テスラモデルYは、その先進的なデザインや高性能が注目される電気自動車ですが、いざ購入や保険・補助金申請などの手続きを進めようとすると、「型式」が意外と重要な役割を果たしていることに気づく方が多いのではないでしょうか。
この記事では、テスラモデルYの型式について詳しく解説し、「どこで確認できるのか」「どの型式がどのグレードに対応しているのか」など、知っておくべき情報を一つずつ丁寧にまとめています。
たとえば、型式の確認場所とチェック方法を知らなければ、補助金や車両保険の申請でミスが起きる可能性があります。また、グレード別の型式一覧と違いや、ロングレンジとRWDで型式はどう違う?といった情報は、購入前の比較検討にも役立ちます。
モデルYの型式を理解することで、あなたのカーライフはもっとスムーズになります。ぜひ最後までご覧ください。
・テスラ モデルYの型式を確認方法
・各グレードの型式の違い
・年式ごとの型式の特徴や装備の違い
・補助金や保険における型式の重要性
テスラモデルYの型式の基礎知識と確認方法

・型式の確認場所とチェック方法
・グレード別の型式一覧と違い
・2023年モデルの主な型式と特徴
・2024年モデルの変更点とは
・2025年登場「ジュニパー」とは何か?
・ロングレンジとRWDで型式はどう違う?
型式の確認場所とチェック方法
テスラ モデルYの型式は、自動車に関する手続きや保険加入時、また補助金申請などで非常に重要な情報となります。ところが、日常生活の中で「型式」を意識することはあまりなく、どこに記載されているのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、モデルYの型式を確認する方法について、初心者にも分かりやすく解説します。
まず、最も確実な確認方法は「車検証」を見ることです。正式には「自動車検査証」と呼ばれる書類で、車を購入した際にディーラーや販売店から渡されます。この書類の中に「型式」という欄があり、たとえばモデルYの場合は「ZAA-YL1YT」といった記号が記載されています。
これは車の構造や性能、仕様などを国が認証した証であり、同じモデルでもグレードによって型式は異なります。
また、テスラ車の場合は、車両本体のBピラー(運転席側ドアを開けた内側の柱)に貼られている製造ラベルにも型式が表示されています。ラベルには「TYPE」や「MODEL」と書かれた項目があり、ここにも型式が明記されています。
外観からは見えないため、ドアを開けて内側をしっかりチェックする必要があります。
さらに、テスラの公式アプリやオーナーズマニュアルにも車両情報として型式が記載されている場合があります。ただし、アプリやマニュアルでは一部の情報が省略されていることもあるため、正確な確認には車検証が最も信頼できる資料といえるでしょう。
型式の確認は、補助金の対象車両かを調べたり、適合するパーツやアクセサリーを選んだりする際にも役立ちます。
たとえば、同じモデルYでもパフォーマンスグレードとRWDグレードでは対応する部品が異なるため、型式を把握しておくことでトラブルを避けることが可能になります。
グレード別の型式一覧と違い
モデルYには複数のグレードが存在し、それぞれに対応した型式が割り当てられています。
外観やインテリアは似ていても、バッテリー容量や駆動方式、出力性能に違いがあるため、型式も個別に分類されています。これを理解しておくと、購入時や比較検討を行う際に非常に役立ちます。
例えば、最もベーシックなグレードである「RWD」は、型式「ZAA-YL1YT」で表されます。これは後輪駆動を採用し、標準バッテリーを搭載したエントリーモデルにあたります。軽量でコストパフォーマンスに優れるため、通勤や街乗り中心のユーザーに人気です。
■ テスラ モデルY|グレード別型式と主な特徴一覧
グレード名 | 型式 | 駆動方式 | 航続距離(目安) | 特徴・用途例 |
---|---|---|---|---|
RWD(後輪駆動) | ZAA-YL1YT | 後輪駆動(RWD) | 約540km | エントリーモデル。軽量で価格重視の選択肢 |
ロングレンジ AWD | ZAA-YL3YT | 全輪駆動(AWD) | 約610km | 長距離向け。航続距離と安定性のバランスが優秀 |
パフォーマンス | ZAA-YL3YPT | 全輪駆動(AWD) | 約595km | 高出力&加速性能特化。スポーツ走行向け |
