テスラモデルXの購入を検討していると、「一体いくらから買えるの?」「6人乗りと7人乗りで何が違うの?」といった疑問が次々と湧いてくるのではないでしょうか。
この記事では「テスラモデルXの値段」と検索してたどり着いたあなたに向けて、ベースモデルの価格とその特徴、新型モデルXの変更点、そして6人乗り・7人乗りの価格差などを詳しく解説します。さらに、テスラSUV全体の価格比較や、最も高額なモデルがどれかも取り上げています。
中古での購入を考えている方に向けては、モデルXの中古車相場と選び方、認定中古車との違いも明確にご紹介。加えて、買取価格の目安や、内装・装備による価格の変動など、気になるポイントをわかりやすくまとめました。
年収別にどのくらいの余裕があれば購入できるのかも取り上げていますので、購入を迷っている方はぜひ最後までご覧ください。
・モデルXの新車・中古それぞれの価格帯
・6人乗り・7人乗りの違いと価格差
・内装や装備が価格に与える影響
・購入に必要な年収やコスト感覚
テスラモデルXの値段はいくら?新車・グレード別価格情報

・ベースモデルの価格とその特徴
・6人乗り・7人乗りの価格差とは
・新型モデルXの価格に見られる変更点
・モデルXはどれくらいの年収が必要?
・SUVとの価格比較
・テスラで最も高い車種はどれか?
ベースモデルの価格とその特徴
テスラ モデルXのベースモデルは「ロングレンジ AWD」として販売されており、2025年現在、日本国内での新車価格は約600万円台後半からスタートしています。これはテスラ車の中でも上位モデルに位置づけられ、同じSUVカテゴリーのモデルYよりも明らかに高価格帯に属します。
ここで注目すべきなのは、モデルXが単なる「高額な電気自動車」ではなく、最先端技術と高い快適性を融合したプレミアムSUVだという点です。
例えば、デュアルモーターによる四輪駆動システムや、広々としたキャビン、アダプティブエアサスペンション、そしてファルコンウィングドアなど、見た目にも機能にも強いインパクトを持っています。
テスラ モデルXの主な仕様とモデルYとの価格帯比較
項目 | モデルX ロングレンジ AWD | モデルY ロングレンジ AWD |
---|---|---|
新車価格(2025年 日本) | 約680〜750万円前後 | 約580〜650万円前後 |
駆動方式 | デュアルモーター四輪駆動(AWD) | デュアルモーター四輪駆動(AWD) |
航続距離(国交省審査値) | 約610km | 約560km |
特徴的装備 | ファルコンウィングドア、エアサス | パノラマルーフ、ヒートシート |
車体サイズ(全長×全幅×全高) | 約5,050×1,999×1,684mm | 約4,751×1,921×1,624mm |
乗車定員 | 5〜7名選択可能 | 5名(オプションで7名) |
主要購入時税金目安 | 自動車税 約2.95万円/重量税 約4.5万円 | 自動車税 約2.95万円/重量税 約4.1万円 |
補助金対象 | EV補助金対象 | EV補助金対象 |
さらに、国土交通省審査値に基づいた航続距離は600kmを超えており、長距離ドライブにも適しています。一方で、この価格帯になると、購入時には自動車税や重量税といった各種初期費用も大きくなる点には注意が必要です。
つまり、モデルXは価格面でのハードルが高い一方、その分高性能で満足度の高い選択肢と言えるでしょう。
6人乗り・7人乗りの価格差とは

モデルXのもうひとつの特徴として、「6人乗り」と「7人乗り」という2つのシート構成を選べる点があります。見落とされがちですが、このシートレイアウトの違いは、実は価格にも大きく影響しています。
6人乗りはセカンドシートが独立した2座構成で、座席ごとにアームレストや通路が設けられているため、乗員が個別にゆとりを感じられます。また、中央通路が空いていることで車内移動もしやすく、ファミリー層だけでなく法人車両としてのニーズにも応えられる仕様です。
テスラ モデルXの「6人乗り」と「7人乗り」仕様の違い
項目 | 6人乗り仕様 | 7人乗り仕様 |
---|---|---|
セカンドシート構成 | 2座独立シート(キャプテンシート) | 3人掛けベンチシート |
中央通路 | あり(座席間通路) | なし(座席が連結) |
乗車定員 | 最大6名 | 最大7名 |
車内移動のしやすさ | 高い | やや低い |
ファミリー・法人用途向き | ファミリー層・法人用途向き | 大人数利用向き |
