テスラのヨークステアリング純正の対応車種と社外品の違いと価格

テスラのヨークステアリング純正の魅力と基本情報 テスラ
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テスラの先進的なインテリアデザインの中でも特に注目を集めているのが、「テスラのヨークステアリング純正」です。従来の丸型ハンドルとは異なり、F1マシンのような独自の形状を採用しており、スタイリッシュな見た目だけでなく視界の広さなど実用面でも高く評価されています。

しかし一方で、「ヨークステアリングのメリットは?」「ヨークハンドルは本当に運転しにくい?」といった疑問を抱く方も多いのが実情です。

本記事では、テスラ純正ヨークステアリングの基本情報から、モデル3やモデルXに対応しているかどうかといった車種別の適合性、そして「純正と社外品の違いとは」何かを丁寧に解説していきます。

また、「中古で購入する際のポイント」や「オプション選びで失敗しないコツ」についても触れており、初めて導入を検討する方でも安心して選べる内容となっています。

加えて、「ヨークハンドルの値段と価格帯の傾向」や「交換作業の手順と注意事項」、「車検に通るか気をつけるポイント」など、実際の導入・運用に関する注意点も総まとめをします。

記事の要約

・テスラのヨークステアリング純正の特徴とメリット・デメリット
・純正と社外品の違いや選び方
・適合車種や車検・交換時の注意点
・中古購入やオプション選びで失敗しない方法

テスラのヨークステアリング純正の魅力と基本情報

テスラのヨークステアリング純正の魅力と基本情報
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・ヨークステアリングのメリットは?
・デメリットや運転時の注意点
・モデル3やモデルXに対応しているか
・純正と社外品の違いとは
・中古で購入する際のポイント
・オプション選びで失敗しないコツ

ヨークステアリングのメリットは?

ヨークステアリングのメリットは?
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ヨークステアリングには、従来の丸型ステアリングにはない複数のメリットがあります。

最大の特徴は、その形状によって前方の視界が格段に広がる点です。これにより、特にモデル3やモデルYのようなダッシュボードが低くデザインされている車両では、運転時にスピードメーターやナビゲーション画面が非常に見やすくなります。

また、視界の改善は単なる快適性の向上にとどまらず、安全性にも寄与します。例えば、運転中の目線移動を最小限に抑えることで、道路から目を離す時間が短縮されます。これは高速走行中や渋滞時など、どのようなシーンでも役立つポイントです。

さらに、見た目の洗練されたデザインも無視できません。

テスラ車のインテリアはシンプルで近未来的な印象がありますが、ヨークステアリングはその世界観にマッチしています。とくに、カーボンやアルカンターラ仕上げのオプションを選べば、スポーティで高級感のある雰囲気を演出できます。

なお、オートパイロットやフルセルフドライビングの使用中にも、ヨーク形状は相性が良いとされています。特に長距離走行中に下部を軽く握っておくことで、ステアリングの保持確認(ハンズオン)にも自然に対応しやすいという評価もあります。

このように、ヨークステアリングは単なるデザイン変更ではなく、運転体験そのものを変える要素と言えるでしょう。

デメリットや運転時の注意点

デメリットや運転時の注意点
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一方で、ヨークステアリングには慣れが必要であるという明確なデメリットがあります。とくに低速時の取り回し、つまり駐車場での切り返しや車庫入れの際には、ステアリングを大きく回す必要があるため、従来の丸型に比べて操作に戸惑うことがあります。

多くのドライバーが最初に違和感を覚えるのがこの点で、慣れるまではスムーズな運転が難しい場合があります。また、緊急時に瞬時にハンドルを切る必要がある場面では、上下のグリップ部分がないため咄嗟の操作が難しくなる可能性も否定できません。

さらに、日本の道路交通法上、車検対応かどうかという点でも注意が必要です。ヨークステアリング自体は違法ではないものの、「容易に確実に操作できる」ことが求められるため、検査官の判断によっては車検に通らないリスクもあります。

保険の適用に関しても留意する必要があります。

事故が発生した場合、ステアリングの形状が原因で安全性が損なわれたと判断されると、保険金が支払われないケースも考えられます。たとえば、ステアリングの突起部分に顔面を打ち負傷した場合などがその例です。

