テスラの維持費の落とし穴とは？年収別おすすめモデル

テスラの購入を検討している方にとって、車両本体の価格以上に気になるのが「維持費」ではないでしょうか？ガソリン代がかからないとはいえ、本当にお得なのか不安に感じて「テスラの維持費」と検索された方も多いはずです。

この記事では、「年間でどれくらいかかるのか？基本費用を確認」から始まり、「モデル3の維持費とランニングコスト」「モデルYオーナーが支払う主な費用とは」といった車種別の詳細に触れつつ、上位モデルである「モデルS・モデルXのコスト感と高額な理由」まで丁寧に解説していきます。

また、「軽自動車と比べて割高？意外な共通点も紹介」や「新車と中古で変わる？維持費の注意点」といった比較コンテンツも盛り込み、さらに気になる「自宅充電でかかる電気代の目安とは」や「テスラは自動車税がかからないって本当？」といったお金の話もわかりやすく紹介します。

最後に、「年収いくらあれば無理なく所有できる？」「維持費比較で見えるテスラの強みと弱点」「知恵袋でよくある質問とリアルな声の傾向」など、実際のユーザー目線で気になる情報も徹底的にカバーしました。

記事の要約

・テスラの年間維持費の内訳と目安金額
・モデル3・Y・S・Xごとの維持費の違い
・ガソリン代や自動車税といった節約ポイント
・中古と新車で変わるコスト

テスラの維持費は本当に高い？モデル別に徹底解説
テスラの維持費を抑えるコツと賢い所有法
まとめ：テスラの維持費について

テスラの維持費は本当に高い？モデル別に徹底解説

・年間でどれくらいかかるのか？基本費用を確認
・モデル3の維持費とランニングコスト
・モデルYオーナーが支払う主な費用とは
・モデルS・モデルXのコスト感と高額な理由
・軽自動車と比べて割高？意外な共通点も紹介
・新車と中古で変わる？維持費の注意点

年間でどれくらいかかるのか？基本費用を確認

テスラ車の年間維持費は、ガソリン車と比べると構成が少し異なります。

まず、自動車税や保険料、タイヤ交換といった基本的な項目は他の車と共通ですが、最大の違いは燃料に相当する電気代の扱いです。

たとえばテスラモデル3を例にとると、年間走行距離を1万kmと仮定し、自宅充電が中心であれば年間の電気代はおおよそ4〜5万円に抑えられるケースが多く見られます。

公共のスーパーチャージャーを頻繁に使う場合は、その分追加費用がかかりますが、それでもガソリン代よりは安く済む傾向があります。

さらに、エンジンオイル交換や冷却水の補充といったメンテナンスが不要な点も、EVの特徴といえるでしょう。ただし、ワイパーやタイヤ、ブレーキパッドといった消耗品は定期的に交換が必要です。

テスラ・モデル3を基準とした年間維持費の目安

項目	年間費用目安	備考
電気代	約4〜5万円	自宅充電中心の場合。公共充電利用で増加あり
自動車保険	約7〜12万円	年齢・等級により変動
車検費用（年平均換算）	約4〜5万円	2年ごとに約8〜10万円
タイヤ・消耗品費用	約3〜5万円	タイヤサイズにより増減、高性能モデルほど高額
メンテナンス費（一般）	約1〜2万円	ワイパー・ブレーキパッド交換など
合計	約15〜20万円前後	モデル3・モデルYの場合

自動車保険は年齢や等級によって変動しますが、年間7万円〜12万円程度が相場とされています。また、車検費用は2年ごとですが、平均的には8万〜10万円で収まることが多く、従来のエンジン車に比べて大幅な節約が期待できる部分です。

このように、電気自動車であるテスラは、初期費用こそ高額であるものの、年間の維持費は総じて抑えられている傾向があります。

見落としがちな点として、タイヤ代は高性能モデルになるほど価格が上がる点や、故障時の修理費が高くなりやすいことも把握しておくと良いでしょう。全体としては、モデル3やYであれば年間15万〜20万円前後で維持可能といわれています。

モデル3の維持費とランニングコスト

モデル3はテスラの中でも最も手頃な価格帯のモデルであり、維持費に関しても比較的リーズナブルな部類に入ります。

購入直後の補助金制度を利用できる場合、実質価格は500万円を切ることもありますが、ここでは購入後のランニングコストに焦点を当てて解説します。

モデル3の最大のメリットは、燃料費の安さです。前述のように、自宅充電を基本とした場合、月々の電気代は3,000円〜5,000円程度に収まることが多く、年間では約4万円から6万円という計算になります。