新車価格目安(2025年) | 約700万〜730万円前後 | 約680万〜710万円前後 |
価格差 | +20万〜30万円程度 | 基本仕様価格 |
メリット | ゆとりある座席配置、移動のしやすさ | 乗車人数が1人分多い、コストパフォーマンスが良い |
デメリット | 価格がやや高い、乗車定員が1人少ない | 足元・乗り降りのしやすさがやや劣る |
一方で、7人乗りはベンチタイプのセカンドシートを採用しており、3人が横並びに座ることができます。この構造により1人分の座席が追加されているものの、足元スペースや乗り降りのしやすさでは若干の不便さを感じる場面もあります。
実際の価格差はおよそ20万円から30万円前後で、選択する内装カラーやホイールサイズなどのオプションによっても前後します。このため、自分の使用スタイルに合わせて、どちらの構成が生活にマッチするのかを慎重に比較することが大切です。
家族構成や用途により、価格だけでなく利便性の違いも見逃せません。
新型モデルXの価格に見られる変更点
2025年モデルとして登場した新型モデルXには、いくつかの明確な価格変更が加えられました。
最大のポイントは、全体的に価格がやや調整され、複数のバリエーションで段階的な値付けが行われている点です。たとえば、ホイールサイズが19インチから20インチに変更されるだけで、価格にして10万円以上の差が出てくることも珍しくありません。
また、同一グレード内でも内装素材や外装カラーの選択によって、価格が数十万円単位で変動するケースもあります。これには、テスラがオプション装備をパッケージ化し、選択肢の幅を広げた戦略が背景にあると考えられます。
消費者側から見れば、より自由度が高くなった一方で、価格構成が複雑になったとも言えるでしょう。
そして、新型には自社測定による「航続距離」の向上も一部見られ、これにより価格が高騰したモデルも存在します。つまり、技術向上と装備のグレードアップがそのまま価格に反映されているのです。
注意すべきは、こうした価格変更が必ずしも「上昇」だけではなく、一部では価格調整による「値下げ」も実施されている点です。最新モデルを検討する際には、細かな構成要素と価格変動のバランスを見ることが求められます。
モデルXはどれくらいの年収が必要?

モデルXを購入するためには、ある程度の経済的余裕が必要です。
一般的な金融機関のカーローン審査では、年収の3〜5割程度までが適正な借入額とされています。これを踏まえて計算すると、600万円台後半から始まるモデルXを無理なく購入するためには、最低でも1,000万円前後の年収が必要とされるでしょう。
もちろん、一括購入であればそれほど厳密な審査は不要ですが、ローンやリースを利用するケースが多い日本市場では、審査通過が大きな壁になります。
加えて、自動車税や保険料、電気代、そして充電インフラの設置費用など、購入後にかかるランニングコストも忘れてはいけません。
テスラ モデルX購入時の「必要年収目安」と「維持費・ランニングコスト」の比較
項目 | 内容・目安金額 |
---|---|
本体価格(新車) | 約680万〜750万円前後 |
推奨年収目安(ローン利用時) | 年収1,000万円〜1,200万円以上 |
ローン審査目安 | 年収の30〜50%までの借入が一般的 |
自動車税(年額) | 約29,500円(電気自動車区分) |
重量税(初回3年分) | 約45,000円(免税適用外の場合) |
自動車保険料(任意保険) | 年間約15万〜25万円(車両保険込みの場合) |
電気代(自宅充電の場合) | 月5,000円〜12,000円程度(使用状況による) |
充電設備設置費用 | 10万円〜30万円(200Vコンセントやウォールコネクター含む) |
その他維持費 | タイヤ交換・消耗品・整備など 年間10万〜30万円目安 |
会社経費活用例 | 節税目的での法人車両導入、リース契約、福利厚生用途など |
購入に向いている人 | 高所得層・経営者・法人需要 |
また、モデルXは一般的な自動車よりも維持費が高めになりがちです。
特に保険料や車両税の部分で、車両本体価格の高さが反映されてしまうため、年収に対して余裕のある資金計画が求められます。車両本体以外の費用も含めて、トータルで考えることが大切です。
一方で、会社経営者や高所得層の中には、節税や事業用車両として導入するケースも多く見られます。このように、単なる価格以上に、年収や職業、ライフスタイルに応じた柔軟な判断が必要になるのが、モデルXという車なのです。