このように、見た目や利便性に魅力がある一方で、実用面や法的な観点からのリスクも踏まえて選択することが重要です。導入を検討する際には、専門店に相談したり、取り外し可能なタイプを選ぶなどの工夫も有効です。

モデル3やモデルXに対応しているか

現在、ヨークステアリングはテスラの複数の車種に対応しています。モデルSやモデルXでは、上位グレードであるPlaid(プラッド)モデルに純正で採用されており、これを受けてアフターマーケットではモデル3およびモデルY向けの専用ヨークステアリングも多数登場しています。

モデル3に関しては、2017年以降のすべての年式に対応する社外ヨークステアリングが販売されています。とくにTBR製やArohamなどのブランドは、純正同等の品質を保ちながらも、ヒーター付きやナッパレザー仕様など豊富なバリエーションを提供しています。

モデルXについては、純正でヨークステアリングが標準装備されているため、後付けというよりは交換やカスタマイズを目的とした選択が中心となります。たとえば、カーボン仕様に変更したり、握り心地を改善する目的でアルカンターラ仕上げにするオーナーも多くいます。

ただし、モデル3やYに取り付ける際は注意点もあります。ステアリングの内部構造が異なる場合、配線の移植作業が必要となるケースがあります。これに加え、クラクションやホーンパッドの誤作動、ヒーターの不作動といったトラブルが発生することもあるため、経験豊富な施工店での取り付けが推奨されます。

要するに、モデル3とモデルXのいずれもヨークステアリングへの対応は可能ですが、車種ごとの違いや施工技術をしっかり把握したうえで選択することが求められます。

純正と社外品の違いとは

純正と社外品の違いとは
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純正と社外品のヨークステアリングには、いくつかの重要な違いがあります。

まず第一に、品質と適合性です。純正品はテスラの設計に基づいて製造されているため、フィッティングや操作性において高い信頼性があります。一方、社外品はメーカーによって品質にばらつきがあり、取り付けの際に調整が必要となることもあります。

例えば、TBR製やAroham製のステアリングは高評価を得ていますが、商品の種類によってはヒーターが作動しなかったり、ボルトやネジが欠品していたという報告もあります。また、ステアリング内部の配線を一部移植する必要があるタイプもあり、DIYでの取り付けには注意が必要です。

見た目に関しては、社外品の方が選択肢が豊富です。

ナッパレザーやアルカンターラ、カーボン加工などの素材が選べるうえ、グロス仕上げやマット仕上げなども自由に選択できます。これにより、車内のカスタマイズ性が高く、個性を出したいオーナーには魅力的な選択肢となるでしょう。

純正ヨークステアリングと社外品ヨークステアリングの違い

項目純正ヨークステアリング社外品ヨークステアリング
品質・信頼性テスラの設計に基づき製造。高い適合性と信頼性。メーカーにより品質差あり。取り付け時に調整が必要な場合も。
操作性・安全性純正対応のため、操作性に優れる。配線移植が必要な場合や、ヒーター非作動のケースも。
見た目・デザインデザインは限られる。素材(ナッパ、アルカンターラ、カーボンなど)の選択肢が豊富。
取り付けのしやすさスムーズな取り付けが可能。一部DIY不可やボルト欠品など、作業に注意が必要。
保証・サポートテスラ公式保証対象。一部保証対象外になる可能性あり。サービスセンター入庫拒否の恐れも。
価格高価(品質と保証が含まれる)比較的安価。コストを抑えたい人に向いている。
カスタマイズ性ほぼ無し自由度が高く、個性的な内装に仕上げ可能。

ただし、社外品の使用によってテスラの公式保証が一部無効になるリスクも存在します。

これは、部品の故障が原因で他のシステムに影響を与えた場合、メーカーが修理を拒否する可能性があるためです。さらに、テスラサービスセンターでは社外品が装着されている車両の入庫を断られることもあるため、事前の確認が必要です。

このように、純正は信頼性と安全性に優れる一方で、社外品は価格とデザインの自由度で選ばれています。それぞれの利点とリスクをよく比較したうえで、自分に合った製品を選びましょう。

