N-VAN Eのバッテリー容量は何kWh?航続距離と実走行データ

N-VAN eのバッテリー容量はどれくらい?基本情報と特徴 ホンダN-VAN E
N-VAN e・イメージ

電気自動車(EV)への関心が高まる中、実用性とコストパフォーマンスを兼ね備えた軽商用EVとして注目されているのがホンダ「N-VAN e:」です。

特に「N-VAN Eのバッテリー容」がどれくらいなのか気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、N-VAN evとエヌバンEのバッテリー容量比較からスタートし、バッテリー容量と航続距離の関係、さらにバッテリーの種類やメーカー情報まで詳しくまとめています。

また、N-VANのバッテリーサイズと搭載位置、バッテリー交換はできる?費用と注意点、バッテリー容量アップは可能なのかといった実用面も総まとめ。

さらに、バッテリー寿命と長持ちさせるポイントやN-VAN eの電費と効率的な使い方、実際の航続距離と公表値の違いまでしっかり解説しています。ソーラーパネルやV2H活用はできる?という最新ニーズにも触れ、充電時間の目安と急速充電対応状況までわかりやすく紹介します。

これからN-VAN eを購入検討中の方、またはすでに所有していて活用法を探している方にとって、役立つ情報満載の記事です。ぜひ最後までチェックしてみてください。

記事の要約

・N-VAN eのバッテリー容量と実際の航続距離の目安
・バッテリーの種類やメーカー、搭載位置の特徴
・バッテリー交換や容量アップの可否と費用感
・ソーラーパネルやV2H活用を含む充電方法と運用ポイント

N-VAN eのバッテリー容量はどれくらい?基本情報と特徴

N-VAN eのバッテリー容量はどれくらい?基本情報と特徴
N-VAN e・イメージ

・バッテリー容量と航続距離
・N-VAN evとエヌバンEのバッテリー容量比較
・バッテリーの種類やメーカーは?
・N-VANのバッテリーサイズと搭載位置
・バッテリー交換はできる?費用と注意点
・バッテリー容量アップは可能なのか

バッテリー容量と航続距離

ては比較的大きめの容量です。ただし、実際に走行に使える容量(いわゆるネット値)は全量ではなく、約22〜26kWhと推測されています。

これは過充電や過放電を防ぐため、バッテリーマネジメントシステム(BMS)が制御しているためです。では、このバッテリー容量でどの程度の距離を走行できるのでしょうか? ホンダが公表しているWLTCモードでは一充電走行距離245kmとされています。

ただ、WLTCモードは市街地・郊外・高速道路の複合条件で測定された値です。実際には走行状況や気温、エアコン使用状況などにより変動します。

特に高速道路で100km/h巡航する場合、実測値では155km前後となるケースが多いようです。一方で、80km/h前後のエコラン走行ならば200kmを超える結果も報告されています。さらに具体的に言えば、電費は平均して5〜6km/kWh前後。

バッテリー容量29.6kWhを電費5km/kWhで割り戻すと、約148kmという実用値になります。航続距離はバッテリー容量に比例すると思われがちですが、実際には駆動効率や車両重量、タイヤサイズなどの要素も大きく影響します。

そのため、一充電でどこまで走れるかを考える際は、公称値だけでなく実測値やユーザーの体験談を参考にすることが重要です。

N-VAN evとエヌバンEのバッテリー容量比較

N-VAN evとエヌバンEのバッテリー容量比較
N-VAN e・イメージ

ここでは、一般的な「N-VAN EV」と呼ばれるイメージと、正式名称である「N-VAN e:」のバッテリー容量について比較しながら説明します。

まず前提として、現在ホンダが正式に市販している軽商用EVは「N-VAN e:」という車名です。いわゆる「N-VAN EV」と呼ばれるモデルは過去に試作車や参考展示車両として存在したものの、市販化はされていませんでした。

そのため、バッテリー容量を比較する場合は、N-VAN e:が基準となります。ホンダN-VAN e:は29.6kWhという容量を持ち、これは他の軽商用EVと比べても大きめです。

N-VAN e: と(試作)N-VAN EV、他軽EVのバッテリー容量比較表

車種市販/試作バッテリー容量備考
ホンダ N-VAN e:市販モデル29.6 kWh現行の軽商用EVとしては大容量。航続距離と実用性を重視した設計。
(試作)N-VAN EV試作・参考展示約20 kWh(推定)市販化されず。試験用途としての限定仕様。
日産 サクラ市販約20 kWh軽乗用のEV。軽EVの一般的な容量。
三菱 eKクロスEV市販約20 kWhサクラと同等クラスのモデル。

例えば、日産サクラや三菱eKクロスEVのバッテリー容量は20kWh前後。つまりN-VAN e:は約1.5倍のバッテリー容量を持っています。試作段階のN-VAN EVでは20kWh程度の容量だったという情報もありますが、あくまで試験用途だったためスペックは限定的でした。

このように考えると、N-VAN e:は市販化に際してバッテリー容量を大幅に増やし、航続距離や使い勝手を向上させたと見ることができます。

特に配送業務や業務用途では1日あたり100km以上走行するケースも多いため、29.6kWhという容量設定は現実的かつ合理的だと言えるでしょう。

バッテリーの種類やメーカーは?