SUVとの価格比較
テスラ モデルXは、同社が展開するSUVラインナップの中でも上位に位置するモデルです。
まず、価格面で比較対象となるのがモデルYです。モデルYはエントリー向けSUVとして人気があり、日本国内での販売価格はおおよそ600万円以下で設定されています。一方で、モデルXの新車価格はおよそ1,300万円前後となっており、単純に比べても倍以上の価格差が存在します。
この価格差にはもちろん理由があります。
モデルYがシンプルな内装設計と機能性重視の設計であるのに対し、モデルXは大型ディスプレイや高品質な内装素材、さらにファルコンウィングドアなど、ラグジュアリーSUVとしての特徴を多数備えています。
また、駆動性能や航続距離、静音性においても、モデルXはより高いレベルに達しています。
他社製SUVとの比較も見逃せません。例えば、BMWのiXやアウディのQ8 e-tronなどもEV高級SUVとして競合しますが、価格帯はおおよそ1,000万円〜1,500万円と似たレンジに収まっています。
つまり、モデルXは「テスラの中で高額なだけ」ではなく、輸入EV SUV市場全体の中でも妥当な価格帯に設定されていることが分かります。
「テスラ モデルX」と「モデルY」および競合他社EV SUVモデルとの価格・特徴比較表
項目 | テスラ モデルX ロングレンジ AWD | テスラ モデルY ロングレンジ AWD | BMW iX xDrive50 | アウディ Q8 e-tron 55 quattro |
---|---|---|---|---|
日本国内新車価格帯(2025年時点) | 約1,280万〜1,380万円前後 | 約580万〜650万円前後 | 約1,300万〜1,500万円前後 | 約1,300万〜1,450万円前後 |
サイズ感・クラス | フルサイズ SUV | ミドルサイズ SUV | フルサイズ SUV | フルサイズ SUV |
乗車定員 | 6〜7名 | 5〜7名(オプション) | 5名 | 5名 |
特徴装備 | ファルコンウィングドア、大型ディスプレイ | シンプル内装、実用重視 | レザー内装、Bowers & Wilkinsスピーカー | 高級内装、マトリクスLEDライト |
航続距離(国交省審査値) | 約600km超 | 約550〜580km前後 | 約650km前後 | 約580km前後 |
加速性能(0-100km/h) | 約3.9秒 | 約5.0秒 | 約4.6秒 | 約5.6秒 |
市場ポジション | テスラ最上位SUV | 実用性重視ミドルSUV | プレミアムEV SUV | プレミアムEV SUV |
価格だけを見ればモデルYが魅力的に映るかもしれませんが、充実した装備やプレミアム性を重視するのであれば、モデルXの価格はある意味、相応だと言えます。
テスラで最も高い車種はどれか?

現在販売されているテスラ車の中で最も高額なのは、モデルXの上位グレードである「Plaid(プラッド)」です。このグレードは、三つのモーターを搭載し、0-100km/h加速が約2.6秒という驚異的なパフォーマンスを誇ります。
価格は日本円で約1,500万円前後とされており、オプションや特別仕様によってはさらに高額になることもあります。
このモデルは、ただ「速いだけ」ではありません。先進の自動運転支援機能であるFSD(フルセルフドライビング)オプションを搭載すれば、さらなる利便性と安全性が追加されます。
また、インテリアには高級素材がふんだんに使われており、リアエンターテインメントシステムや高性能オーディオなど、乗る人全員が満足できる装備が整っています。
一方で、テスラの中で「最も高い=最も優れている」とは限らない点にも注意が必要です。
モデルSのPlaidグレードも同価格帯に位置しており、セダンを好む人にはこちらが最適かもしれません。また、同様に高価格であっても、ボディタイプや使用目的によって価値の感じ方は異なるでしょう。
このように、モデルX Plaidは価格面でテスラ車の頂点に立っているものの、選択肢としての最適解は人それぞれです。最も高いからこそ、細部までよく理解してから選ぶことが大切になります。
テスラモデルXの値段の中古・買取相場を知る

・モデルXの中古車相場と選び方
・認定中古車と一般中古の違い
・モデルXの買取価格の目安
・モデルXは価値が落ちにくい?