中古で購入する際のポイント

ヨークステアリングを中古で購入する際には、いくつかの重要なチェックポイントがあります。

まず確認すべきなのは、対応車種と年式です。

特にテスラはモデルごとに細かな仕様変更があるため、「モデル3に対応」と書かれていても、製造年や型式によって取り付けができないことがあります。商品ページで詳細が記載されていない場合は、必ず出品者に確認しましょう。

次に着目すべきは、ステアリングの状態です。

中古品の場合、レザー部分のスレや変色、ステッチのほつれ、カーボン加工の剥がれなどが発生しているケースもあります。写真だけで判断せず、できるだけ高解像度の画像や、実物の動画などを確認できる出品を選ぶことが安全です。

また、ステアリングヒーターやボタン類が正常に機能するかどうかもポイントです。

配線に不具合があった場合、ステアリングの操作だけでなくホーンやエアバッグに影響が出ることもあります。これらは命に関わる重要パーツなので、「安いから」という理由だけで安易に購入しないことが大切です。

さらに、社外品の場合は純正品との互換性や品質にも注意が必要です。

たとえば、TBR製やLANBOなど信頼性の高いメーカーであれば一定の品質が期待できますが、無名ブランドやコピー商品は不具合のリスクが高まります。中古購入の場合でも、メーカー名や製品番号の記載があるか確認しましょう。

最後に、返品や保証の有無も忘れてはいけません。

特に個人出品のオークションサイトでは、初期不良や適合しないといったトラブルがあっても対応してもらえないケースがあります。購入前に「返品不可」などの記載がないかを確認し、可能であれば店舗保証がついた中古品を選ぶと安心です。

オプション選びで失敗しないコツ

オプション選びで失敗しないコツ
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ヨークステアリングには見た目や素材のバリエーションが豊富に用意されているため、オプション選びに迷う方も多いのではないでしょうか。失敗しないためには、単にデザインの好みだけで選ぶのではなく、実用性やメンテナンス性も含めて検討することが大切です。

まず最初に検討すべきは素材です。ナッパレザーは高級感と柔らかさを備えており、握り心地が非常に良好です。

一方、アルカンターラ素材はスポーティで滑りにくく、夏場の汗にも強い特長があります。ただし、アルカンターラは水に弱く、手入れがやや面倒な点があるため、日常使いを重視する方はナッパレザーの方が扱いやすいかもしれません。

次に、カーボン仕上げの有無も大きな選択ポイントです。

見た目のインパクトや高級感を求めるなら、グロスカーボン(艶あり)やマットカーボン(艶なし)を選ぶことで、インテリア全体が引き締まった印象になります。ただし、グロスカーボンは指紋や傷が目立ちやすいため、気になる方はマット仕上げの方が長期間美しく保てるでしょう。

エアバッグカバーのカラーやロゴもオプションに含まれることがあります。

ブラックエンブレムやホワイトレザー仕様など、細かい部分で統一感を持たせることで、全体の仕上がりに一体感が出ます。これも自己表現の一部として、内装との相性をしっかり考慮したいところです。

また、ステアリングヒーター機能の有無も要チェックです。

特に寒冷地に住んでいる方にとっては冬場の快適性に直結します。ただし、純正ヒーターと比較すると、社外ステアリングのヒーター機能は出力が弱い場合もあるため、事前に口コミやレビューを確認することをおすすめします。

テスラのヨークステアリング純正の価格や交換に関する情報

テスラのヨークステアリング純正の価格や交換に関する情報
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・ヨークハンドルの値段と価格帯の傾向
・交換作業の手順と注意事項
・車検に通るか気をつけるポイント
・テスラの右ハンドル車への影響は?
・ヨークハンドルは本当に運転しにくい?
・他車メーカー(トヨタ等)との違いも比較

ヨークハンドルの値段と価格帯の傾向

ヨークハンドルの価格帯は、選ぶ製品の種類や仕様によって大きく異なります。

一般的な社外品のベーシックモデルであれば、2万円台後半から購入が可能です。たとえば、ホワイトレザーやブラックレザーのシンプルなものは、25,000〜40,000円程度で出品されていることが多く、初めてのカスタムとしても導入しやすい価格帯と言えるでしょう。

一方で、リアルカーボンやアルカンターラを使用した高級仕様のヨークステアリングになると、価格は大きく跳ね上がります。例えば、LANBOやTBRといったブランド製品では、グロスカーボン仕上げやヒーター内蔵モデルで70,000円〜90,000円程度になるケースもあります。