N-VAN e:に搭載されているバッテリーは、三元系リチウムイオン電池(NCM)と呼ばれるタイプです。この三元系は、ニッケル・コバルト・マンガンを組み合わせた電池素材であり、現在の電気自動車(EV)で主流となっています。

メリットとしては、エネルギー密度が高く、比較的長いサイクル寿命と優れた充放電特性を兼ね備えていることが挙げられます。ただし、コバルトの価格高騰や供給リスクが課題となる場合もあります。

では、具体的にどこのメーカーが供給しているのでしょうか?

N-VAN e:ではエンビジョンAESC社製のバッテリーが採用されています。エンビジョンAESCは日産リーフにも使われてきた実績あるバッテリーメーカーで、耐久性や安全性についても高い評価を受けています。

また、N-VAN e:の場合、バッテリーは水冷式システムを採用しており、外気温の影響を受けにくい仕様になっています。バッテリー温度が高い場合は冷却水で冷やし、冬場など低温時は空調用ヒーターを使って加温します。

このようにして、バッテリーが常に最適な温度範囲で稼働できるよう工夫されています。EVのバッテリーはその種類や管理方法によって性能が大きく左右されるため、N-VAN e:のように信頼性の高いメーカー製であることは安心材料と言えるでしょう。

N-VANのバッテリーサイズと搭載位置

N-VANのバッテリーサイズと搭載位置
N-VAN e・イメージ

N-VAN e:のバッテリーサイズは、車体設計に大きな影響を与える重要な要素です。

結論から言えば、N-VAN e:は既存のガソリンモデルとほぼ同じ車体寸法を維持しつつ、フロアセンター部に29.6kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しています。

具体的なバッテリーサイズは公表されていませんが、厚みを抑えたパウチ型セルを採用しており、シート下からフロア中央部分にかけてフラットに収まるよう設計されています。この設計のポイントは「使い勝手を犠牲にしない」というコンセプトです。

通常、EV化すると床が高くなったり荷室が狭くなるケースが多いですが、N-VAN e:ではフラットな荷室とダイブダウン機能を維持しています。バッテリー搭載位置がフロア中央にあることで、車両全体の重心も低くなり、走行安定性も向上します。

また、前述の通りバッテリーは水冷式で温度管理されており、耐久性や安全性も考慮されています。搭載位置が車両中央にあることのもう一つのメリットは、衝突安全性です。

側面衝突や後方衝突時にバッテリーがダメージを受けにくいレイアウトになっており、商用車としての信頼性を高めています。以上のように、N-VAN e:はバッテリー容量だけでなく、搭載位置やサイズ設計にも細やかな配慮が施されています。

これにより、使い勝手と安全性を両立した軽商用EVとして評価されています。

バッテリー交換はできる?費用と注意点

N-VAN eのバッテリー交換について気になる方は少なくありませんが、前述の通り、EVの場合はガソリン車のバッテリー交換とは事情が異なります。

まず、N-VAN eに搭載されているバッテリーは車両の中心部に大容量・高電圧のものが組み込まれており、個人が手軽に交換することは不可能です。交換作業は高電圧に対応できる認定整備工場でのみ実施され、安全管理が徹底されています。

また、費用面もガソリン車とは大きく異なります。通常の12V補機バッテリーとは別に、駆動用バッテリー自体の交換には数十万円から100万円以上かかるケースが多いと言われています。

N-VAN eの場合も、バッテリー容量が29.6kWhあるため、単純に容量×相場価格で計算するとかなり高額になります。ホンダでは公式に交換費用を明示していないものの、補助金やリース契約が絡む場合、交換プランが含まれているケースもあります。

注意点として、バッテリー交換の際は車両の価値とのバランスを考慮することが重要です。車両本体価格が200万円前後の軽EVに対して、バッテリー交換だけで100万円を超える場合、実質的に新車購入と変わらない費用感になるからです。