次に「ロングレンジ AWD」は「ZAA-YL3YT」という型式が付与されています。デュアルモーターによる全輪駆動が特徴で、航続距離は600kmを超えるケースもあり、長距離ドライブにも適した設計です。
さらに高性能な「パフォーマンス」グレードは「ZAA-YL3YPT」となっており、加速性能や足回りの強化がなされているのが特徴です。
型式の違いは単なる記号ではなく、車両の性格や能力そのものを示す要素です。車検証を見比べて型式が異なれば、搭載されている部品、走行性能、補助金の対象額まで変わることがあります。
そのため、中古車を購入する際や補修部品を探す場合にも、グレードと型式の整合性を確認することが非常に重要です。
このように、モデルYの型式はグレードごとに明確に分かれており、ユーザーの使い方に応じて最適な選択をするための手がかりとなります。
2023年モデルの主な型式と特徴
2023年に登場したモデルYは、既存のラインナップに大きな変更はなかったものの、一部装備の見直しや価格の調整が行われた年として注目されました。
型式に関しても、従来と同じ分類が使われていますが、内部構成のマイナーチェンジにより、性能面で微調整が見られるモデルも存在します。
この年に販売されたRWDモデルは引き続き「ZAA-YL1YT」として登録され、最高出力は299PS、最大航続距離はWLTCモードで507kmとなっています。特に注目されたのは、Ryzenチップの導入や、インフォテインメントシステムの高速化です。
これにより、操作のレスポンスが大幅に改善され、車内エンタメの快適性が向上しました。
また、同年のロングレンジAWDモデル「ZAA-YL3YT」やパフォーマンス「ZAA-YL3YPT」も引き続き販売され、それぞれ高速充電性能や駆動安定性に優れた性能を維持しています。
一方で、一部ユーザーからは「価格が上昇した割に装備が据え置き」という声もあり、コスト面での不満が聞かれたのも事実です。
ちなみに、2023年型の特徴のひとつに「安全装備の充実」があります。オートパイロットをはじめとする先進運転支援機能は標準搭載となっており、OTAアップデートにより機能改善も進んでいます。
加えて、静音性向上のためにアコースティックガラスが採用されるなど、快適性にも注力された点が見逃せません。
総じて、2023年モデルは型式こそ従来と同じながら、ソフトウェア・ハードウェア両面でブラッシュアップされた年といえるでしょう。
2024年モデルの変更点とは

2024年モデルのテスラ モデルYでは、見た目の変化は比較的少ないものの、内装や性能面での進化が際立っています。型式に関しては大きな変更は見られず、従来通り「ZAA-YL1YT」や「ZAA-YL3YT」などが継続使用されていますが、それぞれのモデルに細かな調整が加えられています。
まず注目すべきは、エンタメ機能と快適装備の強化です。15.4インチのセンタータッチスクリーンが刷新され、映像コンテンツの表示品質が向上したほか、2列目にも8インチのリアタッチスクリーンが標準装備されました。
これにより、後席でもシートヒーターやメディア操作が可能になり、家族での長距離移動にも適した仕様へと進化しています。
さらに、静粛性を意識したボディ構造の見直しも図られました。リアシャシーに採用されるメガキャストの大型鋳造部品は、溶接やボルト接続を減らすことで、車内への振動や音の伝わりを抑えています。
こうした構造面の改良は、直接型式に現れるわけではありませんが、実際の使用感に大きな影響を与えます。
一方で、購入者が注意すべきポイントも存在します。2024年モデルは、価格が突発的に変動することが多く、時期によって50万円以上の差が出ることもあります。そのため、購入タイミングを見極めることが、予算面での満足度に直結するといえるでしょう。
また、国の補助金制度においても、登録時期によって金額が異なるため、型式の確認とあわせて事前に条件をチェックしておくことが大切です。
とくにRWDモデルでは、補助金対象額が上がっているという報告もあり、制度の変化が型式とともに購買判断に影響するケースが増えています。
このように、2024年モデルはソフト・ハード両面での改良が加えられた一方で、購入・維持コストへの影響も大きく、総合的な判断が求められる年であるといえるでしょう。
2025年登場「ジュニパー」とは何か?