さらに、ワンオフ製作や特注デザインを選んだ場合は、10万円を超えることも珍しくありません。

価格を比較する際には、ステアリング本体だけでなく取り付け工賃や送料の有無も加味する必要があります。特に、社外品を取り付ける場合は専用工賃が発生することが多く、13,000円〜15,000円程度の追加費用が見込まれます。

工賃込みで考えると、トータルコストは4万〜10万円の範囲に収まるのが一般的です。

ヨークハンドルの価格帯と特徴

種類・グレード価格帯(税込)特徴・素材例備考(工賃や注意点)
社外品:ベーシックモデル約25,000〜40,000円シンプルなブラック/ホワイトレザーなど工賃別途:約13,000〜15,000円
社外品:高級モデル約70,000〜90,000円グロスカーボン、アルカンターラ、ヒーター内蔵等ブランド例:LANBO、TBR など
社外品:ワンオフ/特注100,000円以上デザインオーダー、素材指定可取り寄せ・納期がかかる可能性あり
中古品(美品)約40,000〜80,000円ブランド物や未使用品もあり新品とあまり価格差がないケースも多い
トータルコスト目安約40,000〜100,000円本体+取り付け工賃+送料等を含む合計費用店舗によって工賃や送料が異なるため注意

また、中古市場でも多くのヨークハンドルが流通していますが、状態やブランドによって価格はまちまちです。たとえば、未使用に近い状態の中古品でも4万円を超えることがあり、人気ブランドであれば新品と大きく変わらない価格になるケースも見受けられます。

このように、ヨークハンドルの価格は非常に幅広く、素材・機能・ブランドによって大きく変動します。見た目だけで選ばず、自身の使い方や予算に合った製品を選ぶことが、納得のいくカスタムを実現するポイントです。

交換作業の手順と注意事項

交換作業の手順と注意事項
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ヨークステアリングの交換作業は、専門的な知識と技術を要する工程が多く含まれています。

見た目以上に重要な役割を担っている部品であるため、取り付けは必ず経験豊富な業者に依頼することが望ましいです。ここでは、交換の基本的な流れと注意点について紹介します。

作業の第一歩は、バッテリーの電源を完全に遮断することです。これはエアバッグの誤作動や感電を防ぐための必須工程です。次に、既存のステアリングを取り外しますが、この際にホーンやエアバッグ、各種ボタンの配線を慎重に取り外す必要があります。

少しのミスが重大な故障につながる可能性があるため、プロによる施工が推奨される理由のひとつです。

取り外しが完了したら、新しいヨークステアリングを取り付けます。

この際には、エアバッグユニットやスイッチ類を正確に元の位置に取り付けることが求められます。ステアリングのセンターがズレてしまうと、走行中に不自然な操作感になったり、車両の自己診断機能にエラーが表示されることもあります。

ヨークステアリング交換作業の流れと注意点

工程ステップ内容・作業内容注意点・リスク
① 電源遮断バッテリー電源を完全に遮断感電防止・エアバッグ誤作動防止のため必須
② 純正ステアリング取り外しエアバッグ、ホーン、スイッチ類の配線を丁寧に取り外す配線断線・コネクタ破損のリスクあり
③ 新ステアリング取り付けヨークステアリングを取り付け、配線を正確に接続ステアリングセンターのズレや固定不良による操作不良に注意
④ 機能接続確認ヒーター・ボタン・ホーン機能が正常に動作するかをチェック社外品ではヒーター未対応の場合がある
⑤ エラーチェック・診断専用スキャンツールでソフトウェア・エラーを確認異常が残っていると走行中の警告や安全装置の誤作動に繋がる可能性あり
⑥ 専門業者への依頼推奨作業全体を信頼できる業者に依頼することが推奨されるDIYは高リスク。特にテスラは電装系が複雑で、不具合発見が難しいことも

また、ステアリングヒーターを使用する場合は、車両側との配線接続が正常に行われているかどうかを必ず確認することが必要です。一部の社外ステアリングでは、純正のヒーター機能がそのまま使用できないことがあります。

