テスラのガソリン車はあるのか？知るべき15の重要ポイント

テスラの車はガソリン車なのか、それともすべて電気自動車なのか——この問いは意外にも多くの人が抱える疑問のひとつです。

「テスラガソリン車ない」と検索する人が増えている背景には、テスラの先進的なデザインが従来の車と似ているため、一見してEV（電気自動車）だと気づきにくい点もあるでしょう。

さらに一部では“ガソリン車風テスラ”と呼ばれる改造車や、そもそもテスラによく似た見た目のガソリン車が出回っていることも混乱の原因です。

この記事では「テスラはガソリン車なのか？よくある疑問を解説」しながら、「テスラガソリン車ない」の真意や、EVなのに改造でガソリンエンジンを搭載できるのかという技術的な視点まで幅広く取り上げます。

テスラとガソリン車の違いを正しく理解したい方にとって、有益な情報をまとめた内容です。

記事の要約

・テスラがガソリン車を製造していない理由
・ガソリン車のように見えるテスラ車の正体
・EVとガソリン車の維持費・下取り価格の違い
・ガソリン車廃止の流れとテスラの役割

テスラのガソリン車に関する誤解と事実
テスラのガソリン車とのコストや性能の比較
まとめ：テスラのガソリン車について

テスラのガソリン車に関する誤解と事実

・テスラはガソリン車なのか？よくある疑問を解説
・「テスラガソリン車ない」のはなぜか
・一部に出回る“ガソリン車風テスラ”の正体とは
・EVなのに改造でガソリンエンジン搭載？技術的な可能性
・テスラのような見た目のガソリン車は存在する？
・2035年のガソリン車廃止とEV移行の流れ

テスラはガソリン車なのか？よくある疑問を解説

「テスラはガソリン車ですか？」という質問は、電気自動車（EV）についてあまり詳しくない人々の間でしばしば見られます。テスラという名前が広く知られていても、具体的にどのような動力で走るのかを知らない人は少なくありません。

ここでは、その基本的な疑問を明確に解消しておきましょう。

結論から言えば、テスラ車はすべて電気のみで走行する電気自動車です。エンジンにガソリンを入れて動かす、いわゆる「内燃機関車」ではありません。

これはテスラの企業理念に深く関係しています。テスラは設立当初から「持続可能なエネルギー社会の実現」を掲げており、温室効果ガスの排出を最小限に抑える技術開発に力を入れてきました。

そのため、ハイブリッド車のようにガソリンと電気を併用することもなく、完全なEV専業メーカーとして車両を設計・生産しています。

テスラ車にはガソリン給油口はなく、エンジン音もありません。代わりに、リチウムイオンバッテリーを搭載し、充電ケーブルによってエネルギーを補給します。

このように説明すると、なぜ多くの人が「テスラ＝ガソリン車かもしれない」と考えるのか疑問に感じるかもしれません。おそらく、見た目や車格が従来のガソリン車に似ているため、「エンジンがない」という意識が薄れていることが一因です。

今後EVがさらに普及していく中で、このような誤解は減っていくと考えられますが、今のうちに正しい知識を持っておくことは、購入を検討している方にとっても非常に大切です。

「テスラガソリン車ない」のはなぜか

インターネットで「テスラガソリン車ない」と検索される背景には、他の自動車メーカーとの違いに対する疑問が隠れています。

多くのブランドがガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車、そしてEVと、複数の動力形式を同時に展開しているのに対し、テスラは一貫してガソリン車を製造していません。では、なぜ「ガソリン車がない」のでしょうか。

その最大の理由は、テスラの創業時からのビジョンにあります。

創業者のイーロン・マスク氏は、化石燃料に依存しない未来を目指し、テスラというブランドをEV専業メーカーとして設計しました。この方針は今も一貫しており、テスラが内燃機関車をラインナップに加えることはありません。

もう一つの要因は技術投資の集中です。複数の動力源を同時に展開すれば、エンジニアリングや生産コストが分散してしまいます。

テスラはその代わりに、EVの航続距離・充電速度・コストパフォーマンスに関して技術革新を加速させることで、ガソリン車の代替としての地位を固めてきました。

また、近年は世界各国でガソリン車の新車販売を禁止する動きも進んでいます。2035年までに内燃機関車の販売を終了する法整備が整いつつある中で、「ガソリン車を出さない」ことがむしろ先見的な判断だとも言えるでしょう。