ガソリン車で同じ距離を走行する場合、年間10万円以上かかることを考えると、大きな節約効果が得られます。

テスラ・モデル3の年間維持費の内訳

項目	年間費用目安	備考
電気代	約4〜6万円	自宅充電中心（月3,000〜5,000円程度）
自動車保険（任意含む）	約8〜12万円	20代〜30代基準、車両保険込み
タイヤ・消耗品費用	約2〜4万円	タイヤ摩耗・ワイパー・ブレーキパッド交換など
車検費用（年平均換算）	約4〜5万円	2年ごとで約8〜10万円
故障・修理費（目安）	予備費：年間数万円程度	ガラス交換・ボディ修理時は高額、車両保険加入推奨
合計	約15〜20万円前後	維持費総額目安、モデル3スタンダードレンジプラス基準

保険料については、車両価格に応じてやや高めに設定されがちですが、型式別料率クラスが安定しているため、20代〜30代でも年間10万円前後に収まることが多いです。

さらに、消耗部品が少ないことにより、メンテナンス費用も抑えられます。

ただし、ブレーキパッドは回生ブレーキによって摩耗しにくいとはいえ、タイヤの摩耗は速い傾向にあり、スポーツタイプのタイヤを装着している場合は年間2万円〜4万円程度を見込むべきです。

一方で注意点もあります。例えば、ガラスの交換やボディ修理など、万一のトラブル時には部品代や作業工賃が高額になるケースも少なくありません。そのため、任意保険では車両保険を付けておくことが推奨されます。

総合的に見て、モデル3の年間維持費は15万円〜20万円程度に収まるケースが多く、コストパフォーマンスの高いEVであるといえるでしょう。

モデルYオーナーが支払う主な費用とは

モデルYはモデル3と比べて車体が大きく、SUVスタイルの設計であることから、維持費に関しても若干高めになる傾向があります。

ただし、電気自動車であることに変わりはないため、ガソリン代が不要である点は共通しています。ここでは、モデルYにかかる主な費用を順に見ていきます。

まず、年間の電気代ですが、モデルYは車両重量があるぶん消費電力量が若干増える傾向にあります。とはいえ、月々の自宅充電代は5,000円前後で、年間でも6万円〜7万円程度に収まることが多いです。

スーパーチャージャーを活用する頻度によっては、この金額にさらに1〜2万円が上乗せされることもあります。

保険料については、車両価格が600万円前後とやや高めであるため、年間で11万円〜14万円程度が見込まれます。新車購入時に車両保険を付ける場合、さらに保険料が上がる点に注意が必要です。

加えて、車検や法定点検にかかる費用も発生しますが、こちらはモデル3と大差なく、2年ごとの車検で8〜10万円程度です。

テスラ・モデルYの年間維持費目安

項目	年間費用目安	備考
電気代	約6〜7万円	月5,000円前後、自宅充電中心
スーパーチャージャー利用費	＋約1〜2万円	頻度により増減
自動車保険（任意含む）	約11〜14万円	車両保険込み、年齢・等級により変動
タイヤ・消耗品費用	約3〜5万円	SUVタイヤ交換費用、ブレーキパッド・ワイパーなど消耗品含む
車検費用（年平均換算）	約4〜5万円	2年ごとに約8〜10万円
合計	約20〜25万円前後	モデルY RWD基準、都市部利用前提

タイヤに関しては、SUVタイヤは価格が高く、また重量のある車体によって摩耗が早いため、年に1度の交換で3万円〜5万円ほどかかる場合があります。さらに、雪国在住でスタッドレスタイヤを用意する必要がある方は、追加費用が発生します。

これらを合計すると、モデルYの年間維持費は20万〜25万円ほどになるケースが一般的です。見た目や室内空間の広さに加えて、維持費も現実的な範囲に収まっている点が、モデルYの人気の理由の一つといえるでしょう。

モデルS・モデルXのコスト感と高額な理由

モデルSやモデルXは、テスラの中でもプレミアムクラスに位置するモデルであり、維持費に関しても明確に高額になります。

車両価格はどちらも1,000万円を超える水準に設定されており、その価格帯に見合う保険料、部品代、メンテナンス費用が発生します。

電気代については、消費電力量が多いため月々の電気料金は1万円前後、年間でおよそ12万円程度と見込まれます。これは自宅充電を基本とした場合の数字であり、スーパーチャージャーを頻繁に利用する場合はさらに高くなることもあります。

保険料は特に負担が大きく、30代でも年間20万円前後が一般的です。

車両保険を含めれば、25万円を超えるケースも珍しくありません。また、修理や交換が必要な際には、部品そのものの価格が高いため、軽微な破損であっても修理費用が数十万円単位になることがあります。