2025年にテスラが導入した「ジュニパー(Juniper)」とは、モデルYに対する大幅なマイナーチェンジを指すプロジェクト名です。これは従来モデルの延長線ではなく、内外装のリファインを中心に走行性能や快適性の向上も含まれる広範なアップデートでした。
あくまでフルモデルチェンジではないものの、外見から機能面まで多くの変更点が加えられたことから、新型として区別されるケースも増えています。
まずエクステリアでは、フロントバンパーやテールライトのデザインが一新され、より空力性能を意識したフォルムへと進化しました。特にテール部分には「クロスカーランプ」と呼ばれる新しいライトバーが採用されており、視認性とデザイン性の両立が図られています。
この外観の違いにより、ひと目でジュニパー仕様であることがわかるのが特徴です。
内装にも大きな変化があります。インフォテインメント関連の装備が刷新され、15.4インチの大型センターディスプレイに加え、後部座席にも8インチのリアディスプレイが搭載されました。
さらに、キャビン全体の静粛性を高めるため、アコースティックガラスの採用やボディ構造の見直しが行われ、より上質な乗り心地を実現しています。
一方で、ジュニパーの導入後も車両型式は従来の「ZAA-YL1YT」などが継続されており、型式変更は行われていません。このため、車検証などでは外観の違いが分かりづらい点には注意が必要です。
中古車市場などでは「ジュニパー仕様」として区別される場合があるため、購入時には仕様詳細を販売店に確認することが重要です。
ロングレンジとRWDで型式はどう違う?
モデルYのラインナップには複数のグレードがありますが、特に「RWD(後輪駆動)」と「ロングレンジAWD(全輪駆動)」の2つは人気の中心です。両者は同じモデルYでありながら、性能や装備だけでなく型式そのものも異なります。
その違いを正しく理解することは、購入判断や保険、補助金申請の際に非常に重要です。
RWDモデルの型式は「ZAA-YL1YT」となっており、最もベーシックなグレードとして位置付けられています。一方、ロングレンジAWDは「ZAA-YL3YT」という型式で、デュアルモーターによる全輪駆動を特徴としています。
■ モデルY「RWD」と「ロングレンジAWD」の型式・性能比較表
項目 | モデルY RWD | モデルY ロングレンジAWD |
---|---|---|
型式 | ZAA-YL1YT | ZAA-YL3YT |
駆動方式 | 後輪駆動(RWD) | 全輪駆動(AWD/デュアルモーター) |
航続距離(WLTCモード) | 約507km | 約635km |
モーター数 | 1基(後輪のみ) | 2基(前後) |
価格帯(目安) | 約599万円〜 | 約699万円〜 |
加速性能(0-100km/h) | 約6.9秒 | 約5.0秒 |
乗り心地・安定性 | 街乗り向き、軽快で経済的 | 高速・雪道・長距離に強い安定性 |
補助金対象金額 | 地域によって変動(RWD向け額) | 地域によって変動(AWD向け額) |
向いている使い方 | 通勤・市街地移動・コスト重視 | ロングドライブ・ファミリーユース |
外観は大きく変わりませんが、走行性能と航続距離に大きな差があります。
具体的には、RWDは最大航続距離が507km(WLTCモード)で、後輪のみで駆動します。軽量で車両価格も抑えられており、街乗りや近距離移動が多い方に向いています。
対してロングレンジAWDは、前後にモーターを搭載しており、635kmという長距離対応の航続性能を実現。雪道や高速道路での安定性が高く、ファミリー用途やロングドライブにも適しています。
このように、型式の違いは単なる形式的なものではなく、車両の駆動方式や構造に直結しています。特にパーツ交換や車検の際には、この型式の違いによって適合する部品が変わるため、間違えないよう注意が必要です。
また、補助金の金額もグレードによって異なるため、型式による分類がそのまま金銭面に影響する点も見逃せません。