つまり、「テスラガソリン車ない」という状況は、選択の結果というより、最初からEVだけを作るために設計された企業であるからこそ起きている当然の流れなのです。

一部に出回る“ガソリン車風テスラ”の正体とは

最近、中古車市場やSNSで「これはテスラのガソリン車では？」と話題になる車両が一部出回っているようです。しかし、それらは正真正銘のテスラ製ガソリン車ではなく、“テスラ風に改造されたガソリン車”である可能性が極めて高いと考えられます。

たとえば、既存のガソリン車（トヨタ・ホンダなど）にテスラのエンブレムやフロントグリルを装着し、外観だけを模倣するようなカスタム車が存在します。このような車両は、見た目だけはテスラらしく見えるものの、中身は全くの別物です。

内燃機関で動作し、当然ながら電池による駆動はできません。

このような車両が出回る背景には、「テスラに乗りたいけれど高価で手が届かない」といった消費者心理があると推測されます。つまり、見た目だけでもテスラっぽくカスタムしたいという需要が存在するのです。

ただし、これは明確にメーカーの保証対象外であり、正規販売店では絶対に扱いません。

場合によっては法的な問題に発展することもあります。見た目に騙されて中古車を購入しないよう、VIN番号（車台番号）を確認する、走行システムを調べるなど、購入時のチェックは怠らないようにしましょう。

こうした“見せかけのテスラ”が存在すること自体、テスラブランドの認知度とデザイン性の高さを裏付ける現象でもありますが、混乱を避けるためにも、見た目だけに惑わされない冷静な判断が求められます。

EVなのに改造でガソリンエンジン搭載？技術的な可能性

「テスラにガソリンエンジンを積めば、両方使えるのでは？」という発想は、実はそれほど突飛なものではありません。自動車の改造文化においては、エンジンの載せ替えや動力源の変更はある程度メジャーな技術です。

しかし、EVであるテスラをガソリン車へと改造することは、理論上は可能でも、実際には極めて困難かつ現実的ではない手段といえます。

まず、テスラの車両構造自体がガソリンエンジンを前提として設計されていない点が大きなハードルです。バッテリーを車体床面に敷き詰めたスケートボード型シャシー構造や、電動モーターによる駆動システムは、内燃機関とは完全に別の技術体系です。

そのため、物理的にエンジンや燃料タンクを搭載するスペースやマウントが存在しません。

仮にスペースを無理やり作ったとしても、排気ガスの処理、冷却システム、トランスミッションなど、内燃機関車に必要な補機類をすべて取り付けるには膨大なコストと時間がかかります。

安全基準を満たすことも困難で、公道走行には車検の再取得が必要になります。

さらに、改造によって保証はすべて無効となり、テスラのソフトウェアによるアップデートや遠隔診断機能も使用できなくなります。加えて、EVとしての最大の魅力である静粛性や加速性能、維持費の安さもすべて失われることになります。

このように、理論上は「改造でガソリンエンジン搭載」も不可能とは言えませんが、それを実行するにはあまりにも多くの犠牲を伴うため、実用的ではありません。EVの利点を活かすためにも、無理な改造ではなく、純正のままの使用をおすすめします。

テスラのような見た目のガソリン車は存在する？

街中でテスラに似たスタイリッシュな車両を見かけると、「あれはガソリン車か？」と気になる人も少なくありません。

結論から言えば、外観がテスラのようなデザインであっても中身はまったく異なる車種が存在します。とくに中国や東南アジアの一部地域では、テスラのデザインに影響を受けたガソリン車が市販されているケースがあります。

例えば、中国の一部メーカーでは「EV風デザイン」を取り入れたガソリン車を製造しており、ヘッドライト形状やフロントグリルのミニマルなデザインが一見テスラを思わせる仕上がりになっています。

ただし、見た目が似ているだけで、内部構造や走行性能、エネルギー源はまったく異なるため注意が必要です。

また、日本国内でも一部のカスタムカーがテスラ風のエアロパーツを装着して販売されていることがあります。これにより「見た目はテスラ、中身はガソリン車」という組み合わせが一部で成立しているのです。

このように考えると、見た目だけで「テスラ」と判断するのは危険です。とくに中古車市場では、外装パーツのカスタムによって判別がつきにくくなることもあるため、車両の詳細スペックや車検証の確認を怠らないことが大切です。

つまり、テスラのような外観のガソリン車は実在しますが、本物のテスラとは似て非なるものだという点を理解しておきましょう。

2035年のガソリン車廃止とEV移行の流れ

2035年は、自動車業界にとって大きな転換点になると考えられています。多くの国がこの年を目標に、ガソリン車の新車販売を段階的に廃止し、電気自動車（EV）やハイブリッド車へのシフトを進める方針を打ち出しているためです。