タイヤはハイパフォーマンスタイヤが採用されており、1本あたりの価格が高額です。

さらに、車重や走行性能を支えるためのサスペンション部品も高耐久な分、交換時には多額の費用がかかります。実際、タイヤとブレーキ関係のメンテナンスだけで年間10万円近くになることもあります。

このように、モデルS・Xは年間30万〜40万円以上の維持費が発生することも十分に考えられます。

その分、高性能な加速や先進的な装備、ラグジュアリーな内装などが得られるため、「走り」と「快適性」に対するこだわりを持つユーザーにとっては、投資する価値があるモデルと言えるでしょう。

軽自動車と比べて割高？意外な共通点も紹介

テスラの維持費と軽自動車を比べると、一見して「割高」と感じる人が多いかもしれません。

確かに、自動車税、任意保険、車両価格の点ではテスラは圧倒的に高額です。

軽自動車は自動車税が年10,800円と安く、保険料も車両価格もコンパクト。月々の負担が少なく済むため、維持費を抑えたい人にとっては大きな魅力といえます。

一方で、テスラには軽自動車にはない“意外な共通点”も存在します。たとえば、燃料コストの安さです。軽自動車の燃費は優れているとはいえ、ガソリン価格が高騰すれば維持費に大きく影響します。

その点、テスラの電気代は自宅充電であれば1kWhあたり30円前後。年間走行距離が1万kmなら、電気代は約5万円ほどで済みます。これは軽自動車のガソリン代と同等、あるいは下回ることもあるため、ランニングコストでは意外と差が縮まるのです。

さらに、オイル交換やタイミングベルト交換などエンジン系メンテナンスが不要な点も共通項です。ブレーキパッドの減りもテスラは回生ブレーキのおかげで緩やか。こうしたメンテナンス面では「低コストさ」で軽自動車に匹敵する部分があります。

最終的には購入価格と保険料などの初期コストが大きな違いを生むものの、ランニング費用で見れば意外と健闘しているのがテスラ。

都市部に住んでおり、日常的に長距離を走らない人なら、「高そうだから」という理由だけで候補から外すのは少しもったいないかもしれません。

新車と中古で変わる？維持費の注意点

テスラの維持費は新車と中古車でどう変わるのでしょうか。

一見、中古車の方が車両価格が安く、全体コストも抑えられるように感じますが、維持費という観点で見ると少し事情が異なります。

新車は最新のソフトウェア、バッテリー、保証がついており、しばらくの間は大きなメンテナンスコストがかかりにくい傾向があります。加えて、テスラ独自のOTA（Over The Air）アップデートにより、車両性能が時間と共に向上するという利点もあります。

一方で、中古テスラには見落としがちな維持費のリスクが潜んでいます。

バッテリーの劣化が進んでいる車両は航続距離が短くなり、実質的な利便性が落ちる可能性があります。また、初期型のモデルSやXなどは、無料スーパーチャージャーの特典がある反面、修理対応部品の供給が限定的になってきていることもあります。

さらに、中古車は車両保険の料率が上がるケースがあり、型式が古いと補償対象外となる部品も出てくる点に注意が必要です。バンパーやフロントガラスといった部品の価格が高額なテスラにおいて、保険選びは非常に重要です。

とはいえ、中古車であってもバッテリーの健全性や走行履歴が明確な車両を選べば、費用対効果は十分に見込めます。

購入時には整備履歴や保証範囲をしっかり確認し、長期的な維持費シミュレーションを行うことが、中古テスラ選びで失敗しないポイントといえるでしょう。

テスラの維持費を抑えるコツと賢い所有法

・自宅充電でかかる電気代の目安とは
・テスラは自動車税がかからないって本当？
・ガソリン代が不要なことによる節約効果
・年収いくらあれば無理なく所有できる？
・維持費比較で見えるテスラの強みと弱点
・知恵袋でよくある質問とリアルな声の傾向

自宅充電でかかる電気代の目安とは

テスラの維持費の中で注目されやすいのが「電気代」です。特に自宅での充電を中心にする場合、そのコストはガソリン代と比べてどうなのか、具体的に知っておくことで安心して導入できるでしょう。

一般的にテスラ車の電費（1kWhあたりの走行距離）は6km〜7km前後とされており、モデル3のRWDであればさらに効率的な電費が期待できます。

たとえば月間走行距離を1,000kmとした場合、必要な電力量は約150kWh。これを1kWhあたり30円の自宅電力料金で換算すると、月間の充電コストは約4,500円となります。