取り付け後にテストを行い、ヒーターの起動確認やボタン操作、ホーン機能などをひと通りチェックすることが重要です。

最後に、作業完了後にはエラーチェックを含む診断機器による確認が推奨されます。

特にテスラはソフトウェア制御が高度なため、交換後の不具合に気づきにくいこともあります。これらの理由から、単純に「ハンドルを変えるだけ」と思わず、十分な知識と実績のある業者を選ぶことが安全で確実な方法です。

車検に通るか気をつけるポイント

ヨークステアリングを装着した車両が車検に通るかどうかは、多くのユーザーにとって気になるポイントではないでしょうか。

一般的に、車検では保安基準を満たしているかどうかが判断基準になります。そのため、ヨークハンドルに交換していても、安全性や操作性に問題がなければ車検に通るケースはあります。ただし、無条件にすべてのヨークステアリングが認可されるわけではありません。

注意したいのは、ステアリング径や形状が極端に変わっていたり、操作に支障があると見なされる場合です。検査官によっては、ヨークハンドルの形状がハンドル操作を妨げると判断されることもあり、これは主観的な要素が関わるため、検査場や担当者によって合否が変わる可能性があります。

また、ステアリングに付随するスイッチやエアバッグ機能が正しく作動するかどうかも重要です。

特にエアバッグが機能しない、あるいは誤作動するような状態では、安全性の観点から車検には通りません。仮に社外ステアリングに交換していても、エアバッグの取り外しが行われていなければ、原則的には基準を満たすとされますが、万が一の時の責任はユーザーにあります。

一方で、車検に通す前に純正ステアリングへ一時的に戻すという選択をする方もいます。これは確実に車検を通過させるための現実的な手段として広く行われており、特に車検対応が不安な社外製品を取り付けている場合に有効です。

このように、ヨークステアリング装着車が車検に通るかどうかは、製品の品質と取り付け状態に大きく依存します。購入前には「車検対応」と明記されているかを確認し、装着後にはスイッチや安全装置の動作チェックを徹底しましょう。

テスラの右ハンドル車への影響は?

テスラの右ハンドル車への影響は?
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近年、一部報道などをきっかけに「テスラの右ハンドル車がなくなるのでは」と不安を抱く声が増えています。特に日本市場においては右ハンドル車の存在は非常に重要で、輸入車であっても大半のユーザーは右ハンドルを希望します。

実際に、2023年には一部の車種において右ハンドルの新規受注停止が発表されたことがありますが、それは限定的なケースであり、すべてのテスラ車が対象ではありませんでした。

モデル3やモデルYについては、引き続き右ハンドル車が国内で販売されており、現時点で完全撤廃の正式な発表は行われていません。

ただし、グローバルな生産体制や市場の合理化を進める中で、左ハンドルに統一される可能性が将来的にゼロではないことも事実です。ヨーロッパの一部地域では、右ハンドルから左ハンドルへの移行が進んでいる例もあり、こうした動向が日本市場にも波及する懸念は残ります。

そのため、ヨークステアリングの導入を含む内装カスタムを検討している場合には、今後の対応可否を視野に入れることが求められます。たとえば、左ハンドル用ヨークが標準化された場合、右ハンドル車への適合性に制限が生じる可能性があります。

このように考えると、現時点で右ハンドル車を所有している方は特に心配する必要はありませんが、将来的に新車購入やステアリング交換を検討している場合は、情報のアップデートを継続してチェックすることが望ましいと言えるでしょう。

ヨークハンドルは本当に運転しにくい?

ヨークハンドルに対して「運転しにくそう」「扱いが難しそう」という印象を持つ方は少なくありません。特に従来の円形ステアリングに慣れているドライバーにとっては、見た目のインパクトと機能性にギャップを感じやすい部分です。

確かにヨークハンドルは、Uターンや縦列駐車といった大きくステアリングを切る場面では操作に違和感が出ることがあります。上部が切り落とされた形状のため、両手でステアリングを持ち替える従来の動作が制限されるためです。そのため、ある程度の慣れが必要になる点は否めません。

一方で、高速道路の走行や自動運転支援が主な用途であれば、ヨークハンドルの恩恵を感じやすいです。視界を遮るものが少ないため、メーター類や道路標識の確認がしやすく、スッキリとした印象になります。