・内装の違いが価格に与える影響
・サイズや装備による価格の変動
モデルXの中古車相場と選び方
モデルXの中古車は、新車価格が高額であるため、購入時のコストを抑えたい方にとって有力な選択肢となります。
2025年現在、日本国内で流通している中古モデルXの価格帯は、おおよそ600万円台から1,000万円近くまでと幅があります。特に、初期モデル(2016〜2018年式)は500万円台で出回っていることもあり、新車との差額に魅力を感じる方も多いようです。
ただし、安さだけに飛びつくのは危険です。モデルXは年式によって装備やソフトウェアの仕様が異なるため、価格が安くても機能的に物足りないケースがあるのです。特に、オートパイロットのバージョンやインフォテイメントシステムの世代には注意が必要です。
さらに、電気自動車特有のチェックポイントとして、バッテリーの劣化具合も見逃せません。多くのテスラ車はバッテリー保証が8年・走行16万kmとされていますが、保証期間外の車両も増えてきているため、購入前にしっかり確認しておくべきでしょう。
購入先としては、テスラ認定中古車のほか、一般の中古車販売店、個人売買といった選択肢があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、信頼できる販売元を選ぶことが鍵となります。
価格だけでなく、保証内容やアフターサービスの有無にも注目して、自分に合った1台を見つけましょう。
認定中古車と一般中古の違い
テスラ モデルXの中古車を検討する際に、多くの人が迷うのが「認定中古車」と「一般中古車」のどちらを選ぶべきかという点です。これらは単に販売経路が異なるだけでなく、購入後の安心感やサポート体制に大きな差があるのです。
テスラ認定中古車は、メーカー自身が一定の基準に基づいて整備・検査を実施したうえで販売される車両です。走行距離や修復歴、ソフトウェアバージョンなどもチェックされており、多くの場合、1年~2年の保証が付与されます。
また、内装やタイヤなどの消耗品にも一定のメンテナンスが施されていることが多く、まさに「安心を買う」という意味での選択肢と言えます。
テスラ モデルX「認定中古車」と「一般中古車」の違いを比較
項目 | テスラ認定中古車 | 一般中古車 |
---|---|---|
整備・検査基準 | テスラ独自の厳格なチェック・整備済み | 業者ごとに異なる。必ずしもテスラ基準ではない |
保証期間 | 1年〜2年(車両状態により異なる) | 保証なし〜数ヶ月程度が一般的 |
ソフトウェア状態 | 最新バージョンにアップデート済み | 未更新の場合あり |
価格帯 | やや高め | 認定中古車より安価なことが多い |
修復歴・事故歴確認 | テスラ公式履歴付き、無事故車両のみ | 修復歴あり車両も混在 |
消耗品状態 | タイヤやブレーキなどリフレッシュ済み | 状態不明・購入者自身で確認が必要 |
購入後サポート | テスラ公式サポート利用可能 | 一般販売店ごとに異なる |
向いている人 | 安心・信頼重視、長く安心して乗りたい方 | コスト優先、メンテナンスやリスクを自己管理できる方 |
一方で、一般中古車は中古車販売業者が仕入れて販売しているもので、必ずしもテスラ公式の整備基準を満たしているとは限りません。
価格は認定車より安価な傾向にありますが、販売店ごとに品質や保証の差が大きく、車両状態を正確に把握するのが難しいというデメリットもあります。
こうした違いを理解したうえで、購入予算や求める安心感に応じて選ぶことが大切です。価格だけを見て判断するのではなく、後々のトラブル回避やサポート体制まで視野に入れて、自分に合った購入方法を見極めることが求められます。
モデルXの買取価格の目安

モデルXの買取価格は年式や走行距離、グレード、オプション装備の有無などにより大きく変動しますが、概ねの目安としては以下のようになります。2020年式のロングレンジモデルで走行距離5万km前後の場合、700万〜850万円程度での買取が一般的です。
一方、PlaidグレードやFSD(完全自動運転機能)付きであれば、条件次第で1,000万円を超える査定が出るケースもあります。