年間で計算すれば、5万4,000円程度。これはガソリン車の燃料費の半額以下という試算も成り立ちます。

また、夜間の電気料金が割安なプラン（深夜電力）を活用すれば、さらに負担を抑えることも可能です。

たとえば1kWhあたり20円以下の深夜電力を活用すれば、年間の電気代は4万円前後まで下がることもあります。これは“充電しながら寝る”というライフスタイルのなせる技とも言えます。

テスラ車の電気代に関する年間コスト目安

充電方法	1kWhあたり電気料金	月間走行距離1,000kmの場合の月間電気代	年間電気代目安	備考
自宅充電（通常料金）	約30円	約4,500円	約5万4,000円	電費6〜7km/kWh換算、標準的な家庭用電力契約
自宅充電（深夜電力プラン）	約20円	約3,000円	約3万6,000円	深夜電力活用時、割安料金プラン利用
公共充電（スーパーチャージャー）	約50〜60円	約7,500〜9,000円	約9万〜11万円	利用頻度による、マンション住まいなど自宅設備なしの場合が該当

もちろん、マンション住まいなどで自宅に充電設備がない場合は、公共充電設備やスーパーチャージャーを利用することになります。これらは1kWhあたり50〜60円とやや割高な傾向があるため、自宅充電と比較するとコスト差が生まれます。

自宅での充電が可能な環境であれば、テスラの維持費において最大のコストカット要因となる「電気代」をしっかり抑えられる点は見逃せません。

テスラは自動車税がかからないって本当？

インターネット上では「テスラは自動車税がかからない」といった情報が見られますが、これは正確ではありません。

正しくは、「減税・免税の対象になることがある」という表現が適切です。

電気自動車（EV）は国のエコカー減税制度や、各自治体が設けている優遇措置の対象になるケースが多く、その結果として自動車税や取得税、重量税が一部または全額免除されることがあります。

たとえば、日本国内では新車登録時に自動車重量税が最大で100%免除されるほか、グリーン化特例として翌年度の自動車税が概ね75%軽減される制度もあります。

この特例を適用すれば、通常5万円以上かかる税金が1万円台にまで下がることもあります。ただし、これは「初年度に限って」の話であり、2年目以降は通常の課税額に戻る点に注意が必要です。

また、自治体によっては独自にEV購入者に対して補助金を出したり、継続的な軽課税措置を実施している例もあります。

東京都や神奈川県では過去に、自動車税を5年間にわたって軽減する制度が導入されていたこともあり、時期や地域によって受けられる恩恵が異なります。

そのため、「テスラは税金がかからない」という認識ではなく、「初年度はかなり安くなるが、永続的な免税ではない」と理解しておくとよいでしょう。税制は年度ごとに改正される可能性があるため、最新の制度は必ず各都道府県のホームページや販売店を通じて確認するのが確実です。

ガソリン代が不要なことによる節約効果

テスラの大きな魅力のひとつは、やはりガソリン代が一切かからないという点です。

内燃機関を搭載した車とは異なり、電気だけで走るEVであるテスラは、日々の燃料費を大幅に抑えることができます。特にガソリン価格が高騰している現在、燃料費にかかる年間コストは、車の維持において見逃せない出費です。

仮にレギュラーガソリンが1リットル170円の水準で、年間1万キロを燃費15km/Lのガソリン車で走行した場合、単純計算で約11万円以上のガソリン代が必要になります。

一方、テスラで同じ距離を自宅充電（1kWhあたり30円想定）で走ったと仮定すると、消費電力量はおおよそ1,500kWh。つまり、年間充電コストは45,000円ほどに抑えられます。

この時点で、ガソリン車との年間差額は6万円を超え、5年乗れば30万円以上の節約になります。

さらに、夜間電力や太陽光発電システムと組み合わせれば、電気代そのものも低減可能です。

実際に深夜電力プランを活用して1kWhあたり20円以下の料金で充電しているユーザーも多く、そうした家庭では年間電気代が3万円台にまで下がるケースもあります。

このように、ガソリン代が不要なことは単なる“燃料不要”という話ではなく、長期的に家計を助ける「資産価値」として捉えることもできるのです。

年収いくらあれば無理なく所有できる？

テスラを購入するとなると、誰もが一度は「自分の収入で本当に持てるのか？」と不安になるものです。

たとえばモデル3のエントリーモデルは、日本で約540万円からと決して安くはありません。とはいえ、現在では補助金制度の活用やローンプランの柔軟化により、年収500万円台からでも十分に所有が視野に入ってきています。

仮にフルローンを活用し、金利1.9%、返済期間7年でモデル3を購入した場合、月々の支払額は約6万5,000円前後。これに保険料や電気代などの維持費を加えると、月額トータルでは約8万円〜9万円の出費となります。