そのため、バッテリー交換を選ぶか、車両買い替えを選ぶかは慎重に検討する必要があります。

バッテリー容量アップは可能なのか

N-VAN eのバッテリー容量アップを検討する方もいるかもしれませんが、結論から言えば、メーカー純正としては容量アップはできません。

前述の通り、N-VAN eには29.6kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載されていますが、この容量は車体設計や重量配分、安全基準に基づいて設定されたものです。

そのため、単純にバッテリー容量を増やそうとすると、車体強度やサスペンション性能、衝突安全性に悪影響を及ぼす可能性があります。また、ホンダが公認していないカスタマイズは車検にも通らない場合があるため注意が必要です。

たとえ個人やカスタム業者で容量アップを試みたとしても、バッテリーマネジメントシステム(BMS)の調整が必要になり、コストも膨大になるでしょう。さらに、電圧や冷却システムまで含めた総合的なチューニングが必要となるため、実用的ではありません。

もし容量アップのニーズがある場合は、ホンダ純正の新型モデルや後継車を待つ方が現実的です。例えば、今後発売予定のN-ONE EVなどでは容量アップや電費性能向上が期待されています。

このように考えると、現行N-VAN eでは容量アップよりも、効率的な使い方や充電環境の工夫でカバーすることが賢明と言えるでしょう。

N-VAN eのバッテリー容量と走行性能・充電関連まとめ

N-VAN eのバッテリー容量と走行性能・充電関連まとめ
N-VAN e・イメージ

・バッテリー寿命と長持ちさせるポイント
・N-VAN eの電費と効率的な使い方
・実際の航続距離と公表値の違い
・ソーラーパネルやV2H活用はできる?
・充電時間の目安と急速充電対応状況

バッテリー寿命と長持ちさせるポイント

N-VAN eのバッテリー寿命は一般的に8年または16万kmを目安とされています。これは日本国内で販売されている多くのEVと同水準です。

ただし、実際の寿命は使い方や充電習慣によって大きく左右されます。たとえば、頻繁に急速充電ばかりを繰り返した場合や、常に100%までフル充電を続けるような使い方は、バッテリー劣化を早める要因になります。

そこで、長持ちさせるためのポイントをいくつか紹介します。まず第一に、充電は80%前後を目安に行うことが推奨されます。多くのEVでは「長寿命モード」や「充電制限モード」が搭載されており、それを活用するとより効果的です。

また、極端な高温や低温環境での使用を避けることも大切です。夏場の炎天下に長時間放置する、冬場に寒冷地で急速充電を多用するなどは避けた方が無難です。

さらに、バッテリーを0%まで使い切らないことも重要です。リチウムイオンバッテリーは深放電(ディープディスチャージ)によるダメージが蓄積されやすいため、残量10〜20%を下回らないよう心掛けると良いでしょう。

このような工夫を続けることで、メーカー保証以上の寿命を実現するケースも少なくありません。

N-VAN eの電費と効率的な使い方

N-VAN eの電費と効率的な使い方
N-VAN e・イメージ

N-VAN eの電費は、WLTCモードで127Wh/kmと公表されています。これはキロワット時あたり8.28kmという目標電費に相当しますが、実走行では条件によって変動があります。

特に高速道路を100km/h以上で走行すると電費は悪化し、5km/kWh台まで下がることも珍しくありません。そこで、より効率的な使い方を考える際は、巡航速度やアクセルワークに注目することが重要です。

例えば、80km/h巡航が最も電費が良い速度帯であることが検証データから分かっています。実際、80km/h巡航時には6.95km/kWhという数値が報告されており、一充電で約205kmの航続距離が期待できます。

また、アクセルを急に踏み込まないことも効果的です。配送業務などで加減速が多い場面では、ECOモードや回生ブレーキを活用し、無駄なエネルギー消費を抑える工夫が求められます。さらに、車内のエアコン使用も電費に影響します。

暖房より冷房の方が消費電力は少ないものの、極力必要最低限の使用にとどめることが望ましいです。充電時も急速充電ばかりに頼らず、できれば普通充電を主体にすることでバッテリー寿命も電費効率も維持しやすくなります。

このように、日常のちょっとした運転習慣や充電方法を見直すことで、N-VAN eの電費性能を最大限に引き出すことができるでしょう。

実際の航続距離と公表値の違い

実際の航続距離と公表値の違い
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N-VAN eはWLTCモードで一充電走行距離245kmと公表されていますが、実際の使用シーンではその数値と違いが生じるケースが少なくありません。