テスラモデルYの型式で見る仕様と装備の違い

・パフォーマンスモデルの特徴と型式
・新型モデルで導入された新技術
・バッテリー容量と型式の関係性
・年式ごとの進化と型式の変遷
・補助金申請に必要な型式情報
・車両保険で型式が影響する場面とは
パフォーマンスモデルの特徴と型式
モデルYの中でもっともスポーティな性格を持つのが「パフォーマンス」グレードです。このモデルは、日常使いのEVとしての利便性に加え、スポーツカーのような走行性能を兼ね備えており、特に走りを重視するユーザーに支持されています。
型式は「ZAA-YL3YPT」とされており、AWD(全輪駆動)モデルの中でも特別な位置づけにあります。
パフォーマンスモデルの最大の特徴は、0-100km/h加速がわずか3.7秒という驚異的なスピードを誇る点です。通常のロングレンジAWDが4.8秒であるのに対し、さらに1秒以上速いこの性能は、EVのトルク特性を活かした設計により実現しています。
また、21インチのインダクションホイールやレッドキャリパー付きの強化ブレーキなど、視覚的にもパフォーマンスグレードとわかる専用装備が多数搭載されています。
インテリアにも専用の仕上げが施されており、アルカンターラ調の内装や金属ペダルなど、細部にわたりスポーツモデルとしての演出がなされています。
また、足回りには専用チューニングが施されており、硬めのサスペンションとステアリング設定により、カーブでの安定性やハンドリング性能が高められています。
ただし、走行性能が向上した一方で、乗り心地がやや硬めになることや、ホイールが大径化することでタイヤ交換コストが増すというデメリットも存在します。
さらに、航続距離はロングレンジAWDよりも短くなる傾向があるため、日常使いよりも週末ドライブ向きという見方もあります。
型式「ZAA-YL3YPT」は、その高性能仕様にふさわしい装備と設計が凝縮されたモデルであり、EVでありながら走りを求める方には理想的な選択肢といえるでしょう。
新型モデルで導入された新技術
新型モデルYでは、これまでのテスラ車と比べて、さまざまな新技術が導入されています。特に注目すべきは、快適性・安全性・効率性の3つの軸での進化です。こうした改良により、単なるEVという枠を超えた次世代モビリティとしての存在感をさらに高めています。
まず、快適性に関しては、アコースティックガラスの採用によって静粛性が格段に向上しました。外部の騒音を大幅に遮断することで、車内はまるで音楽スタジオのような空間となり、高品質なオーディオ体験も楽しめます。
加えて、シートヒーターやベンチレーテッドシートを全席に配置することで、季節を問わず快適に過ごせる環境が整えられています。
安全性の面では、アップグレードされたオートパイロット機能が搭載されており、ブラインドスポットモニターやアクティブセーフティ機能がより直感的に操作できるよう改善されています。
また、ボディ構造にも工夫が施され、巨大鋳造部品(メガキャスト)によって部品点数が削減され、衝突時のエネルギー吸収効率が向上しました。
さらに、効率性の面では航続距離と充電性能が改善されており、スーパーチャージャーでは15分の充電で最大267kmの走行が可能とされています。
これにより、長距離ドライブの不安が大幅に軽減されました。エネルギーの回生制御も強化され、実用的な燃費性能がより現実的なものになっています。
このように、新型モデルYは見た目の刷新だけでなく、細部にわたる技術改良が施されており、ユーザーにとって利便性の高いEVへと進化しています。単に「新しい」というだけでなく、ライフスタイルを豊かにする機能が詰まった一台となっているのです。
バッテリー容量と型式の関係性
テスラ モデルYにおいて「型式」と「バッテリー容量」は密接に関係しています。見た目が似ている複数のグレードでも、型式が異なれば搭載されているバッテリーの容量や性能も変わるため、走行距離や使用感に大きな違いが生まれます。
この違いを理解しておくことは、購入後の満足度に直結する重要なポイントです。