たとえば、欧州連合（EU）は2035年以降、CO2排出ゼロの車しか販売できなくなるという規制を導入予定で、これは実質的にガソリン車やディーゼル車の終焉を意味します。

日本も同様に、政府は「2035年までに乗用車の電動化100%」を掲げており、EV化が国家戦略として推進されています。

この流れの中で、テスラのようなEV専業メーカーは有利な立場にあります。従来から電気自動車の開発・生産に注力してきたため、今後の法規制にも柔軟に対応できる体制が整っているからです。

もちろん、すぐにすべてのガソリン車が姿を消すわけではありません。既存のガソリン車は中古市場で一定期間流通し続けるため、完全な移行には時間がかかるでしょう。

それでも、2035年以降は「新車でガソリン車を買う」という選択肢自体がなくなる可能性が高いといえます。

つまり、今後のカーライフを考える上で、EVという選択肢を視野に入れることは避けられない時代が迫っているのです。

テスラのガソリン車とのコストや性能の比較

・ガソリン換算で見るテスラのエネルギー効率
・洗車はガソリンスタンドでできる？EV特有の注意点
・自動車税や維持費はガソリン車とどう違う？
・テスラの下取り価格はガソリン車と比べて高い？
・EVの低価格化が進む中、ガソリン車との価格差は縮まるか

ガソリン換算で見るテスラのエネルギー効率

テスラの電費（電気の燃費）性能は、一般的なガソリン車と比べてどれほど効率的なのでしょうか？　これは「ガソリン換算」という形で考えると、非常にわかりやすくなります。

テスラ・モデル3スタンダードレンジの電費はおおよそ6km/kWh程度とされています。これをガソリンエネルギー1リットルあたりのkWh（約8.9kWh）で換算すると、理論上は1Lのガソリンに相当するエネルギーで約50km近く走行できる計算になります。

つまり、一般的なガソリン車（リッター10〜15km）と比べても、エネルギー効率では明らかにテスラの方が優れています。

ただし、ここで注意すべき点は、電気とガソリンの価格構造やインフラの違いです。家庭用電源での充電はガソリン給油よりもはるかに安価であり、深夜電力などを活用すればさらにコストを抑えることが可能です。

一方で、急速充電ステーションでは高めの料金設定になっていることもあるため、使い方によってコストメリットには差が出ます。

このように、エネルギー効率という観点から見れば、テスラはガソリン車を大きく上回るポテンシャルを持っています。環境面だけでなく、ランニングコストでも優位性があるという点は、EV選びにおいて重要な判断材料になるでしょう。

洗車はガソリンスタンドでできる？EV特有の注意点

テスラなどの電気自動車（EV）を所有していると、「洗車はガソリンスタンドでしても大丈夫か？」という疑問を持つ人もいるかもしれません。結論からいうと、テスラ車であってもガソリンスタンドの洗車機を利用することは可能です。

ただし、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。

まず、テスラは通常の車両と同様に防水性が確保されています。

自動洗車機に通すことで車体が故障することは基本的にはありません。ただし、モデルによっては自動洗車機のブラシによってセンサーが誤作動を起こす場合があるため、洗車モードの設定が必要になります。

これは車両メニュー内にあり、必要に応じて「自動ミラー格納」や「ワイパー停止」などを設定できます。

また、EV特有の注意点として「充電ポートの蓋」があります。テスラの場合、充電ポートが自動開閉式であるため、洗車前には必ず閉じられているかを確認しましょう。水が入り込むことでエラーが発生するリスクもゼロではないからです。

加えて、手洗い洗車を希望する場合も、静電気の発生によりボディに汚れがつきやすいというEV特有の性質を意識すると良いでしょう。洗車後にはボディコーティングを施すことで、汚れの付着を防ぐことができます。

このように、ガソリンスタンドでの洗車は可能ですが、EVならではの細かいポイントに気をつけておくことで、より安心して車両をメンテナンスすることができます。

自動車税や維持費はガソリン車とどう違う？

テスラをはじめとする電気自動車（EV）は、ガソリン車とは税金や維持費の構造が大きく異なります。

まず注目したいのは自動車税です。日本では車の排気量に応じて課税額が決まるため、排気量ゼロであるEVは最も低い税率が適用されます。

たとえば、一般的な1500ccのガソリン車であれば年間30,500円程度の自動車税がかかりますが、EVでは一律で25,000円前後に抑えられるケースが多くなっています。

さらに自治体によっては、EVに対して独自の減税措置や補助金が用意されており、所有コストを下げる要因になっています。

また、日常的な維持費についても差が出ます。ガソリン車ではエンジンオイルや冷却水の交換、タイミングベルトなどのメンテナンスが必要ですが、テスラなどのEVはこれらのパーツ自体が存在しません。

