、長期的にはコストを抑えられるケースも多く見られます。
他社のEVと比較しても、EX30は「プレミアムブランドでこの価格」という点で強力な競争力を持っています。特にデザイン性、走行性能、安全性の高さを重視するユーザーにとって、コストパフォーマンスの良さは際立っていると言えるでしょう。
中古車市場でEX30を選ぶポイント
EX30の中古車を検討する際には、EV特有のチェックポイントを理解しておくことが重要です。
まず気にしたいのがバッテリーの状態です。EVの走行性能と航続距離はバッテリーの劣化に左右されるため、可能であればSOH(State of Health:バッテリー健康状態)を確認しておくと安心できます。
ディーラーによってはバッテリー状態の診断を行ってくれる場合もあり、購入前にチェックする価値は大きいです。
次に充電履歴と使用環境も確認しておきたいポイントです。急速充電の頻度が高い個体はバッテリーの劣化が早まるケースがあるため、街乗りが中心で自宅充電メインの車両を探すと安心感が増します。
また、寒冷地での使用が多い車両はバッテリーの負荷がかかることもあるため、保管状況や地域情報も参考にするとよいでしょう。
さらに、EX30は最新の安全装備やソフトウェアアップデートが充実した車種のため、OTA(Over The Air)による更新履歴も確認したいポイントです。アップデートが適切に行われている車両であれば、より快適で安全な状態を維持できます。
ただ、中古市場にまだ流通量が少ない点は考慮が必要です。
新型モデルであるため、希望条件の個体がすぐに見つからない可能性もあります。そのため、購入を急がない場合は数ヶ月スパンで市場を追いかけるのが賢い選び方と言えるでしょう。
総合的に見て、中古のEX30は「プレミアムEVを手頃に購入したい」という人にとって魅力的な選択肢になりますが、EV特有の確認項目を押さえたうえで検討することが大切です。
ボルボ一番小さいガソリン車との違い

ボルボの中で最も小さいガソリン車は、これまで「XC40」もしくは過去ラインナップの「V40」が該当していました。このガソリン車とEX30を比較すると、設計思想から走行フィール、維持コストまで大きな違いが存在します。
まず、EX30は最小クロスオーバーSUVでありながら電動化を前提として開発されたモデルです。
そのためEV専用プラットフォームを採用しており、バッテリーを床下に配置することで低重心化を実現しています。ガソリン車に比べて横揺れが少なく、カーブでの安定感が高いのが特徴です。
一方でガソリン車は給油の手軽さが大きなメリットであり、航続距離が気温や走行環境に左右されにくい点が強みです。整備工場も全国にあり、故障時の対応が早いという安心感もあります。この点はEVより優れている部分といえます。
また、走行音にも大きな違いがあります。EX30は静粛性が高く、街中でもモーターのスムーズな加速が心地良い一方、ガソリン車はエンジンサウンドが走行フィールに影響するため、運転中の感覚が大きく異なります。
維持費の面では、ガソリン車は燃料代がかかるのに対し、EX30は自宅充電を活用すればコストを抑えられます。ただし、大径タイヤや専用パーツが多いため、タイヤ交換などの費用はEX30の方が高くなるケースがあります。
さらに、サイズ感ではEX30のほうが全長・全幅ともコンパクトにまとめられているため、街乗りでは取り回しがしやすい場面もあります。一方で荷室容量や室内空間はガソリン車の方が余裕がある場合もあるため、用途に応じて向き不向きが異なります。
このように比較すると、EX30は都市型EVとして設計されたモデルで、静粛性や加速性能、環境配慮を重視するユーザーに向いています。
対してガソリン車は長距離移動や郊外での使用頻度が高いユーザーにとって安心感が高く、どちらを選ぶかはライフスタイルによって変わってくると言えるでしょう。
まとめ:EX30の最小回転半径について
・EX30の最小回転半径は5.4mで都市部で扱いやすい
・同クラスSUVより小回り性能が高く狭い道で有利
・機械式駐車場でもスムーズに入出庫しやすい
・RWDレイアウトによりハンドル切れ角が大きく取れる
・XC40は最小回転半径5.7mでEX30より取り回しは劣る
・EX30は全長4235mmとボルボ最小SUVで街乗りに強い
・クロスカントリー仕様も最小回転半径は5.4mで共通
・車幅1835mmは広めだが安定性の高さに寄与する
・ホイールベース2650mmで後席空間に余裕がある
・タイヤが大径・ワイドで旋回フィーリングが重くなる傾向がある
・最低地上高175mmで市街地とアウトドア両方に適応する
・車両重量が重く安定性は高いが軽快さはやや控えめ
・バッテリー容量69kWhで航続距離は日常利用で十分
・荷室は318Lで後席を倒せば900Lまで拡大できる
・EX30は価格が抑えめでボルボEVとして高いコストパフォーマンスを持つ
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