例えば、エントリーモデルである「モデルY RWD」の型式は「ZAA-YL1YT」であり、このモデルにはスタンダードレンジバッテリーが搭載されています。
一充電あたりの航続距離はおおよそ507km(WLTCモード)とされており、日常の通勤や買い物で十分な性能を発揮します。ただし、電池容量自体はロングレンジやパフォーマンスグレードよりも少なく、長距離移動を頻繁に行う人には物足りなく感じる場合もあるでしょう。
一方、「ZAA-YL3YT」の型式で知られるロングレンジAWDモデルには、大容量のロングレンジバッテリーが採用されており、航続距離は最大635kmに達します。
この違いは電池の搭載セル数や制御ソフトウェアにも起因しており、ただのスペック差ではなく、実際の運転スタイルやライフスタイルに影響するレベルの違いといえます。
また、パフォーマンスモデル(型式:ZAA-YL3YPT)にも同様のロングレンジバッテリーが搭載されていますが、加速性能を優先するため電力消費はやや多めで、実際の航続距離はロングレンジAWDより短くなる傾向があります。
このように、同じ容量のバッテリーであっても使い方や制御方式により効率が異なる点には注意が必要です。
つまり、型式を見ればおおよそのバッテリー容量と性能を把握することができ、それが自分に適した車種選びにつながります。
年式ごとの進化と型式の変遷

テスラ モデルYは、初期の発売以降も年式ごとにさまざまな改良が加えられてきました。車両の外観や内装だけでなく、ソフトウェアやバッテリー、装備内容も継続的に進化しています。
こうした変更に伴って型式が変わることは少なくありませんが、実際には同じ型式が継続して使われるケースも多く、混乱しやすい点でもあります。
2022年モデルのRWDは「ZAA-YL1YT」として登場し、比較的リーズナブルな価格帯と実用的な航続距離で注目を集めました。続く2023年モデルでも同じ型式が用いられましたが、Ryzenチップ搭載やナビ機能のアップグレードといった細かな装備の見直しが行われています。
つまり、型式に変化がなくても年式によって中身が異なるという点に注意が必要です。
そして2024年には、より大きなアップデートが実施されました。センターディスプレイの大型化や後席用の8インチタッチスクリーン追加など、快適装備が充実した一方で、型式は引き続き「ZAA-YL1YT」のままでした。
このような事例では、車検証上の情報だけでは新旧モデルを見分けることが困難になるため、販売店の説明や公式情報の確認が不可欠です。
2025年には「Project Juniper」による大幅なデザイン改修が加えられましたが、型式は従来のものが踏襲され、実際の仕様差と型式が一致しないケースも見られます。
つまり、型式は基本的な構造やパワートレインを示すものであり、細かい装備変更やデザイン変更までは反映されない場合があるのです。
年式と型式を正しく紐づけて把握することで、モデルYの進化をより深く理解でき、自分に合ったモデル選びがしやすくなるでしょう。
補助金申請に必要な型式情報
電気自動車(EV)であるテスラ モデルYは、環境性能の高さから国や自治体の補助金対象車両に指定されています。これらの補助金を申請する際には、必ず「型式」の情報が必要となります。
型式が記載された車検証をもとに申請書類を記入するため、情報の正確な把握が不可欠です。
まず、申請の対象となる型式は年度ごとに細かく指定されており、たとえば令和6年12月17日〜令和7年3月31日までに登録されたモデルY RWD(型式:ZAA-YL1YT)は、65万円の補助金対象として認められています。
さらに、令和7年4月1日以降に登録された同型式車両では、補助金額が67万円に増額されるなど、登録時期によって金額が変動します。
申請者が注意すべき点として、対象となる車両のグレードと型式が補助金の交付要件に一致している必要があります。モデルYは外観こそ似ていますが、ロングレンジAWDやパフォーマンスモデルでは異なる型式が割り当てられており、それぞれに対応する補助金の金額や条件も異なります。