その結果、定期点検の費用や故障リスクが低くなる傾向があります。ただし、タイヤやブレーキパッドなどは消耗品であり、走行距離や運転スタイルによってはガソリン車と同程度のメンテナンスが必要です。

EV（テスラ） vs ガソリン車｜維持費・税金比較表

項目	電気自動車（EV・テスラ）	ガソリン車（1500ccクラス）	解説・備考
自動車税（年額）	約25,000円	約30,500円	EVは排気量ゼロのため最安区分が適用
重量税	免税または大幅減税（購入時・車検時）	通常課税（例：3年で約24,600円）	EVはエコカー減税対象が多い
メンテナンス費	低め（オイル交換不要）	高め（エンジン関連の定期整備が必要）	タイミングベルト、冷却水、ATFなどがガソリン車では必要
タイヤ交換費	やや高め（トルク負荷が大きい）	通常レベル	特にパフォーマンスモデルはタイヤ寿命が短い傾向
ブレーキパッド	長寿命（回生ブレーキ活用）	通常交換周期	EVはブレーキの使用頻度が少なく、交換タイミングが長め
燃料費（月額）	約2,000〜5,000円（家庭充電中心）	約8,000〜15,000円（燃費・走行距離により）	深夜電力・太陽光活用でさらにEVはコストダウン可能
車検費用	やや安い傾向	標準レベル（7万〜12万円程度）	消耗部品や整備項目の少なさが影響
補助金・減税	国・自治体による補助あり（数十万円）	原則なし	CEV補助金、エコカー補助など（毎年内容は変動）

総合評価

観点	優位モデル	理由
初期費用	ガソリン車	EVは車両価格が高め（ただし補助金で実質価格は近づく）
維持コスト	EV（テスラ）	燃料・整備・税金の全てでコスト削減可能
メンテナンス頻度	EV（テスラ）	可動部品が少なく故障リスクも低め
燃料コスト	EV（テスラ）	電力の方がガソリンより圧倒的に安価
税制優遇	EV（テスラ）	国や自治体による優遇制度が充実

まとめ

テスラをはじめとするEVは「維持費で差をつけたい人」におすすめです。初期費用の高さが気になっても、税金・整備・燃料費の削減で長期的な総支出は小さくなる傾向があります。

ご希望があれば、モデル別（モデル3・Y・S）年間コスト試算表も作成可能です。お気軽にお知らせください！

もう一つ重要なのが燃料コストです。EVは電力を使うため、深夜の割安な電力プランを選べば、月々の「燃費代」を大きく節約できます。急速充電器の利用はやや割高になりますが、ガソリンに比べればランニングコストは圧倒的に低いです。

このように、自動車税や維持費の面ではEVに軍配が上がるといえるでしょう。初期投資は高くても、長期的に見ればコストメリットを享受できる可能性が高いのです。

テスラの下取り価格はガソリン車と比べて高い？

車を購入するとき、将来の下取り価格も重要な判断材料になります。

特にテスラのようなEVは、「電池が劣化するのではないか」「再販価格が安いのでは」といった不安を持つ方も多いかもしれません。しかし実際には、テスラ車の下取り価格はガソリン車と比べて高めで推移する傾向があります。

その理由のひとつが、テスラ特有のアップデート性です。

ソフトウェアによる機能追加や走行性能の改善が無線で実施されるため、年式が古くなっても車両の価値が一定程度保たれるのです。

加えて、自動運転機能（FSD）や高性能バッテリーといった独自装備が市場で高く評価されていることも、リセールバリューの維持につながっています。

また、中古EV市場の需要も影響しています。とくに日本では新車価格の高さからEVを敬遠する人もいますが、安価にテスラを体験したいと考える層が一定数存在し、それが中古車価格を底上げしているのです。

テスラ（EV） vs ガソリン車｜下取り価格比較表

比較項目	テスラ（電気自動車）	ガソリン車	解説・補足
リセールバリュー傾向	高め・比較的安定	車種・グレードにより差が大きい	テスラは中古市場で安定した人気がある
年数による価値下落	緩やか（アップデートにより価値維持）	急激に下がるケースも多い	ソフトウェア更新で機能改善が継続される
バッテリーの影響	状態によって若干影響あるが保証も長い	エンジンの摩耗が価格低下に直結	テスラは最大8年のバッテリー保証付きモデルが多い
アップデート機能	○（OTAで進化）	×（物理パーツ交換が必要）	テスラは年式が古くても最新機能を使えるケースがある
査定時の安心感	高い（診断ログ・保証履歴あり）	個体差が大きい	テスラは整備・使用履歴が記録されており透明性が高い
中古市場の需要	高め（試乗・体験目的層に人気）	車種によって需要差が激しい	モデル3やYは中古でも「お試しEV需要」がある
売却時の価格例（3年落ち）	約65〜75%程度（モデル3 ロングレンジ目安）	約45〜60%程度（カローラ・ノート等）	新車価格に対する残価率ベースの目安
デメリット・注意点	タイヤ・ホイールの劣化、FSD搭載有無で差が出る	過走行・燃費の悪さが下取りに大きく影響	どちらも事故歴や内外装の損傷は査定額に反映される