まず前提として、WLTCモードは都市部、郊外、高速道路を組み合わせた試験条件で算出されたものであり、実走行時の気温や速度、荷物の有無によって電費は変動します。

特に注目すべきは高速道路での走行です。前述の通り、80km/h巡航時の電費は6.95km/kWhで約205kmの航続距離が得られますが、100km/hでは5.24km/kWhに落ち込み、155km前後まで短縮されます。

さらに120km/hでは4km/kWhを下回り、実質的に120km程度しか走れない結果となりました。このように、速度が上がるほど空気抵抗や電力消費が増えるため、公表値との差が広がる傾向があります。また、外気温も影響します。

寒冷時はバッテリーの性能が落ちやすく、エアコン使用による消費も加わるため、冬場はさらに実航続距離が短くなることがあります。都市部での短距離移動やストップ&ゴーが多い場面でも、電費効率は落ちるため注意が必要です。

実際には「200km前後」を目安にしておくと安心できるでしょう。購入前にこの点を理解しておくことで、使用時のギャップを減らすことが可能です。

ソーラーパネルやV2H活用はできる?

N-VAN eは「移動蓄電コンテナ」という開発コンセプトを掲げており、V2HやV2L機能にも対応しています。これにより、クルマのバッテリーを家庭や電化製品へ給電することが可能です。

災害時の非常用電源やイベント会場での電力供給など、さまざまなシーンで活躍が期待できます。

具体的には、最大6kWの普通充電および最大50kWの急速充電に対応し、V2Hシステムを導入することで家庭用電力と相互利用できる仕組みが整っています。

一方、ソーラーパネルを活用した充電については、個人レベルでの試みも見られますが、実用性には限りがあります。たとえば、20V・8.5A・最大170Wのソーラーパネルを活用したユーザーの例では、ポータブル電源を通じてN-VAN eに充電するケースが紹介されています。

ただし、この方法はあくまで補助的なものと考えるべきです。軽EVのバッテリー容量は29.6kWhと大きいため、家庭用の小型ソーラーパネルでは一気にフル充電することは現実的ではありません。

あくまでバッテリー残量を補う用途や、長期駐車中のバッテリー維持程度と捉えるのが良いでしょう。

V2Hとの併用でエネルギー効率を高めることは可能ですが、設備投資や設置スペースも必要になるため、事前に検討が必要です。

充電時間の目安と急速充電対応状況

N-VAN eの充電時間は、普通充電と急速充電それぞれで異なる目安があります。

普通充電では最大6kWの出力に対応しており、一般家庭用の200Vコンセントや公共の普通充電器を利用した場合、約5〜6時間でフル充電が可能です。一方、急速充電では最大50kWに対応しています。

これはCHAdeMO規格に準拠しており、高速道路のサービスエリアや道の駅など全国各地に設置された急速充電器で利用できます。急速充電を利用した場合、おおよそ30分で約15kWh前後の充電が可能です。

この量は実走行距離に換算するとおよそ80〜100km分に相当します。ただし、バッテリーの状態や外気温、SOC(充電残量)によって充電速度は変動するため、一律ではありません。

特に冬場やバッテリー温度が低い場合は充電速度が抑えられることもあるため、予想より時間がかかるケースもあります。また、満充電に近づくほど充電速度は自動的に遅くなり、時間効率は落ちる点にも注意が必要です。

急速充電スポットの混雑状況も含め、事前に充電計画を立てておくことが重要です。さらに、ホンダ純正の急速充電サービスや提携ステーションを活用することで、よりスムーズな充電が期待できます。

日常使いでは普通充電、長距離移動時は急速充電を組み合わせる使い方が現実的です。

まとめ:N-VAN Eのバッテリー容量について

まとめ:N-VAN Eのバッテリー容量について
N-VAN e・イメージ

・N-VAN eのバッテリー容量は公称29.6kWh
・実際に使える容量は約22〜26kWhと推測される
・一充電航続距離はWLTCモードで245km
・実走行では高速100km/hで約155km前後となる
・N-VAN eはエンビジョンAESC製三元系リチウムイオン電池を採用
・バッテリーはフロア中央部に水冷式で搭載されている
・バッテリー交換は認定整備工場でのみ可能で費用は高額
・純正仕様でのバッテリー容量アップは不可
・バッテリー寿命は約8年または16万kmが目安
・長持ちさせるには80%程度の充電や急速充電控えめが有効
・電費はWLTCモードで8.28km/kWh、公道では5〜6km/kWh前後
・V2HやV2L機能に対応し家庭用電力と連携できる
・ソーラーパネル充電は補助的用途で実用的フル充電は難しい
・普通充電は6kWで約5〜6時間、急速充電は50kWで30分ほど
・充電速度や航続距離は外気温や走行条件で大きく変動する

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