したがって、間違った型式で申請してしまうと、交付対象外と判断されてしまうリスクがあります。
また、補助金の対象とするバッテリー性能や航続距離についても、型式と連動する形で審査されます。たとえば、WLTCモードで一定以上の航続距離を持つ車両であることが要件となる場合、その基準を満たしている型式かどうかが重要な判断材料になります。
補助金の申請は一度きりの手続きであり、再申請が難しい場合もあります。そのため、車検証の型式欄と交付要件表を照合し、間違いなく該当することを事前に確認することが大切です。
購入前にディーラーや販売店から型式の情報を入手し、補助金対象かどうかを確実に把握しておくと、安心して手続きを進められます。
車両保険で型式が影響する場面とは
テスラ モデルYのようなEV車でも、車両保険の加入は重要です。事故や盗難、自然災害といったリスクに備えるうえで欠かせない存在ですが、実はその保険料や適用範囲に「型式」が密接に関わっていることをご存じでしょうか。
型式は保険会社がリスクを査定するための基本データの一つです。たとえば、モデルY RWD(型式:ZAA-YL1YT)とロングレンジAWD(ZAA-YL3YT)では、車両価格や修理費用の想定が異なるため、同じ補償内容であっても保険料が変わることがあります。
一般的に、より高額な車両や、パフォーマンス性の高いモデル(ZAA-YL3YPTなど)は保険料がやや高めに設定される傾向にあります。
また、型式が保険の「型式別料率クラス」に影響することもあります。これは事故発生率や修理費、盗難率といった過去の統計をもとに、各型式ごとに分類されているリスク評価です。
モデルYのような新型車の場合、データが少ないうちは料率が一律だったり、保守的に設定されることもあり、更新時に変動する可能性があります。
さらに、補償内容を選ぶ際にも型式による判断が必要です。例えば、パフォーマンスモデルは高出力ゆえに事故リスクが相対的に高いため、免責額の設定や特約の付け方にも違いが生じることがあります。
RWDモデルであれば保険料が抑えられる一方、代車特約や車両新価特約を付けておくと安心です。
このように、車両保険は単に「テスラ モデルY」と一括りにできるものではなく、型式ごとに細かな条件や料金体系が設定されています。保険加入時には必ず車検証を提示し、型式を正確に伝えることで、必要な補償を過不足なく受けられるようにしましょう。
購入時だけでなく、更新や見直しの際にも型式の影響は無視できないため、継続的な確認をおすすめします。
まとめ:テスラモデルYの型式について
・テスラ モデルYの型式は車検証に「ZAA-〇〇〇」として記載されている
・型式はBピラーの製造ラベルでも確認できる
・正確な情報を得るには車検証を確認するのが最も確実
・RWDの型式は「ZAA-YL1YT」でスタンダードレンジバッテリーを搭載
・ロングレンジAWDは「ZAA-YL3YT」でデュアルモーターを採用
・パフォーマンスモデルは「ZAA-YL3YPT」で加速性能が高い
・型式はバッテリー容量や駆動方式に直結している
・2023年モデルは装備の見直しが行われたが型式は変更されていない
・2024年モデルは静音性やディスプレイ機能が強化された
・2025年の「ジュニパー」では内外装が大きく進化したが型式は継続
・年式が変わっても同じ型式が使われることがあり注意が必要
・補助金申請には車検証に記載された型式情報が必須
・型式によって補助金の金額や条件が異なる
・車両保険の料率や保険料も型式に基づいて設定されている
・型式の違いは部品の適合性や性能にも影響を与える
・テスラの販売台数の推移と変化・最新動向まとめ【2025年版】
・テスラ車の値段と維持費のリアル、安く買うコツと補助金活用術
・テスラサイバートラックの値段はいくら?日本販売予定&日本円換算
・テスラはどこの国?創業ストーリーと人気モデルと生産拠点を紹介