📝 リセールバリュー重視で選ぶなら？

目的／価値観	おすすめモデル	理由
将来的な下取り・買い替え前提	テスラ（EV）	機能劣化が少なく、保証と市場人気が残価を支える
初期コスト重視＆短期利用	ガソリン車	安価な中古車が豊富で、利用年数に応じた費用対効果が高い
長期保有＆価値維持を意識したい方	テスラ（EV）	長期的に見て維持費も安く、ソフト更新によって「古さ」を感じにくい

一方、ガソリン車は車種やグレードによって差が大きく、年式や走行距離によっては急激に価値が下がることも珍しくありません。

もちろん、バッテリーの状態や走行距離、事故歴などが査定に影響するのはガソリン車と同様です。ただ、テスラはバッテリー保証期間も長く、定期的に車両状態が記録されるため、査定時の安心材料になりやすいという特徴があります。

以上を踏まえると、現時点ではテスラの下取り価格はガソリン車よりも安定しており、資産価値を重視するユーザーにとっても魅力的な選択肢といえるでしょう。

EVの低価格化が進む中、ガソリン車との価格差は縮まるか

かつてEVは「高嶺の花」とも言われ、新車価格がガソリン車よりも圧倒的に高かったのが現実でした。

しかし、近年の技術革新や政府の補助制度によって、EVの価格は着実に下がってきています。その結果、ガソリン車との価格差も急速に縮まりつつあります。

たとえば、テスラ・モデル3のエントリーモデルは、補助金を適用すれば実質的に500万円を切る価格帯にまで下がっており、同クラスのハイブリッド車や高級ガソリン車と十分に競合できる水準にあります。

加えて、国内メーカーもEV戦略を強化しており、200万円台〜300万円台の新型EVが続々と登場しています。これにより、エントリー層にもEVが選択肢として現実的になってきたのです。

この価格差縮小には、バッテリーコストの低下が大きく影響しています。以前はEVの総コストの半分以上を占めていたリチウムイオン電池の価格が年々下がっており、それが車両本体価格にも反映されるようになりました。

また、生産規模の拡大によるスケールメリットも見逃せません。テスラのギガファクトリーのように、大量生産体制が整ったことでEVのコスト構造が大きく改善されています。

一方で、ガソリン車はこれ以上の価格低下が難しいという現実もあります。

排ガス規制や安全装備の強化により、生産コストはむしろ上昇傾向にあるのです。こうした背景から、今後はむしろ「EVの方が安い」という時代が訪れる可能性すらあるでしょう。

つまり、EVの低価格化は単なる一時的な現象ではなく、持続的な市場の変化です。これから車の購入を検討する人にとっては、「ガソリン車とEVの価格差は縮まるのか？」ではなく、「すでに縮まっている」と捉える方が現実的かもしれません。

まとめ：テスラのガソリン車について

・テスラは全車種が電気自動車であり、ガソリン車のラインナップは存在しない
・「テスラガソリン車ない」と検索される背景には誤解や混乱がある
・ガソリン車風の改造テスラがSNSなどで話題になることがある
・テスラ車にガソリンエンジンを搭載するのは構造的にほぼ不可能
・テスラは創業当初から脱炭素を理念に掲げてきた企業である
・テスラとガソリン車の比較では燃費や維持費で大きな差がある
・テスラ車はガソリンスタンドでは洗車サービスのみが対象となる
・テスラ車は電気代で走行できるためガソリン代がかからない
・テスラの自動車税は排気量ではなく重量課税が基準となる
・ガソリン車と比べてテスラ車の下取り価格は高値を維持しやすい
・EV補助金や税制優遇措置によってガソリン車との価格差が縮まっている
・テスラに似たデザインのガソリン車は存在するが中身は全く異なる
・ハイブリッド車とテスラのような完全EVでは構造もランニングコストも異なる
・2035年には多くの国でガソリン車の新車販売が禁止される予定である
・テスラをガソリン車と誤認する人がいるため正しい情報発信が重要である