住宅ローンや子育てといった他の支出とのバランスを考える必要はありますが、車にある程度の予算を割り当てられる家庭なら、無理のない所有が可能です。

一方、年収400万円台の場合でも中古のテスラを検討することで現実味が増します。価格が300万円台前半に抑えられていれば、ローン返済額も月5万円以下に抑えられるケースが多く、補助金も活用すれば初期費用の負担も減らせます。

このように、“年収いくらなら持てるか”という問いに対しては、モデルや支払い方法、ライフスタイルによって答えが変わってきます。重要なのは「一括購入だけが選択肢ではない」と知り、自分に合った方法で計画を立てることです。

維持費比較で見えるテスラの強みと弱点

テスラの維持費は、一般的なガソリン車と比較してどうなのか。結論から言えば、日常的に発生する維持費では強みが光り、逆に一部のコストでは弱点も見えてきます。

たとえば、ガソリン代の代わりにかかる電気代は自宅充電を前提とすれば年間5万円前後に抑えられます。これはガソリン車よりも明らかに安く、長期保有を考える上では大きなメリットになります。

さらに、エンジンオイル、タイミングベルト、マフラーといったパーツが不要なテスラは、これらのメンテナンス費用も削減できます。整備項目自体が少なく、故障率も相対的に低いとされています。

ただし、注意したいのは「部品交換が必要になったときのコスト」です。フロントガラスのひび割れやドアパーツの破損など、純正部品の価格は高額な傾向があり、修理費が10万円を超えるケースも珍しくありません。

保険料に関しても、新しいEVであるがゆえに保険会社の料率設定がやや高めになっていることが多く、比較的若いドライバーや初心者にとっては負担感があるかもしれません。

車両価格の高さがそのまま保険料にも反映されるため、見積もり段階で必ず確認しておくべきポイントです。

総じて言えるのは、「日々の維持費は安く、突発的な修理や保険がやや高め」という傾向。長期的に維持費全体を抑えたいなら、普段の使い方や保険内容をしっかり見直すことで、より効率よくテスラを楽しめるようになります。

知恵袋でよくある質問とリアルな声の傾向

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトを見てみると、テスラに関する維持費や使用感についての質問は非常に多く寄せられています。

代表的なのは「テスラって結局お金かかるんでしょ？」という疑問。

これに対する回答では、実際のユーザーが「自宅充電だけならガソリン車より安上がり」と語っていたり、「保険は高めだけど、それ以外の出費は少ない」と具体的な数字を挙げて答えている例もあります。

また、「バッテリー劣化ってどのくらいのペース？」といった不安に対しては、過去5年以上所有しているユーザーが「10万キロ走ってもほとんど劣化を感じない」といった声を投稿しており、リアルな体験談が多く見受けられます。

こうした実ユーザーの声は、スペック表やメーカー発表よりも現実的な参考になることが多く、検討段階で目を通しておく価値があります。

一方で、ネガティブな意見として「ちょっとした修理で高額請求された」「ドアのズレが気になった」など、品質に関する不満もちらほら見られます。ただし、これらはすべてのオーナーに共通する話ではなく、個体差や旧モデルに起こりがちなトラブルとして捉えるべきでしょう。

最終的には、こうした知恵袋のQ&Aを読むことで、「テスラは維持費のバランスを理解した上で乗るべき車」だということがよくわかります。賛否を冷静に判断しながら、情報を取捨選択することが、後悔しない購入につながる近道といえるでしょう。

まとめ：テスラの維持費について

・テスラの年間維持費は約15〜30万円とモデルによって異なる
・モデル3はコストパフォーマンスが高く維持費も比較的抑えられる
・モデルYは自動車税や保険料がやや高めになる傾向がある
・モデルSとXは高級モデルのため維持費が年間40万円以上になるケースもある
・軽自動車と比べると維持費は高いが、燃料代がかからないメリットがある
・自宅充電を活用すれば電気代を抑えやすい
・公共の充電ステーションは急速充電が可能だが単価はやや高め
・自動車税は多くのテスラモデルでエコカー減税の対象となる
・バッテリー保証が8年あり、初期の交換リスクは少ない
・中古テスラはバッテリー劣化や保証切れのリスクがある
・保険料は車両価格が高いためやや割高になりやすい
・ガソリン代がかからないことで年間10万円以上の節約になることもある
・ある程度の年収（500万円以上）があると無理なく所有しやすい
・維持費を考慮するとモデル3や中古モデルが人気
・ネット上では「思ったより安い」という声と「修理費が不安」という意見が混在している