ここで注意したいのは、EV車の価値評価には独自のポイントがあるという点です。特にモデルXのような高額車は、バッテリーの劣化状況やソフトウェアのバージョン更新履歴が買取価格に大きく影響します。
また、テスラの場合、オプション装備の内容が中古車市場で高く評価される傾向があります。FSDが有効になっている車両は、査定額で50万円以上の差がつくこともあるのです。
さらに、買取業者によっても評価の基準にばらつきがあります。ディーラー下取りより、EVに強い専門業者やオンライン買取査定サービスの方が高額になるケースが多いため、複数の査定を比較することが推奨されます。
テスラ モデルXの買取価格目安と影響要素をまとめた比較表
項目 | 内容・目安金額 |
---|---|
2020年式 ロングレンジ(走行距離5万km前後) | 約700万〜850万円 |
2020年式 Plaidグレード(走行距離3万km以内) | 約950万〜1,100万円 |
FSD(完全自動運転)有無 | FSDあり:+50万〜100万円上乗せ可能 |
バッテリー劣化状態 | 劣化少:相場価格維持/劣化大:−50万〜150万円減額 |
ソフトウェアバージョン更新履歴 | 最新状態:評価高/未更新:評価低 |
オプション装備内容 | プレミアム内装・22インチホイールなどで加点対象 |
買取業者による価格差 | ディーラー下取り:低め/専門店・EV特化業者:高め |
売却時におすすめの方法 | 複数業者での相見積もり、オンライン査定サービス活用 |
いずれにしても、モデルXの買取価格は車種の中でも高値で安定している部類であり、売却を検討する際は正しい相場感を持つことが重要です。
モデルXは価値が落ちにくい?
テスラ モデルXは、高級電動SUVというジャンルの中でも特にリセールバリューが高い車種のひとつとされています。その背景にはいくつかの要素が存在します。
まず、モデルX自体の流通台数が多くないことが希少価値につながっています。国内での販売台数はモデル3やモデルYに比べて少なく、中古市場でも台数が限られているため、需要過多になりやすいのです。
次に、テスラのソフトウェアアップデートによる機能改善が挙げられます。通常の自動車は年数が経過するにつれ機能面で劣化するのに対し、テスラ車はOTA(Over The Air)によるアップデートで、新機能が継続的に追加されます。
これにより、数年落ちのモデルXでも、最新機能の一部が利用可能な状態に保たれることが、価値維持に直結しています。
また、バッテリーの耐久性もポイントです。テスラのバッテリーは高耐久設計で、正しい充電管理がされていれば10万km以上走行しても性能劣化はわずかです。
このように、ハードとソフトの両面で「時間に強い」設計がされているため、他の高級SUVに比べても価値の下落が緩やかな傾向にあるのです。
ただし、全ての個体が同様に価値を保つわけではありません。
事故歴や内外装の損傷、過度なバッテリー劣化などがある場合は査定額が大幅に下がる可能性があります。そのため、日頃からのメンテナンスや正しい使用が、モデルXの価値を維持するうえで重要になってきます。
内装の違いが価格に与える影響

モデルXの価格を語るうえで、内装の仕様は非常に大きな要素になります。たとえば、ブラックインテリアとホワイトインテリアでは見た目の印象が大きく異なり、後者は追加オプションとして価格に数十万円が上乗せされます。
さらに、カーボンデコールやウォールナット材のパネルなど、素材によっても価格差が生じます。
こうした内装オプションは単なる「見た目」の違いではありません。高級素材が使われることで室内の質感が一段と向上し、乗る人の満足度に直結するのです。
また、中古車市場においても内装カラーは意外と重視されており、特にホワイトインテリアは人気が高く、査定額に有利に働く傾向があります。
座席数の違いも価格に影響を与えます。6人乗り仕様は中央にキャプテンシートが採用されており、7人乗りのベンチシート仕様に比べて乗員一人あたりの快適性が高いと評価されています。このようなプレミアム感が価格の差となって現れるわけです。