また、スポーティな印象も相まって、所有欲を満たす要素として支持を集めています。

さらに、ステアリングヒーターやマルチファンクションスイッチが搭載されたモデルであれば、快適性や操作性も申し分ありません。ただし、グローブや滑りやすい手袋を使用しているとグリップが不安定になる場合もあるため、素材選びにも注意が必要です。

このように、ヨークハンドルは一概に「運転しにくい」とは言えませんが、適したシチュエーションと慣れが必要です。日常的に細かいハンドル操作が多い方には向かない可能性がある一方で、直進走行が多い方や見た目を重視する方にとっては十分に魅力的な選択肢となるでしょう。

他車メーカー(トヨタ等)との違いも比較

他車メーカー(トヨタ等)との違いも比較
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ヨークステアリングというと、近年はテスラの象徴的な装備という印象が強いですが、実は他メーカーでも一部導入の動きが見られます。その中でも注目されているのがトヨタの新型クラウンやレクサス車に搭載される「ステア・バイ・ワイヤ」型のヨークステアリングです。

トヨタのヨークは、単なる形状変更にとどまらず、機械的なステアリングシャフトを排除した電動制御によるステアリング技術が採用されています。

この技術は「ステアバイワイヤ」と呼ばれ、ドライバーの入力をセンサーで検知し、電気信号でタイヤを制御するという全く新しい方式です。

テスラとトヨタ(レクサス含む)のヨークステアリングの違い

項目テスラのヨークステアリングトヨタ(クラウン・レクサス)のヨークステアリング
採用技術機械式ステアリング(従来のシャフト方式)ステア・バイ・ワイヤ(電動制御によるシャフトレス方式)
操作感通常のステアリングに近い感覚ステア比が可変で状況に応じた操作感を提供
導入モデルモデルS / モデルXなど新型クラウン、レクサスRZなど
法規制対応海外基準に準拠(米国・欧州重視)国内法規対応を前提に、円形ステアリングとの併売
技術目的視界確保・デザイン重視操作性と未来型制御の両立
メリットミニマルデザイン・未来感の演出高速走行時の安定性、低速時の軽快な取り回し
デメリット/課題点操作性に慣れが必要、エアバッグ位置に課題あり初期段階で不慣れなユーザーの戸惑い・開発コスト
今後の展望スポーツ性能重視のモデルへの展開が中心安全技術・ADASと組み合わせた展開が期待される

一方で、テスラのヨークステアリングは従来の機械式ステアリングをベースに、形状だけを変更したものが主流です。つまり、内部構造は伝統的なものを踏襲しており、感覚的には通常のハンドルに近い操作感を残しています。この点で、トヨタのヨークとは技術の方向性が大きく異なります。

また、法規制の観点からも違いがあります。

トヨタは国内での車検適合性や操作性を重視し、初期段階では完全な円形ステアリングとの併売を行う方針を取っています。対して、テスラはグローバル市場を優先し、特に欧米圏でのヨーク導入を前提とした設計思想を反映しています。

このように、ヨークステアリングと一言でいっても、テスラと他メーカー(特にトヨタ)とでは開発思想、技術、操作感、安全性に対するアプローチが大きく異なります。

どちらを選ぶかは好みと使用環境によるため、それぞれの違いを理解した上で検討することが重要です。

まとめ:テスラのヨークステアリング純正について

まとめ:テスラのヨークステアリング純正について
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・ヨークステアリングは視界が広がり安全性が向上する
・テスラのインテリアとデザイン的に親和性が高い
・長距離運転ではオートパイロットと相性が良い
・操作に慣れが必要で特に低速時に扱いづらい
・緊急時の咄嗟の操作に不安が残る
・車検では検査官の判断により通らない可能性がある
・保険適用において形状が不利に働く場合がある
・モデル3・Y・S・Xに対応する社外ステアリングが多い
・社外品は取り付けに専門的な知識と技術が必要
・純正品は適合性と安全性において信頼性が高い
・社外品は素材やデザインの選択肢が豊富
・安価な中古品は品質確認と返品可否を事前に確認すべき
・オプション選びは素材・仕上げ・機能を重視することが重要
・価格帯は2万円台後半から10万円超まで幅広い
・トヨタのヨークはステアバイワイヤ技術を採用しており構造が異なる

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