一方で、内装が豪華になればなるほど価格が上昇し、購入時の負担も大きくなります。
予算とのバランスを考えたうえで、自分にとって必要な装備は何かを見極めることが大切です。たとえ基本グレードであっても、テスラの内装は十分に高品質であることを忘れてはいけません。
サイズや装備による価格の変動
モデルXはサイズと装備の構成によって価格が大きく変化します。
まずサイズに関して言えば、全長5,037mm、全幅1,999mm、全高1,684mmと、一般的な国産SUVよりも一回り大きいボディを誇ります。
このサイズに対応するための装備、たとえば大型ホイールやエアサスペンションなどが標準もしくはオプションで設定されており、これが価格を押し上げる要因になっています。
また、装備面で注目すべきはファルコンウィングドアです。このドア構造は見た目のインパクトだけでなく、狭い場所でもスムーズに開閉できるという実用性を兼ね備えていますが、その分だけ製造コストも高く、それが車両価格に反映されているのです。
テスラ モデルXの「サイズ・装備構成」と「価格差」
項目 | 内容・仕様 | 価格への影響目安 |
---|---|---|
全長 | 5,037mm | 標準価格に含まれる |
全幅 | 1,999mm | 標準価格に含まれる |
全高 | 1,684mm | 標準価格に含まれる |
ホイールサイズ | 20インチ標準/22インチオプション | +20万〜50万円 |
エアサスペンション | 標準装備(アダプティブ式) | 標準価格に含まれる |
ファルコンウィングドア | 標準装備 | 標準価格に含まれる(高コスト要因) |
オートパイロット基本機能 | 標準装備 | 標準価格に含まれる |
フルセルフドライビング追加 | オプション(FSD) | +100万〜150万円 |
高性能スピーカーシステム | プレミアムオーディオ(標準) | 標準価格に含まれる |
HVACシステム | 空気清浄機能付き | 標準価格に含まれる |
シートヒーター | 全席標準装備 | 標準価格に含まれる |
装備内容による価格差 | 標準仕様〜フル装備仕様 | 約200万〜400万円の価格差 |
さらに、オートパイロットやフルセルフドライビング機能を追加すれば、数十万円〜100万円以上の価格アップが発生します。
他にも、ヒーター付きシートや高性能スピーカーシステム、空気清浄機能付きのHVACシステムなど、豪華装備を追加していくほど価格は膨らんでいきます。
このような構造のため、同じ「モデルX」であっても、装備の違いによって価格差が200万〜400万円以上になることも珍しくありません。
購入を検討する際には、自分の使用環境やライフスタイルに照らして必要なサイズと装備を見極めることが求められます。豪華装備に魅了されすぎると予算オーバーになりかねないため、優先順位を明確にして選ぶことが大切です。
まとめ:テスラモデルXの値段について

・モデルXのベース価格は約1,295万円からスタート
・6人乗りや7人乗りでシート構成により価格が異なる
・最上級グレード「プラッド」は約1,500万円以上となる
・テスラの中で最も高額なSUVがモデルXである
・新型モデルXでは内外装やスペックに微調整が加えられている
・モデルXは他のSUVと比較しても価格帯が突出している
・モデルXの購入には年収1,200万円〜1,500万円以上が理想とされる
・モデルXの買取価格は年式や走行距離で大きく変動する
・中古車市場では年式や装備によって価格差が広がっている
・認定中古車は保証や整備が手厚く価格がやや高めに設定されている
・内装の選択(ホワイトプレミアム、ブラックなど)で価格が変わる
・サイズやオプション装備によって100万円以上の差が出ることもある
・モデルXは価値の落ちにくい車種としてリセールバリューが高い傾向
・SUV全体の中でも電動化やテクノロジー性で優位性がある
・テスラの他モデルと比較してもラグジュアリー志向が強い
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